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かわいそうな動物の動画

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有り難し有り難し 13

相談お願いします。
わたしは小さい頃から動物が大好きでテレビや動画サイトでおもしろ動物や、幸せにあった動物の動画を見ては幸せな気持ちになっていました。いつものように動画サイトで動物を見ているととても悲しい動画が目に入ってしまいました。足の不自由な赤ちゃん動物がサバンナで独りぼっちになっているものでした。悲しかったのですがその後救われるものと思い見続けましたが独りぼっちのまま終わりました。コメントなどでは、助けるのは人間のエゴ、自然界に入っては行けない。などとあり、確かにそうだとは思ったのですが、やはり苦しく忘れられません。助かる動画ばかり見て幸せな気持ちになっていますが、現実はそうばかりではないとは思います。自分はどうすることも出来ず、誰か助けてあげて!など他力本願すぎて自分が嫌になります。自分は人間で動物は助けなければいけない存在、と思うこと自体違うのでしょうか?救ってあげたいけど救えない、救うのもまた違うのでは?と葛藤します。この苦しく悲しい気持ちはどう消化したらいいのでしょうか。よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

老婆親切という言葉あります

こんにちは!

 わたしの地元出身で藤森弘禅老師というお方がおられました。
「人を救うというのは大変な事なのだ。実力もないのに人を救おうとすると人間関係に巻き込まれてしまう。人を救うのには、その人の何倍もの実力を身につけなければ救う事は出来ないのだ」と説かれました。

 この話をすると「まわりで苦しんでいる人がいたのを救ったのになぜいけないのか、他人の苦しみをみてみぬふりをしろというのか」と考える人はすくなくないです。しかしながら、そうして自らに火の粉がふりかかって最後にはその人すらも救えない場合も出てきます。

 人は行き過ぎた親切心をしがちであります。これを「老婆親切」といいます。
これも他宗になりますが、臨済再興の祖とされる白隠慧鶴(はくいんえかく)禅師というが説かれたお話にこのようなものがありました。

 トンボの子が殻から抜け出そうともがいているところに、優しい人が通りかかっりました。その人は手助けのつもりで殻から引っ張り出し、手のひらにのせて飛んでいけと空に差し出しました。
 しかし、自力でなく他力で殻から引っ張り出されたトンボの子は飛ぶことができず、そのまま死んでしまったというお話です。

 人も、動物も生き物には、それぞれに「生きる力」が与えられています。その力が育ち、自ら発揮されるまで静かに見守り、どうしても必要な時に「最低限」の助け舟を出す、それが真にとるべき態度なのではないでしょうか。

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有り難し
おきもち

滋賀県高島市生まれ、浜松育ち、気がつけば滋賀の寺にて苗字の元となったお寺の...
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質問者からのお礼

お返事ありがとうございます。
静かに見守る、とても納得しました。助けられないことを嘆くより、それぞれの命を見守ろうと思えば私自身も楽になりました。ありがとうございます。

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