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子供の病気との向き合い方

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有り難し有り難し 21

現在妊娠中で、11月はじめが出産予定日です。
エコー検査の結果、大きな病院に紹介となり、何回か診てもらったところ、小児がんの可能性が高いことを指摘されています。
その病気はこの時期に見つかったものは、もちろんその性質や広がりによっても変わりますが、基本的に比較的予後も良いとのことですが、生後手術やその他の治療が必要になるだろうとのことで、安心はできません。
なんとか子供の生命力を信じようと思っているのですが、時には不安・不安定で押し潰されそうになり、マイナス思考でしか考えられなくなる時もあります。
昨年死産の経験もあり、ただ健康で元気に産んであげたい、そう思っていた矢先、とても辛いです。
上にまだ手の離せない2歳の子もいる中で、産まれた後の闘病を考えると、途方もない気持ちにもなります。
今まで家庭のことで、色々なトラブルもあり、その因縁をこの子が背負ってしまったのか、そんなことも考えます。

どんな気持ちで、子供の病気と向き合えばいいでしょうか?
よろしくお願いいたします。

2021年7月16日 6:01

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

周りと関わり想い慈しみ、人は成長していく。病は不幸ではないわ

それは心配ですよね。
どんな命の子でも、守ってあげたいと、親なら思いますよね。それと同時に、守り切れるのかと、その責任への不安は増すばかりですよね。

私は、たくさんの親子を見てきましたが、確かにご苦労もあると思います。他の親子が心配しなくてもいい問題にも、打ち当たるでしょう。ですが、病は不幸なことではありません。病を抱えている人が、皆 不幸せで 生まれたことに後悔ばかりかと言えば、そんなことはない。
一番辛いことは、愛されずに、望まれずに、その命を誰かによって決めつけられて、生まれることも叶わないことです。

わが子が苦しむ姿や、自分より早く命終えることを考えたら、堪らなく怖い。だけど、与える喜びや幸せは、遥かに大きいのですよ。

命の価値は、人が勝手に決めてしまうことですが、仏様は価値なんて与えられない、どんな命も尊く素晴らしいと愛し願ってくださいます、必ず私の浄土に救うよ と。

可哀想で不幸なんて、勝手に決めている。人間って愚かですよね。どんな命も、輝ける尊い存在ですものね。

小児がんを支援する団体や、親子の会もたくさんあります。医療だけでなく、様々なサポート体制の中で、親子が一緒に生きていく。
上のお子さんにとっても、大切な気づきや感情の成長がありますよ。みんな、周りと関わり、想い、慈しみ、人は成長していくのですもの。

あなたも、あかちゃんも、ひとりじゃありませんよ。一緒に生きて支え合っていける仲間がたくさんいることを忘れないで。この子の出会いや未来は、明るいわ。
あなたが母で、きっと幸せよ。

2021年7月16日 11:44
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有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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質問者からのお礼

温かいお言葉ありがとうございます。
何度も読ませていただきました。
心に閉じ込めていた感情が溢れ出して、涙が出ました。
そうですね、この病気がもたらすものは、とても大きなものだと思います。今も病気の子供の専門病院に通う度、今まで見ていなかった世界を目にして、価値観が変わる思いです。
おっしゃっていただいた明るい未来を信じて、色々な人に支えられながらなんとかこの苦境を乗り越えていきたいと思います。
本当にありがとうございました。

温かいお言葉ありがとうございます。
何度も読ませていただきました。
心に閉じ込めていた感情が溢れ出して、涙が出ました。
そうですね、この病気がもたらすものは、とても大きなものだと思います。今も病気の子供の専門病院に通う度、今まで見ていなかった世界を目にして、価値観が変わる思いです。
おっしゃっていただいた明るい未来を信じて、色々な人に支えられながらなんとかこの苦境を乗り越えていきたいと思います。
本当にありがとうございました。

「癌・末期ガンと向き合う」問答一覧

癌の母、現実逃避の父

末期癌の母がいます。 あちこち転移していますが去年までは普通の生活ができておりました。ですが年始に足が腫れ歩けなくなり、骨転移が神経に障っているのと下肢の血栓で入院中です。 月末の退院後は元通りの生活とはいかず、幾分か歩行に問題が出るとのことです。抗がん剤も打ち切ることになるので、終末期の準備と覚悟も必要になります。 コロナ禍では入院すると面会もできませんので、できる限り在宅でと思っています。 なのでヘルパーさんを入れることも視野に入れ病院と相談をしておりますが、実家は物が溢れており、まず掃除から先にと思っているのですが、父が拒否します。 父は私と仲はよい方ですが、気持ちの弱い方で頑固。母が元通りになって帰ってくると信じて…信じようとしていて、掃除して手すりをつけることを退院してからと言い張って、話も聞いてくれません。 父が冷静に話を聞けないので病院との調整役は私が全て引き受けていますが、限界を感じ病院の相談機関には相談をしています。 退院前に父と私と看護師さんで面談をし、説明と説得をお願いしています。 多分今の時点でできることは全てできていますが、今後、父の気持ちを尊重しつつ母の生活の質を維持していけるのか?その調整が上手くできるのか不安です。 弟がおりますが、義妹は第二子妊娠中ですし、弟と父の仲が悪い為そこにも注意を払わないといけません。 今日もやんわり掃除の話をしましたが、退院したら!と話を聞いてもらえず、その度に無力感に襲われます。 向き合わない父に腹が立つわけではありません。ただ、困り果てています。 私だって、母がいなくなる準備なんて少しだってしたくない。全部投げ出してしまいたい。泣いて泣いて眠れない日もあります。 でも最後まで母が母らしくいられるように努力したい。 父に時間が必要なのはわかっていますし、ゆっくり進めるしかないのでしょう。 ただでさえ、父は一昨年長年介護してきた母(私の祖母)を亡くし、最近やっと立ち直ったところです。また失うことなど考えたくないのでしょう。その気持ちは痛いほどわかるのです。私も大好きな祖母でしたので。 でも、母について気持ちを共有できるはずの父がこの状態で、私一人先を考えなくてはいけない、この状況が叫び出したいほど辛いのです。 私はどのように両親と向き合うべきでしょうか。

有り難し有り難し 22
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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ