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これ以上生きていたくない

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有り難し有り難し 16

汚い世界でこれ以上生きていくのが辛いです。家族や友人の記憶からも消えてふわっといなくなりたいです。やりたいことがないわけでもないですが、それにはお金がかかるし、しんどい思いをしてまでお金を稼ぐならこれ以上生きなくていいやと思います。汚い世界にも楽しいことや美しいものはありますが、どうしても汚い部分のほうが鮮明に見えてしまいます。生きたくないけれど痛い思いをしたくない私はこれから何十年もこの思いを抱えたまま生き続けなければならないのでしょうか。しんどいです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

汚れた世界を離れて

拝読させて頂きました。
あなたがおっしゃることとてもよくわかります。この世の中を濁世というように汚れたひどい世界だと表現されることはあります。人の心の汚れたところやみにくいところが露骨にあらわになっていますからね。
平気で人を傷つけたり揚げ足取りをしたりおとしめるようなことが行われています。また罪もない人々が傷つけられたり殺されたりしている現状を見ると本当にこの世の中が嫌になってしまうかと思います。
過去の歴史の中でも厭離穢土 欣求浄土という考えというかスローガンがありました。この汚くけがれたこの世の中をいとい離れて、仏様の清らかな浄土を求めていこうという考えです。その考えはおそらく今私達が生きているこの時代や世界でも通じている考えだと思います。
その中で本当にけがれているもの汚れているものとは他ならぬ私達人間の心です。
いずれ私達は必ず命の期限がやってきます。そしてこの肉体や社会を離れていくのです。その時には必ず仏様にお導き頂き清らかな浄土に生まれ変わりたいと願い、その通りになるよう仏様にお願いし、導かれていくことができるのです。
そして今生きる中でも愚かなことをせずに清い心で生きていくことはできるかと思います。汚れた社会や世界を全く見ないように生きることはなかなか難しいかもしれませんが、できるだけ汚れた社会や世界から距離を取って生きることはできるかと思います。
我欲にまみれた愚かなことや人、怒りや憎しみや争いばかりのことや人から離れて生きることもできるかと思います。そして自分自身そのように悪しきものから離れて清らかに生きることを心がけることもできるのではないでしょうか。
仏様のみおしえにはそのような清く生きる道や指針が示されております。
もし宜しければそのような仏様の教えを学んでみてはいかがでしょう。
そしてそのように悪しきものから離れて清らかに生きていくことを出家と言います。つまり汚れた社会を離れて僧侶になることです。ゆっくりとお考えなさってみて下さいね。
あなたがこれからの未来を心安らかに清らかに生き抜いていかれますように、そして仏様に導かれ清らかな浄土に行かれますようにと心よりお祈り申し上げます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ

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脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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