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失敗をひきずってしまう

回答数回答 2
有り難し有り難し 22

日々仕事や日常を過ごす中で、失敗したことやうまくいかなかったことがずっと心に残り続けてしまいます。

同じミスを繰り返してそのたびに落ち込んで、反省よりも自分にいいところは無くてダメ人間なんじゃないかと最近は考えるばかりです。
すでに終えた失敗や、きつく注意されたり、言われたりした記憶も蘇ってきて眠れない日も多々あります。

なんとか心を切り替えて頑張れる方法はないでしょうか


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

切り替えるのは行動

 こんばんは。同じ失敗を繰り返すと、本当に自分が嫌になりますよね。
でも、その時大切なのは「気持ちの上で落ち込むこと」ではなく、「どういう仕組みで失敗したのか」「どういう仕組みで、やるべき事ができなかったのか?」という冷静な視点です。
 あなたが「どこで失敗しやすいのか」を理解し、「来た!今がポイントだ」と分かるようになれば、まずは今より一歩前進でしょう。そして、「今までと違う行動パターン」を取れたら、それが次の一歩です。
 ただし、「それが良い結果を生む」かどうかはまだ未定です。
 これは練習です。野球で言うなら選球眼です。まずは意識してバットを振る。その結果を見て、改めて行動をチューニングしていく。その積み重ねが「洗練された行動」につながります。
 「又今度、同じことが来たら」どうしよう、ではなくて、こうしよう。切り替えるべきは心ではなく、行動です。

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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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失敗はしたくないし、繰り返したくないですよね。私も佐藤師の言う通り、失敗を分析し、改善していくことかなと思いますし、それをやったら、失敗は忘れてしまいましょう。

私はロケットが好きですが、今の日本の主力大型ロケットのH2Aの前のH2の第1段エンジンLE7の開発は150気圧の二段燃焼サイクルだったため、非常に難航し、何十回何百回と燃焼試験を繰り返して、失敗を解析し、作り上げたロケットでした。

しかし、ある打ち上げで、ターボポンプのキャビテーションから、エンジンが爆発し、重大な打ち上げ失敗をしてしまいました。

その残骸を深海から引き上げてもらって、分析してできたロケットエンジンがLE7Aです。

それを積んだ今の日本の主力大型ロケットがH2Aであり、失敗率は非常に低い優秀なロケットです。

更にコストダウンを図った第1段エンジンLE9搭載のH3が、開発中で、今年の3月に初打ち上げ予定でしたが、LE7の不具合により、1年延期されています。

話が長くなりましたが、要するにロケットエンジンの開発は失敗の連続で、それを解析して成功にみちびくのです。

ホンダの創業者、本田宗一郎は、失敗を恐れるな。常に挑戦せよ!と言ったそうです。

失敗は成功のもとといいます。頑張ってください。応援しています。

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有り難し
おきもち

浄土宗僧侶です。 寺に生を受け、小学校5年で、得度(お坊さんになる儀式)...
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質問者からのお礼

気持ちから仕組みの切り替えがまだまだ難しいですが頑張っていきますありがとうございました

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ