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過去の過ちと後悔。自分が許せない

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過去にしてしまったことが忘れられず、今でもときどき思い出して苦しい気持ちになります。
もう15年以上前のことですが、当時10代だった私は、望まない妊娠をしてしまいました。子どもを産み育てる自信もなく、産まない決断をしました。あのときはそうするしかありませんでしたが、自分の軽率な行為でそのような残酷なことをしたこと、母親に迷惑をかけてしまったこと(一人では抱えきれず、母親には打ち明けて病院まで付き添ってもらいました。)を本当に悔やんでいます。

自分勝手ですが、あのことさえなければもっと明るい人生だったのではないかと思ったり、全て忘れてしまえたら楽なのに、と思いますがやはり忘れられません。

2年前に結婚して、主人も私も子どもがほしいと思っていますが、あんなことをした私は母親になる資格はないのではないか、という気持ちもあります。
優しい主人とご縁があり結婚できたので、明るい家庭を築いていきたいですし、幸せになりたい思いはもちろんあります。
ですが、過去の過ちにとらわれ、自分を許せない気持ちがずっと心の中にあって苦しいです。
これからの人生、このままで生きていくのはつらいです。
自分のためにも主人のためにも前を向いて生きていきたいと思っています。
私は、過去の後悔と自分を許せない気持ちとどう向き合って、心を整理していけば良いでしょうか。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

忘れずに。

過去にしてしまったことが忘れられず、今でもときどき思い出して苦しい気持ちになります。
↑忘れたくても忘れられないのは辛く苦しいですよね。どうしようもない気持ちだと思います。

自分勝手な都合で、途絶えてしまった命に想いを聞くことはできません。
しかし、その行いを忘れてしまうこと消し去ること、それが一番その命にとって軽率な行為で残酷なことなのではないでしょうか。

過去は変えられないし、消せません。
しかし、忘れることなく、想い続けられるからこそ、今そしてこれからを大切に過ごすことができるのではないでしょうか。

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花香知寿
はじめまして。 ご覧頂き有難うございます。 年齢満30歳、独身です...
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その子と共に家族と共に幸せに生きて下さいね

拝読させて頂きました。
あなたが過去になさってしまわれたことについて今も深く後悔なさり、ご自分のことを責めておられることを読ませて頂きました。自分は幸せになってはいけないのではないかと思い詰めておられることを読ませて頂きました。あなたのその思い全てはあなたでなければ分からないかもしれませんが、あなたのそのお気持ちを心よりお察しします。
その当時のあなたの年齢や状況ではその様なご判断をせざるを得なかったのかと想像します。とはいえその子はお亡くなりになられたのです。

その子が仏様に導かれて心から安らかになります様にと切に仏様にお祈りさせて頂き、心を込めてその子をご供養申し上げます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ

その子は必ず仏様がお導きなさって下さり、あなたのご先祖様方がその子を優しくお迎えになって下さいます。その子はご先祖様方にあたたかく迎えられ仏様のもとで心から安心することでしょう、そして一切の迷いや苦しみや痛みからも救われて心から穏やかに円満になり、ご先祖様方と一緒に清らかにご成仏なさっていかれます。その子はこれからもあなたのことを優しくお見守りなさって下さいます。
あなたとその子とのご縁はこれからもずっと続いていくのです、あなたとのつながりは深くなっていくのです。いつでもどこでもその子はあなたに寄り添っていて下さいます。

あなたの悲しみや後悔の思いは消えないでしょう。どうかその子に心から手を合わせて真心込めてその子が安らかになります様ご供養なさって下さい。そしてあなたのその子への様々な思い、悲しみや後悔をその子にありのまま心からお伝えなさって下さいね。その子はあなたの思い全てを優しく受けとめて下さり、あなたを許しなぐさめて下さいます。いつでもその子はあなたのそばにいてくれるのです。

あなたはこれからもその子と共に幸せに生きていくのです。あなたは大切なパートナーの方と一緒に新しい家族と一緒に心から仲良く幸せに生きていくことが出来るのです。いつもその子が見守っていて下さるのですからね。

いつの日かあなたがその天寿を全うなさる時必ず仏様がお導き下さり、その子があなたを優しくお迎えになって下さいます。そしてあなたはその子と喜び合うことでしょうし、共に安らかにご成仏なさっていくのです。それまでどうかいつもそばで見守っていてねとその子にお願いなさって下さい。

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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縛られている思いを解くもの

ゆうゆう 様 相談ありがとうございます。

忘れることのできない出来事と後悔の念、それに縛られているのは、あなたが今、幸せになってはいけないという思いがあるからですね。
むしろ逆で、幸せに向かうように行動を起こすことこそ、忘れられない過去の出来事の思いが違ってくると思います。つまりあの時のことがあったから、私は、今幸せに向かうことができるという思いです。
それには、まず、ご主人とか家族の優しさや愛情に触れて、あなたが充分に癒される必要があります。あたたかさや寛容さとか安心・安全を感じる必要があります。そうしてまず、自分の気持ちが安定してから、後悔の出来事に勇気をもって自分とその命に思いやりや優しさを向けて思い返してみることです。何度も思い返して涙して、その時の自分とその命に愛情の念を送ってみてください。じっくりとその命に愛情と優しさを送ってあげてください。それから、宿った命の供養とともに、その命にこれから幸せになることを誓うことです。
 そして、あなたは前を向いて生きるべきです。それは、ご主人をはじめ周りの家族や友達、これから出会うかもしれない新しい命に幸せを育み、分け与えていくことでもあります。
 そのためにも、供養を続けて、過去に幸せを誓い、今から、未来へ、思いやりや愛情や優しさを発揮していく必要がありますよ。
 自分の人生を後悔のままで過ごしてしまってはいけません。勇気と優しさをもって取り組んでください。
 今から何ができるか、どんな行動がおこせるか、考えてみてくださいね。
幸せになることを祈っています。一礼

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有り難し
おきもち

お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
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質問者からのお礼

私の相談に答えていただいたご住職の皆さま、本当にありがとうございました。真摯に受け止め、温かいお言葉をいただき感謝しています。心の中にずっとあった苦しさが和らぎ、過去の経験の受け止め方も変わりました。これから自分に何ができるかを考え、前を向いて生きていきたいと思います。

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