元彼が結婚して辛い
半年前までお付き合いしていた方が結婚してしまいました。彼は医者家系の長男です。(※彼は医師ではありません)
私は一般家庭で育ちました。結婚となると私の家とは家柄が合わないとの理由で彼はお見合いをさせられました。
とても辛かったのですが、家柄だけで結婚することはないのではないか、お見合いを最後まで嫌がっていた彼は、お見合い相手を断って必ず戻ってくると思っていました。
しかし最近そのお見合い相手と結婚したことを知りました。
彼のことがとても大好きだったので、辛く悲しいです。
家柄はそんなに大事なものなのでしょうか。
年齢を考えると早く次の恋を探さなければと思いますが、自分に自信がもてません。
また彼以上の方に出会えるのか不安で仕方ありません。
前向きになれる考え方を教えて頂けないでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
過去を教訓とし、過去に決別して
こんにちは。
失恋のご心中をお察しします。
「前向きになれる考え方」とのお尋ねです。
「前向き」とは、未来志向とも言い換えられるでしょう。つまり、過去を教訓とし、過去に決別して、良かったと思える成功を掴み取るために何をすべきか、これを模索することだと思います。
「お見合い相手を断って必ず戻ってくると」思っていたのに、という落胆はあったでしょう。しかし、「お見合いを最後まで嫌がっていた彼」が結果的に結婚した、この事実は何を意味するのでしょうか。
「半年前までお付き合いしていた」ということは、「半年前」に彼は「お見合い」を理由をあなたと別れたのでしょう。彼は、当初はお見合いを「嫌がっていた」。ただ、「お見合い」という入り口が不本意だったとしても、この半年間でお相手を見定めつつ、「家柄」の価値観を大切にする両親と穏便に落とし所を見定めた、それが「結婚」という事実なのだと思います。
それは、彼にとって現実的と言えば現実的だったのでしょう。
ただ、それを批判的に表現するならば、ご両親の「家柄」という価値観に抗しきれなかったということです。人生の伴侶となるべきあなたとの縁を守れなかった人、とも言えます。
いざという時に、全力で伴侶を家族を守れないであろう人。
そう思い切る必要があるのではないでしょうか。
そして、親離れ子離れしない家に嫁がなくて良かった。
そう思い切る必要もあると思います。
過去の相談で、2回ほど同様のケースを見てきました。
結婚する際に問題が発生した、いずれもお医者さんのお家のケースでした(元彼さんはお医者さんではないという点は違いますが)。当初、彼は親の意向に反して彼女を伴侶として迎えるつもりで、実家の医院は継がず病院勤務だった。お互いに固く誓いあっていた。しかし、状況が変わると彼のほうが手のひらを返し、両親の価値観にいつの間にか同化して、彼女は放り出される形になってしまった、というケースです。
これは、そのお家がお医者さんの家系云々に限定される話ではありません。
いざとなった時、身を挺して身近な人を何が何でも守れる程の人かどうか。
これは、結婚相手として重要な要素です。
誠実に大切な関係を守り通す、こういう人と一緒になろうという教訓になった。
そう捉えることが「前向き」な今日を、明日を作るのだと思います(字数制限)
家柄ではなく、人柄が大事。
まぁでも
家柄が大事だという価値観の人はいますし
元カレの家がそうだったというだけの話です。
家柄にとらわれている人の人柄は
所詮その程度だと思いましょう。
あなたの価値観に合う人を探しましょう。
「彼以上の方」とは
何をもってそう判断するのか
それも考えていきましょう。
第五不胡酒戒 もの・こと・ひとに依存しない
たとえ結婚したとしても、生活習慣の違いによって地獄が待ち受けていたりするものです。朝食から地獄が始まる家庭もあるものです。
白飯宗味噌汁派の私は、小麦宗コーヒー派のワイフと結婚しました。狭山茶の産地である狭山市民の私が朝からコーヒーなんぞ飲もうものなら磔・打ち首・市中引き回しの刑にあい「この裏切り者め!」と家中粉茶まみれにされてしまいます。(ホンマカイナ)私も結婚してみて、結婚したからこそわかる真実に遭遇しました。同じ日本人なのにほとんど国際結婚なんだねという事実を後から知りました。そりゃそれぞれ家庭で慣れ親しんできた習慣は異なる。男女でただでさえ違うのに。別人だった人が同居。最初は問題なくてもだんだん参ってくる面もあるのですよ。そういう意味では家柄とか社会的なお立場がどうこうとかの話じゃァないのかと。それは二の次。人間の本質には格差・隔てはありませんが、それでもそれを気にするという人が多いのが現実世界。
たとえば世間が関心を寄せる王室の結婚でも世間は反発するケースがあります。本人同士は良いのにが周りが反発をすることも現実の実際のリアルの真実です。
世界の歴史においても何百億、何千億もの男女の報われない恋愛、不仲、修羅場、離婚、悲劇があったことでしょう。ただでさえどんなラブラブな男女であっても別れる確率が高いのが人の世。それが早いか遅いか。男女とは恋愛目線は捨てて、家庭的であるか、完全にフィットするかの方が大事だと私はこの年になって痛感しております。離婚を経験したあるおばちゃんも言ってましたが、結婚する相手はすべてにおいて同じである方がよい、と。違いが学びになるとか思ってましたが、年取ってくるとそうでもなくなるのですわいっ。ホントです。
そういう意味では別れて結果オーライということもあるもんです。
さて、仏教では戒律があります。
禅宗の十重禁戒の第五の戒は不胡酒戒。お酒や薬のみならず依存するものを持つな、という戒め・教えです。
いくら男女であっても依存は禁物。
あなたはあなた。その人が居なかったときはどうでしたでしょうか?
自由で、独立、自立、気楽、自分のままだったはずでしょう。
失恋のケアは別の機会としますが、まずあなたがあなたを開放するためにもその人と出会う前の本来の自分を思い出していただきたいと思います。
出会いも授かり、別れも自由と新しい選択肢の授かりです。
質問者からのお礼
あたたかいお言葉ありがとうございます。
彼は自身の家柄に窮屈さを感じており、
医師になる道を選ばなかったとの経緯があります。
しかし窮屈だと感じている家柄に彼は抗しきれない人だったんだな…と皆様からのお返事を読むことで理解できました。
「彼のことは大好きだった。でも私とは大事な部分での価値観が合わなかった。」とようやく過去にできた気がします。
私にとって忘れることのできない辛い出来事でしたが、今の時間は別れの末に授かった自由であり新しい選択肢の日々なんですよね。
泣いて過ごすのではなく、美味しいご飯を食べて、しっかり睡眠をとって、好きなことをして過ごします。
【誠実に大切な関係を守り通す、こういう人と一緒になろうという教訓】とのお言葉で気が付きました。
これからの人生において、私にとって必要な方は彼ではありません。
過去を教訓に未来に向かって進みます!
釋 悠水様
和田隆恩様
丹下覚元様
本当にありがとうございました。