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消えたいです

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有り難し有り難し 49

長文失礼いたします。

息子が彼女と家を出て結婚するようです。

これまで息子に頼まれて貯金を切り崩しながら大学院まで行かせましたが、就職して稼げるようになったらほとんど話をしなくなりました。
在学中も「忙しい」と言い続け、生前夫がしてくれていた力仕事なども一切してくれず、車の免許もとらせましたが「自分で運転できない」と私がずっと足代わりでした。
就職してやっと少し頼れると思っていたら、会社の上司と合わなかったらしく私がこの会社を勧めたから悪い…みたいなことを言われました。
それまで色々あっても親の本心は理解してくれているものだと勝手に思っておりましたが思い違いでした。

まだ一度も会ったことのない彼女とは、あちらの親御さんとの挨拶も済ませ、住む場所も決め私抜きで勝手に話を進めておりました。
息子が結婚するのは賛成ですがそのやり方に憤りを感じています。

私自身が賃貸暮らしで今後の生活に不安を抱えていますが我関せずです。
大好きな夫との死別で死にたい気持ちをこらえながら育ててきたのにと思うと悔しくてやり切れません。

これまで、こちらの気持ちなど見向きもしない息子の身になって考えて、裏切られて悔しさで怒りがあふれてきて…の負の連鎖です。

私も足りない親ですので、息子にも私に対する不満があるのだと思います。
家を出て離れて暮らすことが一番だとも理解しています。
早くに親を亡くしたため愛着障害があり、自分がしてほしかったことをすべてしてあげたかった。その反面、感情的な怒りを抑えられない私の未熟さです。

けれどもう疲れました。
これからひとりでどう生きたらいいのかわからなくなりました。
夫がいてくれれば何もいりませんでしたが、もう叶いません。
これから仕事を探し、また一人で物事を決断し寂しく生きるのかと思うとなんの希望もありません。
早く夫の元へ逝きたいと、そればかり思います。

2022年1月20日 10:34

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

息子さんは自分のことでいっぱいいっぱい

まずは大きくとらえてオス、生命の習性・サガだと思うことです。
今は自分の子孫、家庭を作るために相手を見つけて、家庭を築くことに必死。
相手にマザコンと思われたくない心理もあったりで、おかあさんとの距離を置いて自分でやろうとしているのだと思ってあげてください。
人生の中で一番濃厚な関りの実績を持つのは母親と息子ですから、毒親行為でもない限りは貴女を今後も軽視し続けるようなことはないでしょう。ご主人も先に逝かれてしまってお寂しいことであろうと思いますが、お母様の立場としてお「我が一族のDNA・生命を未来永劫にわたって送り出す最後の使命だ👩」と念じてこの度の関門を丁寧に潜り抜けてください。誰もが通る道です。そこをクリアーすれば自由になれるのだ、と。
お子さんにママベッタリ性や従順性やマザコン性を求めるのであれば、今はそのタイミングではありません。残念ながらかつてご主人があなたをご主人のお母様よりも優先・大事にしてくださったように「今は」息子さんは彼女、伴侶となる人のために一生懸命なのでしょう。
わが子を愛する気持ちがあるからこその今の苦しみであるはずです。であれば、愛は愛として導き先があるはずです。私があなたの立場であれば相手の女性をリサーチしたり、我が子が変な子に騙されていないか、どういう所が好きで選んだのか、将来的に問題ないか、私よりも彼女を一生守っていく気概があるかどうか、親を大事にする気持ちもちゃんとあるかどうか(年齢によってはまだ芽生えない男子もいます)などを、親子できちんと感情的にならずに敵対もせずに話し合う場を設けると思います。
先日、沢山のお孫さんをお持ちのおばあちゃんのお葬式がありました。
お孫さんたちはみな号泣しておられました。さぞかし面倒見のよいおばあちゃんだったのではないでしょうか。それもきっとおそらく、愛の心があり、愛の心の導き先、向かわせ先を誤ることなく一族、家門、お孫さんたちの幸せのために心や行動を、誠意を尽くされたのではないかと思います。
今日という24時間は間もなく終わりを迎えつつあります。
その中でどう有限の時間を自分もみんなも安心できるように用いることができるか。
それも人間の「もちもの」「もちいかた」なのです。
私は今の時間を用いてあなたが心が安んじ、御一族となる方々が幸せになれるように時間を用いました。御縁を善導してください。✨

2022年1月20日 11:18
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有り難し
おきもち

親から子どもへの愛情は、無償の愛。

親から子どもへの愛情は、年齢にかかわらずいつまででも、見返りを求めない「無償の愛」であることが、良好な親子関係の要ではないかと思います。

見返りを求めてしまう愛情になってしまうと、少しずつお互いの気持ちがずれ始めます。そして、子どもからすれば、無意識のうちに心理的にも物理的にも距離をとってしまう行動につながってしまうのだと思います。

もちろん、質問者さまがさまざまな困難がある中で、懸命に苦労を重ねながら子育てをされてこられているので、「子どもにもっと親を気遣ってほしい」と思われるそのお気持ちにとても共感いたしますし、そう思われるのも無理のないことだと思います。

それでも、その苦労をされた甲斐があり、お子さまもとても立派に成長され、親の苦労も心の中では十分理解されています。

相談者さまご自身が仰られている通り、相談者さまご自身がどうしても身近な人に愛情を求め過ぎてしまうことが、お悩みの起点になっていると思います。「過ぎたるは及ばざるが如し」。
なかなか思い通りにならないことばかりですが、お子さまのマイナス面と思われることばかりにとらわれるのではなく、些細なことでもお子さまのプラス面を見つけていこうとされると、お気持ちが少しずつおさまっていかれるかもしれません。

【お返事ありがとうございます。追記させてください】

「一緒に暮らすからね」と言ってくれていたのに、、、と落胆されたお気持ちよくわかります。決して相談者さまを責めているわけではありません。

苦労して育てられたお子さまは、しっかりと思いやりのある方になられています。

私たちの心は不思議なもので、求めれば求めるほど得られないけれど、求めない方がかえって得られることがあります。
「色即是空 空即是色」

相談者さまの心の奥のご本心はおそらく「私は何とか大丈夫。あなた(お子さま)が幸せであることが、いちばん大事」だろうと思います。そのご本心に気づかれて、時折、直接その思いをお子さまに伝えられたり、手紙をしたためたりなどされていくと、しだいに心が安らかになられるのではないかと思います。

2022年1月20日 18:34
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有り難し
おきもち

1971年生。岐阜大学教育学部卒業。医療法人に就職し、医療事務、経理、総務...
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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
親としてすべきこと、おっしゃる通りだと思います。
若くして夫が亡くなったので相談できる相手がおらず、私自身もいっぱいいっぱいになりました。息子は自分の用事以外は冷静に話してもスマホを触って何も話しません。言葉は自分の思ったようには伝わりませんね。
子供の結婚に反対するつもりはありません。息子の私への想いを知りなんだか辛くなりました。役割が終わったならもういいかと思ってしまいました。
親身になってお答えいただき感謝いたします。ありがとうございました。

ご回答ありがとうございます。
親からは「無償の愛」、おっしゃる通りです。
頭ではわかっているつもりでしたが、数年前まで「一緒に暮らすからね」と言ってくれたこともあり、あまりの変わりぶりに心がついていけませんでした。
言葉を選んでお答えいただき感謝いたします。ありがとうございました。

わざわざご返信ありがとうございます。
本音を申しますと、私はそんなに素晴らしい母ではなく「裏切られた」という気持ちが強かったのです。そんな風にしか思えないことが自分自身を責める気持ちもあり、そこへ寂しさや不安が重なってこの先どう進めばいいのかわからなくなってしまいました。
中村様のお言葉で、息子の幼い頃を思い出しました。可愛くて心配で、事故にあわないようにいつも手を繋いで歩いていました。
私はずっとそのような接し方しかできなかったように思います。
ある時期を過ぎたら黙って見守るのが親なのだと思います。私にはそれができず寂しさで「ひとりにしないで」と思ってしまいました。
すぐに気持ちを切り替えるのは難しいですが、時間をかけて自然にそうなれたらと思います。
何度も気にかけていただいた上に、優しいお言葉をいただき感謝いたします。
ありがとうございました。

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