お寺様との今後について
はじめまして。
お寺様との今後についてご指導頂けましたらと思い、質問させて頂きました。
令和二年に実父が亡くなりました。
菩提寺はあったのですが、20年以上、父の勝手な都合によりご縁がなくなり、管理料なども未払いで何とも無礼な状態が続いていたようです。
父が亡くなり、本来は菩提寺の住職様にご連絡をするべきだったと思うのですが、長年の無礼、未納金などある為、申し訳なく連絡が出来ませんでした。
父は多額の借金があった為、家計は火の車、母も少ない年金暮らし、我が家も父の借金の肩代わりにコロナ禍にて収入の減少、とても余裕がありません。
結局、菩提寺のご住職様には連絡出来ず、CMなどでやっている葬儀社にお願いしました。
その費用も父の保険金で何とか賄えました。そちらの葬儀社のお坊様に菩提寺があるなら、大変失礼な事をしてしまったのだから、事情を説明し、落ち着いて、勇気が出たら謝りに行きなさいと仰って頂きました。
私が長女ですし、母も高齢で身体が悪いので、私が今年の初めに菩提寺に謝罪に伺いました。
ご住職様に理由を話すと、やはりご立腹の様子ではありましたが、あなたが悪い訳ではないので、未納の管理料は水に流しましょう。お金のない方からは取らないと仰って下さいました。
但し、これからお彼岸の時に必ず管理料を払うと約束して頂けるのであればと、今までの無礼を許して下さり、本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。
納骨もまだなので、納骨をしたいと相談すると、多分五万円いかない位で出来るし、三回忌のご供養も兼ねて納骨しましょうと仰って下さいました。来年に入ってからまた相談しましょうとの事でした。そしてお約束の今日のお彼岸に管理料を持って伺ったのですが、勇気を出し、謝罪に行き、話した事をあまり覚えてないと言われました。とても悲しかったです。何度も頭を下げ、申し訳ないと謝罪し、今日も何度も申し訳ないと謝罪しました。来年のお彼岸からきちんとして下さると仰って下さいましたが、納骨にかかるお値段も10万円近くかかる、
それでも半額でやってはいけない値段だと言われました。本来は20万円位です。と言われびっくりしてしまいました。
5万円と仰っていたのに、我が家ではとても厳しい額です。話した事を覚えていないと言われ、無礼を働いたのはこちらですが、これからもお坊様を信じていくしかないのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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住職の視点から考えると
こんにちは。
ご相談の様子から、去年の相談から今年のこのお彼岸のタイミングまで期間が一年間程度開いているようです。住職さんには、ご自身で話された内容なのだから覚えておいてほしいとも感じますが、少し時間が空くと言った言わないになりがちだとは思います。
納骨について、「多分五万円いかない位で出来るし、三回忌のご供養も兼ねて納骨しましょうと」言われたようですね。「三回忌のご供養も兼ねて納骨」ということは、納骨の費用+「三回忌のご供養」のお布施を含めてというニュアンスではありませんか。
また、おそらくそろそろ一周忌だと思いますが、そちらでは法事はお寺でするのでしょうか。もうお勤めされましたか。本来、お寺は年間維持費を檀家さん全戸から頂いてお寺の運営費に充てています。文章のご様子から、そのお寺に対する維持費(お墓のではない)を収めている様子ではないと思います。
お寺で法事をする場合、本堂使用料を檀家さんから敢えて取らないのはその年間維持費が支払われているから、共用の場所としてお寺の本堂が使用されているのです。その点を念頭に入れているでしょうか。
もし、法事をいずれでするにしても、住職に対する人件費等を支えているは主に維持費を払っている檀家さんであることに変わりはありません。
20年間管理費を収めず、葬儀に菩提寺の住職を呼ばなかった状況で、むしろ当寺の住職はかなり寛大だと思います。住職の視点から見れば、お墓の管理費を収めず音信が途絶えたお家は憂慮の種だったと思います。お寺の経済的維持管理にかかわっている役員の檀家さんがいて、お墓の維持管理費について住職が言及されている可能性もあるでしょう。
「本来は20万円位」で、「やってはいけない値段」というのはそういう檀家さん横並びでお寺を支えてもらっている環境下での言葉です。そのお家が「半額」なら、家も家もと言われたらお寺を維持する経済的根幹が揺るがされかねません。その他の檀家さんに知られるリスクを冒す、或いは説得する手間をかけてまで、「やってはいけない値段」をしてくれている住職の言葉をあなたがどう受け取るか、です。
お忙しい住職さんなのでしょう
あなたにとってはお寺に相談に行くことなどめったにないので記憶に残っているでしょうけど、住職さんにとっては日常的なことであり、毎日の忙しさの中で記憶に残っていなかったのでしょう。
私にもそういう経験はあります。
忙しい行事のときに(お盆に1日で何十件も回るときなどに)何か月も先の法事の話をされても、私は「また具体的な日時の連絡をもらってから考えれば良い」と思って聞いているので記憶に残りにくいです。
とにかく、過去の話「五万円」は水に流し、今提示されている最新情報に対して判断しましょう。
あと、その住職さんはその場の情に流されやすいタイプかもしれませんね。
本来20万円だけれど、お金のない人には正直10万でも5万でもどちらでも良いのかも。
また、下手したら、住職さんにとってはお金よりも忙しさの方が重大な問題なのかもしれません。
なお、納骨の費用について、檀家総代さんに尋ねてみても良いと思います。
住職が勝手に金額を言っているのではなく、檀家総会での取り決めや、そのお寺での相場があるのかもしれません。
住職は、檀家の中から不公平感(他の檀家は管理費等を負担しているので)が出ることにも配慮しなければならないのです。
追記
檀家はお客様ではなくお寺を運営する宗教法人の構成員です。
草野球チームのメンバーみたいなもの。住職は草野球チームに雇われたコーチ。
ですから、檀家を続けるのであれば、お寺というチームを支えるメンバーの一員という意識を持たれたほうが、色んなことに納得しやすいです。
お客様気分で臨むと「はぁ?なんでやねん!」と腹が立つ場合があります。
質問者からのお礼
お忙しい中真摯に相談にのって頂き大変ありがとうございました。
ご住職様のご提案に従ってこれからもお世話になっていこうと思います。
ご無礼をしてしまったことは本当に申し訳ない気持ちです。
ご住職様視点からのお話大変勉強になりました。
ありがとうございました。