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父の浮気を自分だけ気づいた

回答数回答 2
有り難し有り難し 16

私は母、父、祖母と実家暮らしです。
最近父の行動に違和感を感じていたところ、たまたま父のスマホを借りたときに
女性から疑わしいLINEのメッセージが入ったので勝手に見てしまいました。
明らかに何もない男女がやり取りする内容ではありませんでした。

すぐに気づいた父にスマホを取り上げられましたが、内容について聞いても、何も無い。の一点張り。
しかしLINEの内容は頑なに見せてくれません。
やましい事がないなら見せられるはずでしょ…と、更に疑わしく感じてしまいました。

その後も父はいつも通りに接してきますが、私は納得できる対応をして貰えていないのでずっとモヤモヤしています。

今の家庭環境は、母と祖母の仲が悪く家の雰囲気が悪いです。
母は昔から祖母に思うことがあったようで数年前に大喧嘩。
以来、母は必要最低限の会話しか祖母としなくなりました。
その後も度々衝突し、その都度に私と父が仲介に入りその場をおさめてきました。
会話が弾むよう冗談を言ってみたり、母や祖母に話を振ったり、
父も私も、雰囲気を良くするために務めています。

ですので、父も精神的に辛いだろうし、逃げ場が欲しかったのかなぁと
ひとりの人間として受け止めてあげたいと思っています。

ですがその反面、家の雰囲気を良くするために私も頑張ってきたのに、
頼りにしていた父まで家族を裏切るようなことをするのか…
私がやってきたことは何だったんだ…と、悲しみと虚しさも感じています。

父も私も大人なので、父のことには首を突っ込みたくないし、
母にもこの事は言いません。

ただ、何事もなかったかのように接してくる父に対してモヤモヤしているのと
「家族の一員として傷ついた私の気持ち」と「“父”ではなく、ひとりの人間として見たい私の思い」の葛藤で苦しいです。

この気持ちとどう折り合いを付ければ良いのかわからず、ご相談させていただきました。
ご回答いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

子は鎹として

浮気をしていたかどうかは実際には分からない。可能性があるということですよね。
嫁姑は仲が悪くて当たり前です。うまくいかないのが基本だと思ってください。
その間に挟まれ、本当にご苦労だと思います。
想像ですが、あなたの知らないところで、離婚や別居などについて考えている時期もあったかもしれません。
夫婦にしかわからないこと。子供にはわからないことがあると思います。夫婦の問題には入り込まない方が良いと思います。揉め事を作る原因になります。
ただ子供として、「お母さんを悲しませるようなことはだけは絶対にしないでね」と気持ちをこっそり伝えて、一応釘をさしておけば良いのではないでしょうか。
子はかすがいと言います。
かすがいとして、無理矢理ではなくさりげなくつなぎ、気持ちを伝えてください。

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個別相談可能
禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す事で、ちょっと楽になれます。悩みの根本に気づき、明るく爽やかに生きていきたいですよね。 私自身、禅との出会いにより救われた一人です。皆様に少しでもお伝え出来たらと思います。 人は自分の都合を立てて物事に向き合うところがあります。私の回答も期待していたものと違うことがあるかもしれません。その時に素直に聞けるか、回答の内容を否定的に聞くかで救われるかどうかが変わります。疑問は出てくると思います。その時はご相談ください。
ご相談時間は不定期なので、いくつかご都合を教えてください。 ◆小学校教員もしています。子供、家族、ご自身のことお話をお聞きします。 ◆禅のおかげで私も救われました。禅の教えを基に「思い通りにしたい」という自分の都合や価値観から生まれた思い込みをほぐしていくお手伝いをします。 ◆仏教は人生を豊かにしてくれることを感じてくだされば嬉しく思います。

あなたが天下をも導く高い人間性を持った大人物となろうと志す

冒頭からド派手なタイトルですが、それが一番の答えです。仏教ではそれを菩提心、大菩提心という。この上ない心であり、この上ない人間性であり、この上なく無問題な心であり、この上なく賢明・聡明な心。大正時代の禅僧、飯田トウ隠老師は「菩提心とは自分が石コロも宇宙をも救うという心を持つことじゃ」と唱導されています。宇宙を救うことなどできなくても、その心が生ずるだけで救いの力は沸く。そのぐらい人間性の高み、極み、究極の精神性があなたに芽生えれば、あなたが父も救い、母も祖母も救う。私が間違っていたら私も救い、世間の人々も救う。hasunohaの僧侶も世間のダメな坊さんたちの尻たたきもしてやれるようになる。「そんなことをする気はありません」という姿勢はダメ。そういう小さい枠が自分を縮めてしまうから問題の解決にもならない。苦しい状況が続く。
私があなたの立場であれば菩提心を🔥奮い起こしてダメな父ちゃんを人として、人の道として、(# ゚Д゚)こそこそすんじゃねぇよ!家庭をぶち壊す気か!と善導。相手の反応を見る。その後「どうしてかぁちゃんとうまくいってないの?黙っているから教えて。」と追求。それできちんとした会話対話ができないようであれば、それは家庭に宗教心や人間性の向上精神が足りんというだけ。父母も祖母も全員で宗教心や菩提心を持つ。
人間は本当に素直になればきちんとした「本音」は出てくるものです。本音に罪はない。父ちゃんがコソコソ他の女にちょっかいだすのも、ケンカばかりの母&祖母や家庭に対する理想・不満・寂しさやオスのショーモナい本能・サガからくる欲もあるでしょう。では、そこを社会の光に照らしてよいのか?とを問う。お父さんの会社の上司に電話するね、相手の女性の家族にも電話するね、父を人の道から外さないでくださいと伝えるけどいい?といえば、ちょちょちょ、ということになる。それをされて嫌だから反発するでしょう。困るから。お母さんに知られても嫌でしょう。つまり、社会でも家庭でも人の道を踏み外しているから悪いとはちゃんとわかっているはず。そこであなたも大人として見逃すより、倫理や道徳、人としての本当にあるべき精神性に目を向け、家族できちんと危ない橋を渡ってしまう前に未遂であればとどめる。もう不倫関係にあるのであれば、母親の名誉や心のバランスを崩させないためにも大人の最善策を考える。またどうぞ。

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おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

質問者からのお礼

お二人共貴重なアドバイスありがとうございます。
昔母から、私が母のお腹の中にいる時に父が浮気した話を聞かされ
「貴方がいたから別れなかった。いなかったら別れていた。」と言われたことがあり
私のせいで母が苦しんでいるという罪悪感をずっと持っていました。
母絡みの問題が起きると、私が何とかしなきゃ。と過剰に反応してしまいます。
私のせいじゃない。と頭では分かっていても、心に根付いたものはなかなか消えてくれませんね。
父が実際に浮気をしてもしていなくても、今回の件で私が頑張っても人は変えられないと、思い知らされました。
家族に対して変な責任感を持っている自分を手放す。
家族だろうと人の問題は人に任せて、必要なときは手助けする、ということを意識していきたいと思います。

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