質問読ませていただきました。

さて、親の立場からすれば、今までずっと一緒に大切に過ごしてきた娘が家を出て行くのは寂しいでしょう。それは当たり前のことです。
しかし、それほど子供を可愛がっている親というのは、子供の幸せを一番願っているのです。それも一時的な幸せではなく、子供が幸せに過ごせる一生を願っているのです。
親だって、子供が亡くなるまで一生面倒を見続けられるわけではありません。子供が一生を幸せに添い遂げられる伴侶を見つけられるなら、寂しい気持ちを超えて嬉しいのです。

また、みなみさんが結婚を辞めて親と一緒にずっといたとしましょう。今はいいかもしれません。しかし、年をとるにつれて結婚しなかったことを悔いるときが来るでしょう。子供が欲しかった・・と後悔することもあるかもしれません。そして年齢順に行けば、いつかは親の方が先に亡くなります。自分一人になったときに色々な思いが押し寄せるでしょう。ともすれば、逆恨みして親を恨むなんてことにもなりかねません。

今が良ければ全てよし！ではなく先のことを見据えながら自分の人生を設計してみて下さい。
それに結婚して家を出たら、必ず家族と険悪になるわけではないですよ。
うちの妻の話をすると、結婚して遠くの地からお寺に嫁いできてくれましたが、上手にこまめに実家と連絡をとったり、父の日や母の日や誕生日などに贈り物をしたり、たまには孫を連れて実家に戻ったり、とても良好な親子関係を築いています。
しかし、家を出たからといって実家のことを振り返りもせず見向きもしない、これでは親は寂しいし怒っちゃいますよね。

要はやり方１つです。立場や状況に応じて愛情や気持ちを伝える方法を変化させていけばいいだけです。

また、働くこと自体が家庭をピリピリさせる・・なんてことありませんよ。一人前になった子供を見てイヤになる親なんているでしょうか？
ただし、仕事に疲れたからといって家族に当たり散らすようなことがあれば、それはピリピリするかもしれません。それも、みなみさんのやり方１つで回避できることです。

そんなことを考えながら、人生を設計してみて下さい。

最後に１つだけ厳しいことを言わせていただきますが、自分の決断力のなさを周りの状況のせいにしてはいけませんよ。自分の人生にとってどの決断が一番いいのか、自分の責任においてしっかり選んで進んでくださいね！

藤川 誠海

京都府・大阪府・奈良県の県境に当たる、京都府京田辺市の天王院というお寺でお...

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私はＮＨＫ教育テレビで日曜日の夜に放送されている｢ダーウィンが来た！｣という番組が好きです。
様々な生き物の暮らしを密着取材する番組です。
野生動物（哺乳類に限らず）の子供は、大人になれば親から離れて暮らし、自分でエサを捕ったり巣作りをしたりして、次は自分が親になります。
人間も、ずっと子供のままではいられません。
年齢相応にライフステージを上っていく必要があります。
世界が変化し続ける以上、あなた自身も変わり続けた方が安定するのです。
自転車は止まっていると倒れます。こぎ続けることで安定します。
家族の近くで止まっていると自転車は倒れますが、家族の周りをぐるぐる回りながら運転すれば家族から遠く離れずにしかも倒れないことは可能です。
家族にベッタリ依存することはストレスの原因になります。
執着を手放し、年齢相応の変化を受け入れましょう。
あなたもウカウカしていると白髪が生えてくる年齢ですからね。
ちょっと汚い話ですが、陰毛に白い毛が生えてきたらショックです。
もう新しい恋愛をしたくない（だから今彼氏がいて良かった）と感じる可能性もあります。
いつまでも子供ではいられないという意味です。
あなたが大人になることを、家族が拒否するでしょうか？

願誉浄史

がんよじょうし。浄土宗教師。｢○誉｣は浄土宗の戒名に特有の｢誉号｣です。四...

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