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一人暮らしに反対する両親について

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有り難し有り難し 28

私はもう30手前になる実家暮らしの社会人です
両親は高齢で国民年金を貰っています。

初めて出来た恋人と一年と少しで別れることになり、いい意味でも悪い意味でも私の心の中の価値観が大きく変わりました

また、両親とは年齢が一回り違うため元々価値観が違っており、前述の件もあわせて最近では本当に価値観が合わず、あれだけ恐れていた両親の死が怖くもなくなりました。

両親は優しく普通に接してくれるのですが私は反抗期が遅れてきたような態度でまともに会話することができなくなりました。

そのため、自立したく一人暮らしをしたい旨を伝えましたが母からは了承されたのに父は金銭の問題で許さないと反対されました

一人暮らしを始めても、今現在毎月家に入れているお金を納めるなら許すとのことですが、その毎月のお金は私が引っ越す予定の家賃と同額で、私が実家から居なくなる分の生活費を考慮しない何も考えずの発言で呆れてしまいました

親も高齢で働けず、私の稼ぎを当てにしないと生きていけないのは十分承知です。

私の収入的には実家にお金を入れても色んなことを我慢すればギリギリ生きていけますが、本来なら貯金に回せるはずのお金や、子供の自立を応援しないこと、私の人生の足を引っ張るくせに自分の都合かつ、上から目線での許さない発言に萎えてしまい反論もしたくなく、話し合いをしたところでどうせ感情的になるんだろうなと億劫になり、話し合いをすることもできず、家ではもう両親の顔も見ないように感情を殺して過ごしています。

今まで育ててもらった恩などは勿論感じていますので、親への仕送りはするつもりですが、どうしても上記に書いた貯金に回せるお金云々が頭によぎってしまいモヤモヤしております。

こんなお金に卑しい自分に気持ちよく両親を支えられるような気持ちになれるお言葉や激励をいただけないでしょうか


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

言葉で説得するより、慣れていただくほうがいいように思います。

それは、悩ましいですよね。
出て行く形にしたくないでしょうが、自立するというのは、親からも離れ 生活も独立していくということですからね。
あなたが望まれていることは、大人になれば、自然なことだと思いますよ。

親の方が、あなたに頼る部分があり、手離せなくなっていらっしゃる。これでは、あなたの生き方が制限されてしまいますよね。

今の生活も、子が変われば、親も変わらざるを得ない。お父さんは、それを認めたくない、自分を変えたくないだけなのでしょうね。

親の望みを叶えるだけが、親孝行ではありません。あなたが、しっかり自立して、生きる力を備えることが、親が安心すること。

いつか、納得してくださる日がくるのではないかしら。言葉で説得するより、新たな生活を始めて、慣れていただくほうがいいように思いますよ。

あなたは、あなたを生きて。
将来を描いていきましょう。

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はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として、慌ただしく過ごしております。 ◆ゲートキーパー ご相談 駆け込み寺 (訪問は要予約。まずはメールでお問い合わせください) ◆ビハーラ僧、終末期ターミナルケア、看取り、グリーフケア、希死念慮、自死、産前産後うつ、育児、DV、デートDV、トラウマ、PTSD、傾聴、手話、要約筆記、行政相談員、小学校 中学校支援員としても、サポートしています。 ◆一般社団法人『グリーフケアともしび』理事長 【ともしび遺族会】運営 毎月 第1金・昼夜2回開催(大阪駅前第3ビル) 14:00〜,18:00〜 お問い合わせ申込⬇️こちらから griefcare.tomoshibi@icloud.com *この活動は皆さまのご支援により支えられております。ご協力をよろしくお願いします。 ゆうちょ銀行 口座番号 普通408-6452769 一般社団法人グリーフケアともしび ◆『ビハーラサロン おしゃべりカフェひだまり』 ビハーラ和歌山代表 居場所運営 問い合わせ申込⬇️こちらから griefcare.tomoshibi@icloud.com ◆GEはしもとサピュイエ 所属 (Gender Equality 誰もが自分らしく生きることができる社会をめざして)DV・女性支援 ◆認定NPO京都自死自殺相談センターSotto 元グリーフサポート委員長(2018〜2024) ◆保育士.幼稚園教諭.小学校教諭. レクリエーションインストラクター.中学校DV授業 10年間 保育 教育の現場で 総主任として勤めた経験も生かしつつ、お話できることがあれば 幸いです。 いつも あなたとともに。南無阿弥陀仏 ここでは、宗旨を問いません。 まずは、ひとりで抱え込まないで。 来寺お問い合わせは⬇️こちらから miehimeyo@gmail.com ※時間を割いて、あなたに向き合っています。 ですので、過去の質問へのお返事がない方には、応えていません。お礼回答がある方を優先しています。 懇志応援も宜しくお願いします。 ※個別相談は、hasunohaオンライン相談より受け付けています。お寺への いきなりの電話相談は受け付けておりません。また夜中や早朝の電話もご遠慮ください。 法務を優先させてください。
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明日の一万円で自分に使うよりも今日の千円で誰かをしあわせに

お金はいくら貯めようが、結局、どう使うか。
今日私は親に合計で二千円程度ですが、ブルーベリーとショウガときゅうりとナタマメと高麗神社に奉納しているキムチと辛味噌を献上いたしました。これなら親が喜んでくれるんじゃなかろうか、というものを供養の精神で生きた仏にお供えする精神です。
なぜならあなたの言う「価値観が異なって」も、それでも親子・人間は幸せになる方法は「かわらない=異ならない」ものだからです。
あなたは今、描いているビジョンを何とか推し進めたい。
親の言葉が口うるさいと思うのもわかりますが、それでも親のいうことはあなたの将来を案じての愛情なのです。
いわゆる、順調な形であれば親御さんも賛同的にむしろ支援や援助すらしてくれたはずでしょう。危ない橋を渡らせることに支援する親はいません。
逆に今日まであなたを安全に育ててきた親御さんなりのあなたには見えないルールがあって、今あなたがやろうとしていることに危険な気配を感じておられるのでは?今はコロナでどこも大変ですから少しでもお金がかからぬよう、実家で共同生活をしていた方が出費も少なく、あなたのためにもなるからこそ反対されているのでしょう。
そこもお互いが納得するようにきちんと話し合うべきところです。失恋でやけになっていませんか?
オトナというものはそういうところも相手に誤解なくきちんと話し合えてこそ、のオトナです。
親御さんの言われることは導きなのだとあなたも自分の心を導くことからです。
親が自分を窮地に追い込むようなことを言っていると思っておられるでしょうが、
その時点で誤解です。
その誤解も心を負に向かわせないように、あなたが自分の心が傷つかないように親子の関係が悪い方向にならないように向かわせる。
あなたが結婚しても独身でいても離婚してもいずれご両親は高齢で死を迎えられるのです。
死んでからのお供えよりも生きているうちの孝行を大事になさるべきでしょう。
ですが、双方に誤解があってもいけませんので、きちんと感情的にならずに何が我が家にとっての価値か。どうすることが我が家にとって良いことなのかをちゃんと話し合う。みんなが公的に納得する方法を見出してお互いの損ね合いのない安全な歩みを大切になさってはいかがでしょうか。別にあなたの人生を親御さんは否定しているのではありません。あくまでも親としての配慮・愛情なのです。家族。

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お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

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