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私は好きな人を傷付けてしまいました。

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こんばんは。長くなりますが、どうか聞いてくださると嬉しいです。一方的な片思いに悩んでいます。

私は現在24(うつ病)、相手は23(遠距離の彼女持ち)。同じ店舗で知り合いました。
私が彼を好きだと確信したのは翌年の6月。彼は「相手が彼氏彼女持ちでも関係ない」と言い、私からの好意も受け止めてくれていました。彼は自宅(社宅)に招いて下さり、遊んでくださいました。何度も泊り、ダメだとは思いながらも、5回ほど体を重ねてしまいました。これは私が誘ったことです。彼は「嫌じゃない」と言ってくれて、私はその言葉に何度も甘えました。会えない日はとても苦しくて辛かったです。彼は「いつでも家に来ていい」と仰っていました。でも悪いと思い、一週間に一回と私は決めていました。
ある日、彼の実家の愛犬が亡くなりました。私が会いたいと連絡をした日、「しばらくそんな気分になれない、ごめん」「落ち着いたら連絡する」と返してくれ、私は「体に気を付けて」と返しました。
それを母に「しばらく寂しい」と話したら、「体のいい断り方」と言われました。私は一気に不安になりました。もとからのうつとネガティブな感情がそこで爆発し、三日後、彼に「他の人には会っているのか」など、気持ち悪いlineを何度も送ってしまいました。彼はそれに応えてくれ、夜遅くの電話にも出てくださいました。そこで私は「怖い、まだ会えない」と言われ、そこで電話は終了しました。彼は「おやすみ」と言ってくれました。
それからも地獄の日々です。仕事中もそればかりを考え、ついにはうつが悪化し、入院しました。ですが仕事は早く復帰したくて、5日後には退院させていただきました。
でも私は、また彼に「会いたい」と連絡をしてしまったんです。彼の愛犬が亡くなってから、一ヶ月も経っていない。私は彼の気持ちを考えず、ひたすら自分の気持ちを伝えました。彼から「怖い、友達に戻れるかどうかも分からない」と言われました。
私は自分を殺さないために彼に連絡を取っていました。でもそれは、同時に彼を殺すことにもなっていたんです。
どうして私は我慢できなかったのでしょう。どうして彼の言葉を信じなかったのでしょう。ちゃんと待っていれば、笑顔で会えていたのに。

いっそ死んだ方がましだと何度も自分を殺す事を考えました。好きな人を傷付けた。生きている意味なんてあるのでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

方向そのものを修正すべき時

こんにちは。

先ずは、お体お大事にされて下さい。

あなたは、「好きな人を傷付けた」と肩を落としています。
そのお気持ちを察します。

私は「23(遠距離の彼女持ち)」の相手を、「生きている意味」と真剣に悩むあなたが心配です。

彼は、あなたの「好意」を都合よく利用しているだけです。
彼は、あなたのうつを知ってか知らずか分かりません。しかし、いずれにせよ本気で交際せず近い将来に絶望をもたらすことが分かっていて関係を持ったならば、彼はあなたの精神状態を本気で気にしていないということです。

あなたのお母さんが「体のいい断り方」と言ったのは事実その通りだと思います。ペットが亡くなったからショックで会えなくなり、自然消滅したという形に持っていきたかったのでしょう。

考えてもみて下さい。
大切な存在の死、その悲しみに暮れていたら、その苦しみを共有したり緩和したりするパートナーが欲しいのが通常です。それを「しばらくそんな気分になれない、ごめん」とは一体何でしょうか。「そんな気分」とは。

あなたとは、楽しいときだけの表面的な男女のお付き合いの「気分」だから、愛犬が亡くなったというときの「気分」にはそぐわない。そう言っているのです。つまり、あなたとは悲しみという領域を共有するパートナーではない、と図らずも彼は言っているのです。

彼は、そもそも「遠距離の彼女持ち」でありながら、現彼女への不誠実と、あなたへの不誠実を両方同時に行える人です。こんな人を「生きている意味」にするのはやめませんか。

あなたのことを思って助言してくれたお母さんや、これから出会える誠実な人との間に「生きている意味」を問うべきではないですか。「生きている意味」そのものではなく、「意味」を向ける方向そのものを修正すべき時ではありませんか。

お大事にされて下さい。

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おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

ありがたいお言葉を、ありがとうございます。もう泣きたくないのに、読んでいて涙が出てしまいました。

彼はわたしのうつ、通院中であることを知っています。それでも「気にしない」と言ってくれたのが私は本当に嬉しかったんです。こんな私でも受け入れてくれる人がいるんだと、幸福で満たされたのです。多分、今まで生きてきて、一番幸せな瞬間でした。
私は「愛されている」と思い込んでいたのだと思います。だって彼は私と一緒にいたほうが楽しいと言ってくれたのです。本当に本当に嬉しかったんです。ずっと一緒にいたかった。まだ諦めきれない自分が嫌になる。

ごめんなさい、長くなりました。きっとこの気持ちは、これからもずっと続いていくと思います。今回頂いたお言葉と、私を真に愛してくれている人、そして自分自身と向き合って、生きていこうと思います。
本当に、ありがとうございました。

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