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執念や憎しみの捨て方

回答数回答 2
有り難し有り難し 17

初めまして。26歳女性です。
甘ったれた人間ですので厳しいお言葉が頂けたらと思います。

7年程前、不倫していた過去があります。
私と彼は11歳差です。彼が年上です。
奥様は第二子を妊娠されていました。その時私も彼の子供を妊娠していました。
彼は私との子供が欲しいと懇願していたので、彼が手に入るならと安易な気持ちで妊娠しましたが、結局は育てられないと言われ私自身も自信が無く、堕胎しました。
それから彼は離婚され、私達2人のお付き合いが続きましたが、子供を堕胎した後悔や憎しみや悲しみ、また日々の彼への不信感や小さな裏切りから、彼を責める日々が続きました。
奥様との子供達と、私との子供は、命の重みは何が違うのでしょうか。彼にそう問いかけても答えは最後まで返ってきませんでした。私も未だに答えが見つけられていません。
上記の事からそんな私に嫌気がさした彼は、私に別れを告げ、1年程関係を修復する為に努力しましたが、彼は新しい彼女が出来ていました。

よく、奪ったものはまた奪い返されると言いますが、私の考えとしてはその通りだと思います。私も奥様、子供達から彼を奪いました。
自分が無いままふらふらと流されてここまで生きてきて、大事な物を壊して捨てました。それは尊い命や時間だと思います。
私は人殺しです。
同じように、した事が返ってきたのだと思います。因果応報だと思います。それに対しての憎しみや恨みは全くありません。
過去には彼の言動や彼の両親、奥様からのお言葉は厳しい物から理不尽な物までありましたが、でも、私の母は全てを知った上でも彼を責めませんでした。ただ、一連の流れの中で彼に殴られて腫れた顔を優しく撫でてくれました。

正直、もっと沢山、もっと書きたいことは有るのですが、どうしても感情論になってしまうのと、文章を上手に組むのが下手なのとで、まとめられず、ざっとここ7年程の出来事が大まかにはこの様な状況でありました。
ここで、
1.罪を償う方法(人の人生や命を奪った事)
2.人間として尊厳のある生き方(こんな私がどう生きれば良いか)
3.辛く虚しい事を和らげる方法

をご教授頂けたらと思います。拙い文章で申し訳ございません。
お忙しいとは思いますが、宜しくお願い申し上げます。
ここまで読んでくださりありがとうございました。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

過去はやり直せないが、見直すことはできる。

一言で言えば「あなたもあなただが、男(彼)も男だ」ってな感じです・・・(キツイ言い方ですが・・・🙇)。個人的には「縁が切れて」よかった、と思います。
❝過去はやり直せないが、見直すことはできる❞と言われます。❝後悔先に立たず❞とも言われますが、過去の出来事は、いくら後悔しても「取り消せ」ません。ただただ、迷惑かけたこと(特に堕胎した子供さんに・・・)を、反省しお詫びするだけです。
で、貴女の質問ですが・・・
1について、償う方法・・・ありません。ただ、手を合わせ、お念仏(お題目、ご真言etc)を唱えて「ごめんね、生んで、あげられなくて」と謝るだけです。
2について、「二度とこんなことをしない」と慚愧し、一所懸命働いて、周りの人に思いやりを持って接することです。それを仏教では❝利他行(りたぎょう)❞と言います。真剣に生きていれば、やがて亡くなったお子さんが「お母さん、もういいよ」って赦してくれます・・・時間はかかるでしょうが・・・。
3について、繰り返しになりますが、1と2を実行して、一日一日を大事に生抜いて下さい。キット〈辛く虚しい〉気持ちが〈和らぐ〉はずです。合掌 南旡阿弥陀仏

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有り難し
おきもち

あなたのお気持ちをお察しします

拝読させて頂きました。
今までのあなたがの様々な出来事そして人との関係それによるあなたの思いを読ませて頂きました。あなたの心の中では様々な激情が嵐のように吹き荒れていらしたのではないかと思います。詳細なあなたのお気持ちはわからないところもありますがあなたのお気持ちを心よりお察しします。
先に往かれたあなたのお子さんを心を込めてご供養申し上げます。至心合掌 南無阿弥陀仏

その子は必ず仏様がお救いになさって下さり、あなたのご先祖様がその子を優しくお迎えになって下さいます。その子は仏様のもとで心から安らかになりご先祖様と一緒に清らかに円満にご成仏なさります。その子はこれからもあなたのことを優しくお見守りなさって下さいます。どうかその子に手を合わせて心安らかにとご供養なさって下さい、そしてあなたの思いをありのままに心の中でその子にお伝えなさって下さいね。その子はあなたの思い全てを優しく受けとめて下さいます。あなたとその子のご縁は永遠ですからね。

ご質問が沢山ありますので、いろいろな方のご意見もアドバイスもぜひご参考になさって下さい。あなたは決して独りではありません、多くの方々とあなたはつながっています。

あなたが今まで思った悪い事や悪い言葉や悪い行いをどうか神仏やあなたのご先祖様方にありのまま心からお伝えなさり告白し懺悔なさって下さいね。そして心の中でもあなたが傷つけてしまった方々やものごとに心から謝りましょう。そしてこれからの人生ではその様な悪しきことをなさらないようにと心から神仏やあなたのご先祖様方にお誓いなさって下さい。合間やはり悪しき思いが浮かんで来たら神仏やあなたのご先祖様方に聞いて頂きましょう。神仏やあなたのご先祖様方はあなたの思いをありのまま受けとめて下さいます。
尊厳のある生き方はあなた自身を先ず大切になさって下さいね、そしてあなたが大切なように周りの方々を大切になさって下さいね。お互いを尊重して思いやりながら助け合って生きていくこと、自然やあまたのものごとに心から感謝しながらいきていくことかと思います。あなた自身がとても大切な人ですからね。
辛い時や悲しい時さみしい時には心からその子や神仏やあなたのご先祖様方に手を合わせてあなたの気持ちをありのままお伝えなさって下さいね。その子はあなたにいつも寄り添っていて下さいます、あなたと共にあるのです。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

お忙しい中ご返信いただきありがとうございました。
しっかり生きようと見直します。この度はありがとうございました。

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