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悪夢と現実の区別がつかず不安です

回答数回答 1
有り難し有り難し 4

お世話になります。
以前不安に関してなどご相談させていただきました。
様々対処法をご教示いただき、実践しております。

その中再びのご相談、失礼いたします。

タイトルの通り、この1週間ほどの間で悪夢をよく見ます。
主に先の「不安」に端を発するものです。
理屈としては解決しています(解決というよりもそもそも大きな問題でないから、以降触れないことが解決になる、という類のものです)。
しかし、どこかモヤモヤしています。

その悪夢がモヤモヤした気持ちを増幅させます。
起きてから、事実確認や夢の内容を様々整理すると事実を証明するような痕跡がなかったり夢の内容に矛盾があるので、おそらく悪夢の類だろうと考えられ、一旦は悪夢だと結論づけるのですが、あまりにリアリティがあるものですから、現実との区別がイマイチつかず不安が結局戻ってきます。

せっかく不安を切り離して忘れようとして(事実確認をして問題なしとして)いる中で、悪夢によってもう一度不安の中に巻き込まれるのがとても苦痛です。
さらに、不安の発端からそもそも時間が経過しつつあるため、その当時の記憶も曖昧でそこにリアルな悪夢がやってきて、ますます現実との区別がつかなくなっています。

夢は夢であり、脳が勝手に作り上げているもの、というのは分かっているのですが、いかんせんコロナ禍以降、心の余裕が全くなく少し前の記憶も怪しいことがあるので(最近もある案件で時間の経過の速さに驚愕しました)、自分自身の行動や記憶に自信がありません。

どうすれば悪夢の苦痛から脱することができるでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

大丈夫ですよ

拝読させて頂きました。
あなたのお気持ちはなんとなくわかります。悪夢にうなされて夢と現実の区別がつかなくなってしまうことはあるものです。私達は誰しもが弱い存在ですから精神的に追い込まれてしまうと見境がなくなってしまって判断することもままならなくなってしまいます。あなたのお気持ちを心よりお察しします。

私達の心も身体も有限ですから限界があるものです。心配ごとや迷いや不安なことがあって一つのことで悩んでしまっていても一つならばなんとか時間をかけながらでもいずれ道は開けてきますし解決の糸口も見えてきたり、事前に対策も考えておいていざという時にはある程度対応もできるものです。

ただその心配ごとや不安や問題がいくつも重なってくると先ずは心はそのことを受けとめきれなくなってきます。あっちのことを考えながらこっちの対応もしなきゃならない、こっちが問題大きいから至急対応しなきゃならないのにあっちが火を噴きそうだと想像したり、寝耳に水の突発事故が発生したらわけがわからなくなってしまって一切受けとめることも考えることも対応することも出来なくなってしまいます。

まして今コロナ禍ですから普段から精神的に緊張状態に置かれていますのでほんの些細な心配ごとでも心に大きな負荷がかかってしまい、意識しない中でも心の余裕が全くなくなってしまいかねません。そうすると今何が起きているのかどうしたらいいのかわからなくなってしまってその不安が夢の中にまで追いかけてきて私達の心を追い込んでいくのです。

でもひとまず一息ついてみてゆっくりと心を落ち着けてみて、一つ一つの事実を確認していくとそう大きな問題でも不安でも心配ごとでもないことに気づきます。ましてや自分自身のことであれば気持ちが割り切ればものごと適当に進んでいくものです。
コロナ感染症を軽く見るつもりはありませんけれども冷静に落ち着いて感染予防していったり規則正しい生活を心がけ健康に生きていけばいつかはこの感染症も沈静化していくことが分かると思います。感染症の歴史的な経緯をみれば明らかです。人の免疫力アップしたり新薬が発見されて開発されていけば感染症は沈静化していきますからね。

いずれにせよあなたの心の余裕を作ってみましょう。疲れている時はゆっくりと休んで心身ともに癒して下さい、そして心を回復させて下さいね。大丈夫です。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

御礼が遅くなりまして申し訳ございません。
温かなお言葉ありがとうございます。
なんとか心の余裕を保てるようにしてみようと思います。
ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ