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祖母、母と相次いで亡くしました。

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初めて質問させていただきます。
昨年10月末に祖母(97歳老衰)を、11月中旬に母(67歳病死)を亡くしました。祖母と母は実の母子です。たった二週間の間に二人も亡くしたのですが、全く悲しくありません。祖母への感情は老衰なので「素晴らしい生き様を見せてもらえた」と思い、母への感情は長らく闘病していて最後は祖母の葬儀にも出席出来ないほど衰弱していたので「やっと楽になれたのかな」と思っています。二人が亡くなる1~2か月前から両者とも危ない状況が続き、電話が鳴る度に動揺したり父と病院へ対応しに行ったり、正直その事に疲れきっていた…誰にも言えませんが、そんな思いもあります。(私自身も仕事と家事と育児と毎日フル稼働)
母とは、私の物心ついた頃から愛情は感じておりましたが、過干渉なプチ毒親で、過干渉以外にも価値観の押し付けや、意見すると見放す発言等、良い親子関係だったとは言い難いです。病気になってからは弱音を吐いたりするようになっていましたが、完全に寝たきりになった昨年夏からは「誰とも会いたくない、あんたや孫にもこんな姿見せられない!」と…近くに住んでいるのに拒絶され、祖母のことがあるまでは会う回数も減っていました。私はその時「最後まで勝手な人だな…」と思っていました。それでも体調が良い日は電話をかけお互いに色々な話をして、生んで育ててもらった感謝を伝えたり、母の過去の過ちを謝ってもらえたり、最後には今まで絶対にしてもらえなかった「褒める」をしてもらえました。その時初めて「あぁ私褒めてもらいたかったんだ…」と母に対する負の思いが払拭出来たように感じました。それから少しして、母の死を迎えましたが悲しいというよりは、むしろ今は母を近くに感じています。きっと私の中にいてくれるし、孫やその先代々まで…と考えると不思議と悲しくないのです。私の子供たちにもそう伝えています。
周りの人や職場の人からは「お辛いでしょうが…」とか「これからだよ喪失感…」とか言われるのですが、正直「???」と思って聞いてます。
そこで、質問ですが、この思いは「今」だけなのでしょうか?この後、猛烈な喪失感に襲われるのでしょうか?私が二人の死を受け入れきれていないのでしょうか?この「悲しくない」の感情は罰当たりな考え方なのでしょうか?
拙い文章で恐縮ですが、是非お答えいただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。

2022年1月8日 23:58

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

打ち寄せる波のように

拝読させて頂きました。
大切な家族であるお祖母様やお母様がお亡くなりになられたことを心よりお悔やみ申し上げます。
お祖母様とお母様が心安らかになられます様仏様にお祈りさせて頂きご供養申し上げます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
お祖母様もお母様も仏様に導かれ、先に往かれた親しい方々やご先祖様方がお二人をあたたかくお迎えなさって下さいます。仏様のもとにて一切の迷いや苦しみや痛みからも救われてご先祖様と一緒に心から安心あさるでしょう。お祖母様もお母様も共に清らかにご成仏なさっていかれます。そしてご先祖様と一緒に心穏やかにあなたやご家族の皆様を見守っていて下さいます。
あなたは毎日あわただしく大変な毎日を送っておられるでしょうからお祖母様やお母様がお亡くなりになられてご供養なさり、幾分一息つかれたのではないでしょうか。毎日急な呼び出しやお見舞いやその後の葬儀等でも本当にお疲れなさったことでしょう。どうか少しでもあなたの心と体をゆっくりと休めてあげて下さい。ご自分のことを労わってあげて下さい。そして心身ともに回復に努めてみて下さいね。
大切な方がお亡くなりになられた後の喪失感や悲しみやさみしさや後悔の念は人により差があるかとは思います。とはいえ合間合間に打ち寄せる波のように自分の心の中に浮かび上がってきたり、ふとあふれる様に沸き立ってくるものです。
今あなたがその様な感情を感じていなかったとしても一時的なことかもしれません。合間にふと思い出したことでいろんな思いが蘇ってくるでしょう。それはある意味自然なことですからね。
そうした思いが浮かんで来たらどうか心からお祖母様やお母様に手を合わせてご供養なさって下さいね、そしてあなたの思いをありのままお祖母様やお母様に素直にお伝えなさって下さい。お祖母様やお母様はあなたの思い全てを優しく受け取って下さいます。そして穏やかな心で寄り添って守って下さいます。
あなたやご家族の皆様とお祖母様やお母様とのご縁はこれからもずっと永遠に続いていくのです。あなたやご家族の皆様がこれからもお祖母様お母様ご先祖様方とのご縁を大切になさり、皆様が仲良くお健やかにご成長なさっていかれます様に、そして皆様が心から豊かに幸せに生き抜いていかれます様心よりお祖母様やお母様やご先祖様方にお祈り申し上げます。至心合掌
有難うございます。お待ちしてますね。

2022年1月9日 10:03
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有り難し
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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

お返事が遅くなり申し訳ありません。ありがたく読ませていただきました。佐野市は私の住まいからも近く、いつか伺いたく存じます。このご縁に感謝致します。

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