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住職である両親の態度に怒りが収まりせん

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有り難し有り難し 12

以前、寺の跡継ぎであった私と妻に対する、私の両親をはじめとした寺の者達の態度に納得がいかず、相談させていただいた者です。
いただいたご助言もあって、現在は、実家の寺を離れる事に踏ん切りが付き、実家と関わりを断って生活していく事を決めています。

しかし、関係を断って暮らす前に、残しておくと面倒事になりそうな事を父にメールで確認していた時の事でした。
「私が生まれてすぐに跡継ぎに指名していたくらいだから、後継ぎがいなくなる事は寺にとって大問題なんだろう。私が辞めた後、どうするつもりなのか聞かせてくれ」と私が問うと「跡取りを辞めたお前には関係ない」と父から切り捨てられました。

しかし、私は「物心がつく前から親に勝手に」寺の跡取りにさせられて、成人してから継ぎたくないなら継ぎたくないと言えば良かったと言うのは正論ですが、生まれてからずっと受けてきた親からの精神的呪縛を解くのは容易ではなく、そもそも跡取りになろうとしていたのも檀家さんの為、親の為に選んでいた事で、「私個人が住職の仕事を継ぎたいか継ぎたくないか」等という単純な理由ではないのです。
そして跡継ぎを辞退するに至った理由も私のわがままではなく、最後まで自分が継ぐ為に実家と話し合おうとして、それを拒否したのは両親なのに「”お前が”辞めると決めたのだから」もうお前には寺は関係ないと切り捨てられたのです。

実家の寺は単純に切り離せるものではなく、理不尽に関わらされたとはいえ私の人生の一部でした。
それを親から突然「もう関係ない」と言い捨てられたのは、半身をもぎ取られるような思いでした。

いくら跡取りを辞退しようと「自分の意志とは関係なく生まれながらに寺と関わらざるを得なかった人生」の私には、父達が今後の寺をどうやっていくつもりかを聞く権利があると思っています。
しかし、それは実家と揉めた事で私の精神がねじ曲がってしまっているのかもしれないとも感じています。

もう寺の事などは気にしないで自分の人生を生きた方が良いとはわかっています。しかし、上記のような思いがあり、寺を気にしない生き方がわからないのです。
今回は言われたのがメールだったから良かったのですが、目の前で直接言われていたら、私は父を殴っていたかもしれないと思う程でした。

そういう自分がとても怖く、気持ちを切り替える術が何かあればご助言いただきたいです。

2023年8月14日 11:15

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

貪瞋痴

前回のご相談にお答えした者です。今更、あなたに申し上げる必要は有りませんが、三毒は貪瞋痴です。
瞋は感情をぶちまけること。不快なものに対して激しく怒ったり、妬んだり、恨んだりすることです。不快だといって、みずからがさらに不快感をぶちまけ、周囲をより不快にさせることです。
もちろんあなたは様々な要因を考えた上で後継を辞退した訳ですからご両親の言動に対して思うところがあるのは当然だと思います。しかし、あなたがおっしゃる通り「もう寺の事などは気にしないで自分の人生を生きた方が良い」のです。でもあなたがそこに拘るのはやはり寺族として生まれて幼い頃から跡を継ぐ気持ちが払拭出来ないのだと拝察致します。
私は以前に申し上げた通り在家から仏門に入りました。私は師僧から「僧侶は職業では無い、生き方だ」と教えられました。
私はあなたが割り切れない気持ちがあるのは無意識にも同じ感情があるのではないかと想像しました。
私はあなたの継がない判断に対して肯定的に思います。しかし、あなたが寺から離れて生活する中で必ず変化はあるように思います。喩えばこれからあなたが10年20年と生きる中で、やはりしっくりくるのは僧侶かも知れないと言う判断もあるのではないかと思います。私は実は仏教大学に通う全ての寺の子供は一度社会に出るべきだと思っています。限られた寺と言う囲いの中では本当には人に寄り添える宗教者になるのは難しいと思うからです。
娑婆世界の荒波に揉まれた人ほど真の宗教者になれると思うからです。
私は真宗ですから真の慈悲心は如来の回向から頂くものだと思っていますが、世俗の中にいて初めて辛苦を感じてそれが慈悲心を得る機縁だと思っています。
あなたは今を好きに生きたら良いと思います、でも10年後20年後にはお寺を継ぐ本物の僧侶になっているかも知れません。
合掌

2023年8月14日 22:48
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有り難し
おきもち

仏教の目的は、抜苦与楽と成仏です。 生きている人の苦しみをどうしたら癒せ...
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質問者からのお礼

お礼が遅くなり申し訳ございませんでした。
あまりに怒りが募ってしまい質問を投稿したのですが、その後、自分もこの問題を直視するのが嫌になってしまい、こちらのサイトを見ることも避けてしまっておりました。

ご意見ありがとうございます。
おっしゃられる通り、もはやどんなに怒りが沸いても、どうにかする事など叶わない事で、どれだけ自分が納得がいかずとも、他人の気持ちを自由に動かす方法などあるわけがなく、結局は問題から離れて自分の人生を生きる事しか私に選択肢はないのですよね。
理屈は分かりきっていることなのですが、私も妻も感情がどうしても収まらなくて苦しい日々を過ごしており、どこかに都合のよい解決法が転がっていないかと弱い自分は助けを求めてしまいました。

自分一人ならおそらく時間が経てば心の平静を取り戻せると思うのですが、もともと寺とは無関係の妻が巻き込まれた事もあり、その申し訳なさから、いつこの思いが消化できるかわかりませんが、これがどうしようもない私の人生なのだと言い聞かせて、苦しみは繰り返すと思いますがなんとか進んでいこうと思います。

前回のご質問に引き続き、ご丁寧なご回答をいただきありがとうございました。

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