母の死の受け入れ方
今年の三月に最愛の母を亡くしました。三十分前まで自宅で話をしていた状態からの突然死でした。
私は自他共に認めるマザコンで、何をするにも母に報告しては、それに対する反応を生き甲斐としていました。嬉しいことがあった時は一緒に喜んでもらうことで幸福を倍加させ、辛いことがあった時には慰めてもらうことで苦痛を緩和できていました。
唯一絶対の味方であった母を失い、もう五ヶ月も経とうというのに絶望から抜け出せません。母が生きていた頃、私はよく「お母さんが死んだら私も死ぬから長生きしてね」と言っていました。なのに母が亡くなった今も私は生きています。そんな自分に嫌悪感を抱くのですが、私が自死すれば母がどんなに悲しむだろうと考えると死ぬこともできません。
今の望みは母の死を受け入れて、自慢の娘だと言ってもらえるよう立派に生きていくことです。しかし実際には、日々涙にくれて生活もままなりません。明るい未来を思い描きたくとも、孫を抱いてもらいたかった、まだまだ一緒に旅行したかった、介護が必要になれば面倒を見たかったと、すべてを母とのもう叶わない夢につなげて虚無感に襲われます。こうなるたびに、私は未だ母の死を受け入れられていないのだと実感します。
母は死んでしまった、この事実が変えられないのなら、死を受け入れ乗り越えて、思い出と共に笑って生きていきたいと存じます。泣くばかりでは状況が改善しないのは身に染みています。母のことを考える時、生前のように暖かい気持ちになるためには何をしたら良いでしょう。どのように考え方を変えたら良いのでしょう。ご教示ください。お助けください。今でも母を愛しています。
最愛の母の死から立ち直れない
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お母様はいつも見守ってます
拝読させて頂きました。
大切なお母様がお亡くなりになりあなたは深く悲しみ後悔の念にさいなまれておられることでしょう、あなたのそのお悲しみはとても深いことでしょう。あなたのお気持ちを心よりお察しします。
お母様が心から安らかになります様に心よりお祈り申し上げます。至心合掌 南無阿弥陀仏
お母様は仏様に導かれ先に往かれて親しい方々やご先祖様方がお母様を優しくお迎えになさって下さいます。お母様は仏様のもとでご先祖様方と一緒に心から安らかになり、一切の迷いや苦しみからも救われて心から円満になります。そして清らかにご成仏なさっていかれます。お母様はこれからもあなたの子と親しい方々のことをいつも優しく見守っていて下さいます。
あなたが悲しい時さみしい時には傍に寄り添っていてなぐさめて下さいます。
どうかお母様に心から手を合わせて心を込めてお祈りなさって下さい、そしてあなたのお母様への思いをありのまま心からお伝えなさって下さいね。
お母様はあなたの思いを声をしっかり聴いて下さり、全て受け止めて優しくなぐさめて下さいますからね。
あなたとお母様とのご縁はこれからもずっと永遠に続いていくのです。
お母様はきっとあなたとお会いできたことあなたと一緒に人生を生き抜いていかれたことを心からお喜びなさっているでしょう。
いつの日かあなたがその天寿を全うする時にも必ず仏様があなたをお導きなさって下さり、お母様があなたを優しくお迎えになさって下さいます。そして共に喜び合い分かち合うことでしょう。
どうかそれまでいつもいつもそばで見守っていてね、とお母様にお伝えなさって下さい。
あなたはこれからもお母様とのご縁の中で生きていくのです。あなたがこれからもお母様とのご縁を大切になさりお母様に優しく守られながら健やかにそして幸せに生き抜いていかれます様切にお母様に祈っています。
またどうかあなたのお気持ちをここでもおっしゃって下さいね。あなたを心からお待ちしてますね。
お返事ありがとうございます。あなたがそのように思って生きておられることをお母様はとても嬉しくお感じなさっているでしょう。いつでもあなたのそばにお母様は寄り添っていて下さいます。どうかこれからも自信を持って毎日を生きて生き抜て下さい。至心合掌 なむあみだぶつ
質問者からのお礼
真摯なご回答をいただき、また母のために手を合わせてくださりありがとうございます。何度も読み返しました。母を失った悲しみが癒えたとまでは申しませんが、死に対する捉え方が少し変わったように思います。
母は現世を旅立ちましたが、先に行った祖父母や友達と安らかに過ごせているのですね。私や兄や周りの人々のことを見守ってくれているのですね。早速手を合わせてみたところ、生前と変わりなく心が通じ合えたような気がします。私にとって母と出会えたことは無上の喜びでしたが、母も同じように感じてくれているでしょうか。
母にもらったこの人生、いつか再会できた時に恥じ入ることのないよう精一杯生きていきます。重ねてのお礼となりますが本当にありがとうございました。