hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

友人に絶縁されました

回答数回答 2
有り難し有り難し 42

20年来の大切な友人(自営業同士で、仕事相手でもある)を、仕事の関係で怒らせてしまい、LINEもブロックされ、縁を切られてしまいました。

なぜ怒っているのか、理由ははっきりはわからず、あくまで推測の範囲ですが、これまでの付き合いを思い返すと、全面的に自分の落ち度だったと感じています。

何とか連絡を取りましたが、会うことは拒否されました。
もう相手の気持ちや言い分を聞くことも、それに対して謝罪することも、叶いません。

もっと早く、相手の気持ちに気づいていれば…と、悔やんでも悔やみきれないです。

今は相手の気持ちを尊重し、これ以上近づかず、距離を置くことしかできないと、頭ではわかっていますが、仲が良かった頃のことを思い返すと悲しく、相手の良いところばかり思い出し、自己嫌悪でいっぱいです。
たくさんしてもらったことがあったのに、自分はというと、感謝の想いを示すことをせず、金銭も気配りも、何もかもが欠けていました。
取り返しのつかない事態に、今更ながら気づいて、心の整理がつかず、とても苦しいです。

こんなとき、どのように考えて克服したら良いのでしょうか。
どうしようもなく、相談を書きました。

どうぞよろしくお願いいたします。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

御縁を大切に

ご質問拝読いたしました。

愚僧も同じような経験が、
ございます。
親友と言える人物でした。

原因は彼が作ったことながら、
彼を心配するあまり、
かなり手厳しく叱責し、
罵倒してしまったことが
原因で絶縁されました。

言い過ぎを反省し、
お詫びしましたが、
覆水盆に返らずでした。

かれこれ10年近くなりますが、
そのままですね。

御縁というものは、
そういうものではないでしょうか。
袖擦り合うも他生の縁
と申します。

なんとなく気が置けないと、
思った人と意気投合して、
友だちになる。

逆に些細なこと、
こちらにとっては、
些細と思えることが、
先方にとっては一大事。
許し難いときもございます。

今から顧みれば、
一言で言って、
価値観の相違。

御縁がなかった。

いうことだと思いますよ。

あまりお考えにならずに、
サラッと受け止める。

また、御縁があれば、
復活しますよ。
なければそれまで。

振り返るより、
新しい御縁をいただけように、
フレッシュな気持ちで、
いらっしゃるといいですよ。

何故なら、

御縁は授かるものだからです。

ご活躍を祈念していますよ。

御縁に感謝。

{{count}}
有り難し
おきもち

浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...
このお坊さんを応援する

せっかくの機会ですから

拝読させて頂きました。
せっかくの機会ですからゆっくりとご自分のことを見つめ直してみてはいかがでしょうか?思い返していく中で今まで気がつかなかったご自分の考えや言葉や態度や姿勢や行いをじっくりと見つめ直してみましょう。
自ずとこれからの自分の考え方や価値観や姿勢が変わっていくのではないかと思います。そしてあなた自身が人として成長なさっていくのではないかと思います。
何かと至らないのが私達人間です、それは一人一人誰しもが未熟な私達なのです。そこからどのようにお向き合いなさり改善していくことができるかたどうかが大切だと思います。
もしかしたらいつの日かまたお互いにお向き合いなさることができる日が来るかもしれませんし、あなたがこれからの人との出会いで一層人のことを思いやり大切な関係作りができるようになるかもしれませんからね。
ですから決して全てがマイナスではありませんからね。
あなたがこのような機会の中で人とのご縁を大切になさりながら、真摯に向き合っていかれてお健やかに成長なさっていかれますように、皆さんとお互いを尊敬し尊重なさりながら心豊かに生きていかれますようにと心より祈っています。

{{count}}
有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

ありがとうございました。
人間誰しも至らないところがある、だからこそ、自分を省みる機会に恵まれたときは、その部分と向き合い、改善していけるように努めることが大切、というアドバイスに、救われた思いです。
自分の悪かったところは今後も反省して、周囲の人に尊敬と尊重の気持ちを持てる人間になりたいと思いました。
心のこもったアドバイス、本当にありがとうございました。

和尚さまも同じようなご経験をされたとのことで、ご経験に基づいたアドバイスをありがとうございました。
人生には出会いも別れもあり、それも全てご縁のもの。
そして、ご縁は授かるもの、という最後の言葉が胸に響きました。
自分を反省しながら、大きなものに人生を委ねて前を向いていけたら、と思いました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ