世の中にはいろんな人がいるものだと思いました。

人生百年時代なのに、まだとてもお若いにかかわらずもうダメとおっしゃる。もっと高齢なのに、まだまだこれから、と考える方も多い。

私の仲人夫婦なんて外面は取り繕うけど嘘しかつかない。すぐバレる嘘をついてその嘘をごまかすために新しい嘘をついて、……。目撃者や第三者がみてそれとわかる証拠がないとどんなことでもしでかす確信犯。それでもお寺の住職だのなんだのと外面は飾る。それに対して、あなたは罪の意識を持っておられる。罪の意識や反省し立ち直っていこうという気持ちを持っている人もいれば、バレなければ何をしてもいいと開き直る犯罪者とではどちらが真っ当な人間といえるでしょう。

もうダメなのではないかと考える。そこから、どうしたら立ち直れるか、どうしたらよりよく生きられるかが見えてくる。世の中にはあなたの何倍も打ちひしがれ、絶望の極にありながら人生を立て直してきた人がたくさんおられます。

そこで、提案ですが、あなたと違って明らかに大きな罪、重罪を犯した過去を持ちながら、他者に尊敬される人生を生き抜いた人の書かれた本が何冊もあります。その他、大きな障害を乗り越えた人の本もいくらでも書店や図書館に並んでいます。それらを読んでみられたら如何でしょう。

私は、仏教の浄土真宗に連なる者なので、大平光代さんや、向坊弘道のご著作をお勧めしたいと思います。それから雑誌ですと、『致知』をお勧めします。先人のことばから生きるヒントを得ていきませんか。

藤岡俊彦

了教寺

私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な...

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