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在米中ですが、人が怖いです。

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有り難し有り難し 6

こんにちは。いつもお世話になっております。

現在アメリカで4年近く暮らしている者です。留学する為に渡米しました。
希望した大学がアメリカ南部にあり、留学先としてはあまりメジャーではない(といっても日本人の方々が多々暮らしていますが)州です。留学中に現在の夫(ヒスパニック系です)と出会い、3年ほど前に結婚しました。
留学当初は大学内の環境しか知らず人種差別のことは全く気にしていませんでした。でも長く暮らしていき大学以外の環境に行った時、例えば現地の店員さんの私に対する態度が他の人種と比べて雑だったりなど、小さな違和感を感じたりしました。
またコロナ禍の中一回だけですが差別的なジェスチャー(手で目を細めるチーノポーズ)をホームレスらしき黒人男性にされたこともあります。
昔から言われていることですがアジア人はカーストの中で最下位なのかな、と思ったりしました。そんな中でも教養のある人々はちゃんと対等に接してくれていました。

しかし、ご存知かと思いますがコロナが流行ってからはアジア人に対する差別がエスカレートしました。BLM運動もあり人種差別問題が最近爆発した印象を受けました。
コロナの影響もあり、「黒人は差別出来ないけどアジア人なら何してもやり返してこない」という方向になってしまっているのではないかと思ってしまいます。
アジア人への暴行事件が起きるたびに恐ろしくなり、現在疑心暗鬼になってしまいがちです。
他の人と関わる時に(外食したり、出かけたりした時など)「心の奥底ではアジア人を見下しているのだろうか」「この人も内心私のことが嫌いなのかな」と思ってしまったりします。引きこもってはいませんが、出来るだけ外出したくないしあまり人と関わりたくないです。

現在私が住んでいるすぐ側のダウンタウンは治安が確実に悪化しています。この土日で銃撃事件が数件起きました(人種差別関係ではないそうですが)。
そういう事情もありますが恐怖を抱いたまま毎日過ごすことは本当の意味で「生きて」いないですよね。コロナの影響もありますがもちろん夫を置いて帰国したくないですし、出来れば差別的な人たちと接さないのが一番なのでしょうがそれが店員さんだったりすると避けられなかったりします。
これから長い先アメリカで腹を立てずに心穏やかに生きる為のアドバイスを頂けたらありがたいです。ありがとうございます。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

先ずは身を守って下さいね

拝読させて頂きました。あなたが今アメリカで毎日を暮らしながら差別的な扱いを受けておられ、とても不安な思いをなさっておられることを読ませて頂きました。詳細な現地の状況はわからないですが、あなたがその様な差別によって嫌な思いをなさったり、危険を感じて不安な思いをなさっておられることを心からお察しします。
今コロナ禍ですから余計に人種の違いによるいわれなき偏見や差別心が広がっているのかと想像します。現在誰しもが他人と接触することを禁じられている状況ですし、ましてや未だに終息する見込みがありませんから人々の不安も一層広がっています。
そうした状況では人はひたすら我慢を強いられ大きな不安心配やストレスを抱え込んでしまいます。そして知らず知らずのうちに誰かが悪いのだと決めつけ付けたくもなってきますし、このコロナ蔓延の原因を作った犯人捜しをしてしまいます。そうして他人をさげすんだり、憎んだり恨んだりして全くいわれなき偏見や差別をしてしまいます。
あなたは全く悪くはないのにそんな目で見られたりひどい扱いを受けることになってしまいます。
アメリカでは昨年の黒人差別問題がなかなか終息していないようですから、尚一層人々がいがみあい憎しみあい新たな差別を作り出しているのかとも思います。

本来ならば私達は人種や民族や国籍や性別や職業等に関わらず誰もが平等に幸せに生きる権利がありますし、お互いを尊重し合い思いやり助け合って生きていけるのです。とはいえ未だコロナ終息は見えない中では先ずは自分自身が身を守っていく様心がけて生活していくことが必要です。ですからその様な偏見や差別する方々がいるところにはできるだけ行かない、又その様な方々には関わらないことです。今は自分や大切な家族や人達と助け合って身を守っていくことを優先なさって下さい。
できるだけあなた自身はその様ないわれなき偏見や差別に決して惑わされないで下さい。私達はこの地球上で共にお互いを大切に尊重し合いながら助け合って生きています、地球や自然環境等あまたの恵みを受けながら共に生かされているんのです。どうかそのことを決して忘れないで下さい。誰しもが神仏やご先祖様やあまたのものごとのご加護のもと生きているのですからね。
必ずコロナは終息します。
あなたや大切な人達が安心して毎日を生きていかれ、コロナが一日も早く終息するよう心から祈ってます。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

Azuma様、
ご回答ありがとうございます。
Azuma様がおっしゃったように身の安全のため・健康のため今はなるべく不要不急な外出は控えるようにします。今は何かに巻き込まれる可能性を出来るだけ減らすのが確実ですよね。人種差別問題はコロナ禍の前からのものですが「私達はこの地球上で共にお互いを大切に尊重し合いながら助け合って生きています、地球や自然環境等あまたの恵みを受けながら共に生かされているのです。」というありがたいお言葉を忘れずにこれから生きていきたいと思います。

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