hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

不妊で悩んでいます

回答数回答 4
有り難し有り難し 636

はじめまして。
結婚して8年経ちましたが未だ子宝に恵まれず悩んでおります。
結婚当初は何度か妊娠はしたものの流産を繰り返し、最近では妊娠の兆候すらまったく見えない状況であります。
高度医療の治療も何度か挑戦したのですがよい結果は出ませんでした。
これから夫と二人で生きていくんだ!と心に決めたものの、町で見かける家族連れを見ると羨ましくて・・。
現実を受け止めなくてはと思いつつも、現実を受け入れたくない自分の気持ちが強くて、これから先どのように生きていったらよいのか分からず悩んでおります。
どうかよいアドバイスがあれがご教示下さい。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

苦悩と共に歩みましょう

今日は、共感するご質問が続けて来る日のようです…

私たち夫婦にも子どもが無いのですが、数年前に諦めようと決心しました。

決心しても気持ちが揺れる時が多々あります。
お正月に届く年賀状に、子どもの誕生や成長の写真。ほほ笑ましくもありますが、少し胸がチクリとします。
テレビで著名人が高齢妊娠・高齢出産したという報道を見ると、こころがザワザワとします。

尊敬するお坊さん夫婦にも子どもが無いのですが「子どもが居て得られる喜びがあり、得る苦しみがある。子どもが居なくて得られる喜びがあり、得る苦しみがある」とおっしゃっていました。

その通りだ! と自分を納得させようとしても、やはり吹っ切りきれないのです。

還暦にでもなったら諦めがつくのかと思うのですが、きっとその頃になると孫を持った友人を見て、羨ましさに苦悩するのだと思います。

子どもを授かる以外の解決方法はありません。同じ苦悩を抱えている者がいるよ、とお伝えする事しか出来ません。共に、悩み苦しんでいきましょう。
あ、でももしyokotonさんがお子さんを授かったら、私は心からの祝福と、少しの嫉妬を送ります(苦笑)。

ひとつ、坊さんらしい事を。
人は、親だけで育つわけではありません。一説には、人生には200人のかけがえのない人がいるのだそうです。直接子どもを育む縁が無くても、多くの人々の「かけがえのない人」になりたいと、私は願っています。

{{count}}
有り難し
おきもち

浦上 哲也
横浜市神奈川区で、新しく小さなお寺を営んでいます。 仏教の教え・浄土真宗...
このお坊さんを応援する

授かりの道を歩むのです

私の師は実の母親が亡くなった時、涙一つ流していなかった。
「悲しくはないのでしょうか」と尋ねしましたら、
「生みの親より育ての親だ」と。
実は師匠は幼少の頃、実の母親から引き離されお寺に引き取られて育ての親の元で育ったのです。
産みの母より育ての母親の方が血の濃さよりも勝るのですね。
そもそも夫婦も元々は他人同士です。
ですが亡くなった時に一番悲しいのは肉親の死より愛し合った伴侶がなくなった時であるとも言います。
血縁関係よりも強い心の結びつきこそ“本当の家族”になれるのです。
どうしてもお子さんが欲しい、と望まれるのであれば、養子を取られることをお勧め致します。

もう一つは、授かりの道。
元々そこにあった素晴らしい存在に気づくこと。

何かを求める時。
求めるということ自体が、そこにないものを欲している姿であるが故に、小さな悲劇が生まれているということを知っておいて頂きたいのです。

そこにないものを欲するがゆえに、ないがしろにされてしまう存在があるということです。

たとえば部屋の床がタタミでありながら、フローリングが良いという求めを起こした時、畳職人さんは泣いています。
出てきたお食事がお米であった時、パンが欲しいと望めば、一年かけて育ったお米の命が軽んじられ農家の方も悲しいです。
男の子もしくは女の子が欲しかったのに、そうでなかった場合、その子は一生悲しいです。
子供がどうしても授からなくて、それでもどうしても欲しい、という求めを起こされることで、何かが、誰かが、色薄くなってしまうということを忘れないでいてください。

何か新しいものであるZというものを求める時、
目の前に授かっていたAというものの価値が損なわれ、失われてしまう。
(☝何度も何度も読み返してください)

「目の前にあるAというものとは違う、
別の何かであるZを所望してしまった瞬間から、
それまで楽しく過ごしていた素晴らしいAの恵みの色が姿なきが如くに薄れてしまう」

ここにはない何かを欲しがるようになったその瞬間から、
ついさっきまで享受していた心地のよい素晴らしい世界に光が注がれなくなってしまっている。
光を注いであげてください。

何を失っても、それは授かりである。この道理に気づけば、失われることがなくなります。
たとえ得られずとも失われることの無い、この授かりの道を歩まれますよう。

{{count}}
有り難し
おきもち

『多くの人々のかけがえのない』存在となることが仏教の目的

yokoton 様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えとなります。

浦上師回答の『直接子どもを育む縁が無くても、多くの人々の「かけがえのない人」になりたいと、私は願っています。』・・誠に素晴らしいお答えであると存じ上げます。

全ての衆生たちは、「仏の子」であるとして、世間で親御さんが我が子にかける愛情のように、如来・菩薩様たちは、迷い苦しみにある一切衆生を我が子であるとして、その尊い慈悲の御心により救わんとなされますが、まさにこの『多くの人々のかけがえのない』存在となることが仏教の目的と言えることとなります。

このことは仏道を歩む上で私たちにとっても大切となる「菩提心」と同様であり、私たち凡夫の場合では、全ての衆生たちは、「子」ではなくて、「母」と捉えて、一切の衆生たちは幾過去世にわたっての私の母たちであったとして、そのかつての大恩ある母たち、いまだ輪廻を迷い苦しんでいる母たちを何としても救いたい、そのためにも悟りを目指して仏道を歩むのだとして「菩提心」を起こすことが求められることとなります。「菩提心」に関しましては、詳しくは下記拙論をご参照頂けましたらと存じます。

『菩提心論』
http://t.co/aSBtLQQI

また、子どもがいても、いなくても、「幸せ」は己の心のありよう次第ともなります。たとえ子どもがいたとしても「不幸せ」な場合など(不安・心配・束縛・犠牲・虐待・ネグジェクト・パラサイト・非行・家庭内暴力・・)山ほど多くありますし、子ども、家族、親戚、友だち、仲間・・といえども無常なるこの世界においては、実体のない空なる存在であり、本来的にとらえられて執着できるものでもありません。思い通りに理想通りにいくことはまずほとんどありえないことでしょう。※もちろん、「空」とはいえども「無」ではなくて、最終的には、全てあくまでも「縁」のものとしての存在であります。(非有非無の中道)

また、諦めずに「縁」を求める中で、例えば見方を変えて、養子を迎えたり、里親となったり、色々と「子ども」を持てる方法もまだまだあるかとも存じます。

もちろん、新たな「縁」を得れるように努力する中でも、これまでも様々な「縁」に支えられてあることへの感謝・報恩は忘れず、「空」であることも忘れずに、日々を「安心」して過ごしていきたいものでございます。

川口英俊 合掌

{{count}}
有り難し
おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
このお坊さんを応援する

人生では努力しても、どうにもならないことがあります

yokoton様へ

残念ながら私のところへも同じような悩みをもつ夫婦が多く相談にこられます。
非常におつらい気持ちを持ちながら二人で歩まれていることと思います。
素直な気持ちを打ち明けていただきありがとうございます。合掌

人生では努力しても、どうにもならないことがあります。
その運命を受け入れるしかありません。
どうやら理想と使命は異なるようです・・・

まずは二人の夫婦という関係を大切にしてください。
そして、二人にとって何が大切か
そこについて考えて、出た答えをこれからの人生において
大切に生きていくことが重要ではないでしょうか。

{{count}}
有り難し
おきもち

鈴木光浄
「人の一生に寄り添うことのできるお寺」を目指しております。さまざまな御縁を...
このお坊さんを応援する

「不妊・流産・子供が欲しい」問答一覧

子供が本当に今欲しいのか分からなくなった

現在26歳です。結婚して1年半になります。 9か月ほど前から避妊をやめて、自己流ですが妊活中です。 子作りを開始したらすぐできると思っていたことと、 ネットで「半年以内にできなかったら不妊の疑いが高いので、 一般的に言われている不妊の定義である1年を待たずに不妊治療を開始したほうがいい」との情報を見たことで、 かなり妊娠への焦燥感が高まり、かなりストレスを感じていました。 毎日妊娠のことばかり考えていた時期(3~4か月前)はかなり精神的につらかったのですが、「気楽にいこう、そのうちできる」と半ば諦めてからは、仕事や趣味などが面白く思えてきました。 しかし一方で、やはり1年して授からなければ不妊治療を開始したほうがいいのかもしれない、という思いもでてきました。 またその一方で、やんちゃなお子さんや出産の大変さなどに触れる機会があると、「今の自分は、まだ子供を持つべきではないのではないか」とも思うようになってきました。 ・すぐ妊娠せずに悲観する自分 ・不妊治療を始めたほうがいいのか迷う自分 ・仕事や趣味が楽しいと感じる自分 ・子供を持つことの覚悟が揺らいできた自分 色々考えていたら、こんな中途半端な気持ちで子作りを続けていいのか、 ましてや不妊治療を開始するなんてもってのほかではないのではないかと答えの出ない悩みにハマってしまいました。 簡単なブライダルチェックと、夫の精液検査は既にやっており、どちらも異常はありませんでした。 大好きな夫との間に、子供ができたら幸せだろうなとは思っています。 また、夫は「子供は必ずほしいけど、今すぐにとは思っていない」と言っています。 色々相反する思いを同時に抱えている私は、これからどのように妊活に向き合っていくべきでしょうか。

有り難し有り難し 10
回答数回答 1

どうしたら子供が欲しいと思えるか

はじめまして。 どうすれば、子供が欲しいと思えるようになるでしょうか? 私は、年齢を重ね様々な経験をしていく中で子供が欲しいと思えなくなりました。学生の頃は純粋に欲しいと思えていた気がします。 欲しくない理由は、弱く利己的で神経症傾向がある自分に母親が務まるとは思えない、虐待してしまうかもしれない、自分の遺伝子を残したいと思わない(似てほしくない自分が好きではないのでしょう)、経済的な不安、夫婦仲が悪くなる心配、産まなきゃよかったと言ってしまいそうで怖い、等です。 将来結婚はしたい、でも子供はもうけず犬と、あとは子供がいない分恵まれない子供や人に尽くしていきたいと考えていました。 しかし、今交際中の彼は子供を望んでいます。結婚も考えられ、今までで一番心を開ける人です。 もちろん、授かりものですので欲しいからと言ってできるものでもないのは分かっています。 ただ、自信を持って子供を迎え入れたいと思えるようになりたいのです。思えないのなら、彼を解放してあげたほうがよいと思います。子供を心から望む人同士が一緒にいたほうが幸せです。 自然と欲しいと思える人が羨ましいです。 ただ、色々考えると、全てが大丈夫なら産みたい気がします。なので子供が嫌いというわけでも絶対欲しくないわけでもないのだと思います。 ただ、全てが大丈夫になるわけはないし、不安因子が多すぎて前向きになれません。 と、色々書きましたが結局は責任を持ちたくない、まだ自分が子供でいたいのかなと感じます。 毎月、100%に近い避妊方法をとっているものの、不安になります。もし、万が一…。できたら産むと言えるのか?堕胎は罪悪感で押しつぶされそう、でもそんな理由で産んで愛情を持てなかったら?と堂々巡りです。 このような人間は母になるべきではないでしょうか。 いつか産みたいと思える日がくるでしょうか。

有り難し有り難し 10
回答数回答 2

第二子死産し、次の子について。

 2週間前第二子を死産出産しました。私と夫で次の子を望むかすれ違いがあり、悩んでます。  第一子、重度難聴で生まれ私達親子は手話で会話しています。私も片耳難聴ですが、遺伝子検査では、遺伝子と関係ないという結果でした。  私達夫婦は、一人っ子で十分、娘に精一杯愛情かけようと決めていましたが、二人目もいいなぁとぼんやり思い始めた頃、無月経治療中でしたが妊娠しました。妊娠がわかると嬉しくて、何より妹弟ができる娘が本当に楽しみにしていました。  しかし15週目で子宮内胎児死亡がわかり死産出産しました。染色体異常による可能性もあるが原因はわからないという見解でした。  お腹の子が居なくなり、余計に次の子が欲しい気持ちが強くなっています。娘も私のお腹を見ては「赤ちゃんほしい」と言っています。 私一人が欲しいだけなら娘に精一杯愛情注いでいくと決め次の子を諦められたかもしれませんが、娘の訴えを聞いて余計に諦めがつかなくなりました。  しかし夫は違います。一人目が難聴、二人目が染色体異常かもしれない死産を経験し、次は怖いみたいなのです。 「第二子も難聴ならウェルカムだったけど、染色体異常による死産だった可能性もあると聞いて、もしも染色体異常で重度障害ある場合、二人を育児しきれる自信はない。金銭面、その他の面でも上の子を我慢させないとになるし、こんな悲しい思いするのも嫌だ。」 と今は次の子は考えていません。娘の思いも私の思いも伝えましたし、30代なので年齢的に時間があるわけでもないことも伝えました。私の話は聞いてくれますが考えは変わりません。  けど私は娘に我慢させるかは親次第だと思いますし、我慢することは増えても楽しいことのほうがたくさんあると思ってしまいます。金銭面で我慢するのは、娘ではなくまずは私達が我慢すればいいし、私が資格があるので私が稼ぐ覚悟はありますが、夫は毎晩お酒を沢山飲んで酒代かかっていますし、夫が逃げ腰な考えなのももやもやします。家事育児率先してやる自慢の夫ですが、だからこそ負担が大きく、そう思わせているかもしれません。  私達家族はどうしていくべきかご意見頂きたいです。

有り難し有り難し 29
回答数回答 2

再婚した旦那さんとの赤ちゃんが欲しい

私は3年前離婚しました。 子供たちも3人とも私の子で、今の旦那は年上の子持ちの私を好きなってくれ、結婚してくれ、今ではとても家庭を大切にしてくれます。 金銭面など生活は大変ですが、一生懸命みんなのためを思ってくれているようです。 私ももうこの歳ですが、旦那は初婚なので、1度は旦那にも赤ちゃんを育てると言う経験をさせてあげたくて、そして家族との繋がりが欲しいのもあります。 私自身赤ちゃんがとても好きで、やっとこの間授かりましたが流産してしまいました。 私の心のあり方が悪かったことは、私自身がいちばんよく分かっています。 赤ちゃんがお腹からいなくなってからも散々泣きました。 今も妊活をしています。 私は過去に2回流産しているので、今回で3度目です。 体調のことや体のことを考えつつ、悪い生活習慣を見直したりしていますが、赤ちゃんが欲しくてたまりません。 そんな時、仲の良いママさんが同じ時期に赤ちゃんが出来たようで、大きなお腹でした… ママさんが幸せそうで、私も一緒に喜びました でも人とは比べたくないのですが、自分はダメでママさんは幸せ… 私も本当なら今頃…と思ったら悲しくなりました でも、前を向いて妊活しようと思います いつか可愛い赤ちゃんが来てくれることを祈っています こんな私の長い分でしたが、前向きになれるよう励ましていただけませんか… よろしくお願いします。

有り難し有り難し 21
回答数回答 1

流産について

38歳、5月妊娠8週、心拍確認後に流産いたしました。切迫流産入院、4度大量に出血しても、お腹にいてくれた子でした。 3月に祖母を亡くしています。とてもとても大好きな祖母でした。祖母は私の子供を楽しみにしてくれていました。 祖母が亡くなってから分かった妊娠だったので、祖母が巡り合わせてくれた命なのだと思っていました。 父も母の親族の子を見る目はとても優しく、もしそれが私の子供だったなら慈しみ大切にしてくれたんだろうなと思います。 流産後もお前がまず元気にならないと。大丈夫だからと元気を出して欲しいと。 主人は入院中、たくさんサポートをしてくれて、心の支えになってくれました。 職場の仲間もお見舞いに来てくれたり、私が抜けたフォローをしてくれました。 この妊娠に関わってくれた方に本当に本当に感謝しております。優しい人たちに囲まれて本当に恵まれていると思います。 今まできちんと分からなかったけれど、命を授かることが奇跡だなと。 叶うことなら、子宝に恵まれたいです。できることはしていくつもりです。 でも子供ができなかったら、夫婦2人で生きていくしかない。 幸せの形は人それぞれで子供がいるいないで比較するものではないと分かってはいるのですが、今涙が出てきます。やはり悲しいです。子供を連れているお母さんが羨ましい。どうしたらこの感情から抜けることができますか?

有り難し有り難し 9
回答数回答 1

流産後の気持ちが整えられない

流産しました。 周りの友人たちが子沢山で、なんで私だけ、、という僻みが心の底でずっとあり、友人と会うことができません。 いつまでも家に籠もったままじゃだめだとも思いますが、外に出て子供や妊婦を見るのがとても辛く、休みも家でぼーっと過ごしています。 自分が苦しいからといって、友人の妊娠などの幸せをお祝いできない自分の器の小ささに嫌気がさします。 これを機に、同じ環境の人がいることもたくさん知りましたが、それでもこんな確率の中でなんで私が?と、この苦しさを知っているはずなのに自分がよければ良かったのかというような気持ちを持ってしまうことにも罪悪感を感じます。 自分の不幸ばかりを考えて人への思いやりもなくし、他人への僻みばかりが大きくなってどんどん暗い人間になってしまう気がしています。 自分のことばかりで、周りに優しく生きることもできなくなってしまう一面に気づいてしまい怖いです。 流産に対して、どのように考えれば前向きになれますか。また、流産に限らず、自分が辛いときでも他人を思いやる余裕を持つためにはどんな心持ちでいればいいのでしょうか。 よろしくお願いします。

有り難し有り難し 24
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ