素晴らしい人生のはずが希死念慮が消えない
お世話になっております。どうか私の現状に助言を頂きたく、乱文ながら投稿させていただきます。
私は、世の中が理想とするような現状に身を置いています。私にはもったいないような大きな会社へ所属し、一人で暮らすには十分な金銭を得て、仕事も基本的には定時で上がれるような素晴らしい環境に身を置いています。
また、私はこの社会的立場こそが幸せと定義されるものであり、そのために不器用ながら努力を続けてきたつもりでした。その結果、一番に望んだプロセスでないにせよ、幸せをつかみ取ったと確信しておりました。
そして、私が渇望していた、”自分も他人も、私を認めてくれること”を叶えてくれるものだと信じて疑いませんでした。
しかし、最近では、手に入れたはずの幸せは、私にとって何の価値もないのではないかと思い始めました。
そのきっかけは、芸術分野で生きる知人の成功体験や、働かずとも両親の許で自由に暮らす友人が、自分の好きに生きて、それでいて何不自由なく幸福に生きていることを目の当たりにしたためです。
私は、私が定義した幸せを得るために自身の願望の大半を退けながら生きてきました。優秀な学校に行き、大手企業に入社する。それが私の全てでした。だからこそ、趣味という趣味も持たず、肉体が拒否反応を示そうとも机に向かう日々を過ごしていました。
しかし、結局のところ、社会的立場を得たとしても私の世界は何も変わりませんでした。大きな組織に属しているからといって、私が有能になれるわけではありませんし、友人に尊敬されると信じていたはずが、ただ一言「ふーん。すごいね。じゃあ今夜の飯、奢ってよ」と言われるだけでした。
その事実は、まるで私が信じていた世界が崩れ落ちるような感覚を植え付けました。心に秘めた虚しさを埋めるために、過去に私が関心を持ちつつも退けた事象にお金をかけてもみましたが、過去のような関心も戻らず、ひどく打ちのめされた気分になりました。
最近では、全てのことが無価値に思えてきました。仕事も、頑張っても誰からも認められない気がして熱心にやる必要性を感じられなくなりました。唯一の趣味の執筆も、昔から執筆を続ける人々との才能の差を感じてほとんど手を付けなくなりました。
そして唯一、私の頭に浮かぶのは、酷い虚無感と自殺願望だけです。
どうか、ご助言を頂けたならば幸いです。
自由に生き、成功している人間への憎悪。理想通りではない自己への嫌悪。過去の自分さえ超えることのできない失意。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
あなたが生きる道
拝読させて頂きました。
詳細なあなたのおかれている状況や環境についてわからないですけれども、あなたが今もとても満たされない感覚にあるように感じました。あなたが今までよいと思っていたものごとや条件が実はあなたを満たしてくれるものではなかったという事実を知ってしまい、あなたはとても絶望の淵におられるのかもしれません。
あなたが思っていた幸せとはかけ離れた実情があなたの目の前に横たわっていてそこから感じるのは失望であり自分に対する嫌悪であり、周りにいらっしゃる成功した人々や充実して生きている人々への羨望のまなざしからねたみやうらみや憎しみも感じておられるのかもしれません。
詳細なあなたの思いはわからないですが、あなたのお気持ちを心よりお察しします。
幸せというのはもしかしたらあなたが思っていたものとは違うのかもしれませんね、或いは自由に生きることや充実して生きることもあなたが思っていたものとは違うのかもしれません。
どんなに苦しい中で紛争や戦争のさ中にあって食べ物もほとんどない状況で、はたから見れば絶望感しかない状況の中でも人は立ち上がり、生きることを求めて自由を求めることはできます。或いはそんな中でも幸せを感じることはできるものです。
空襲や侵略や虐殺行為で家族を失い、徴兵された父や兄が戦死してしまい、その様な中でも九死に一生を得て生き残った人々・大震災によって家も倒壊してしまい、家族は津波に飲まれてしまい、災害事故によって実家は避難地域となって帰ることもできない人々・何度も何度も窮地に追い込まれ生死をさまよい一命をとりとめた人々、そのような人々は何度も諦めたり死を覚悟したことでしょう。
それでも何とか生きようとする思い、自由を求めようとする思い、幸せに生きていこうとする思いを決して消さなかった歴史や記録があまたあります。あなたも私もそういった必死で生き延びてきた人々の子孫でもあるのです。
宜しければ一度ゆっくりと呼吸なさってみて下さい。そしてあなた自身のことをもう一度ゆっくりと見つめ直してみて下さい。あわてることはありません。
もしもご興味があれば仏教を学んでみて下さい。仏教は誰もが円満な人格を得る為つまり何の憂いも苦しみもなく成仏していく為の教えです。あなたが仏教を学ぶ中で本当に心が満たされる瞬間を感じることができるでしょう。
あなたの思いを教えてくださいね。