生きるエネルギー
でんです。お忙しいところ失礼します。
以前相談したことについてはおかげさまで大体が解決して、
今は比較的平和に過ごせています。
ただ、最近何をしても時間がただただ過ぎていくようで
「生きている」という感覚があまりなくて、
惰性で何かしてしまっているような感じです。
また、人との付き合いが希薄になってしまって
友人とのかかわりから力をもらうこともなくなったので
(さすがに周りにそんなつもりはないでしょうが)
じりじり押されているような感じです。
いわゆる自分の無気力、怠慢なのかもしれないのですが
今年の春から、新たなスタートを切ることになるので
それまでには生きるためのエネルギーを得て
今の状況を抜け出しておきたいと思っています。
そこで、お坊さんの皆さまはどのようなときに
「生きる喜び」というのでしょうか、
「また頑張ろう」、という生きるエネルギーを得られているのか
また、人生経験が少なくてもできる
「生きているんだ」、と実感できるようなことや
生きるエネルギーを得る方法を教えていただきたいです。
また、普段の小さなことを喜びや「頑張ろう」という気持ちに変えられる
物事への考え方を教えていただきたいです。
よろしくお願いします。乱文失礼しました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
日々是好日
コロナ禍で在宅時間が多くなれば尚のこと、といった感じでしょうか。
そうでなくとも何かしらの理由で引きこもっていれば、貴方のようなお気持ちになるのは誰でも必至かと存じます。
例えば病気を患ったときや怪我をしたとき、はたまた事故を起こしそうになったときや起こしたけれど一命を取り留めたとき、必ず人は「健康や生命の有り難さ」を認識します。逆を言えばそういった心身の「有り難い状況」を普段感じながら生活している人はあまり居ないのではないかと思うのです。
目を合わすなり逃げていったあの猫は、頑張ろうって思っているのだろうか?
そこの電柱にとまる鳥や空を飛ぶ鳥は、生き甲斐を求めて生きるのだろうか?
大海原に住む魚は、明日を生きるエネルギーが欲しいと思って泳ぐのだろうか?
答えはたぶん「NO」ですよね。
全てはモノの考え方による副作用として「意味」とか「意義」を目の前の事象から得ようと考えあぐねる、THE人間らしい悩みの話です。
それに元気とか頑張りとか、一時的な起爆剤のようなものに頼る考え方をしますと、後でそれが欠乏したときに反作用が辛いですよ。禁断症状とでも言いましょうか。
心の熱量をちょっと落として、実は同じことの繰り返しでない毎日の出来事に、意識を持ってみてください。
寝起き、食事、家族や友人との会話など、変わったことはしていないのに、なんだか特別な日を頂いているような、あたたかい気持ちになれるはずです。
貴方の仰る「エネルギー」の発生源は、既に貴方の生活のあちこちに点在しているのです。楽しみましょう。
ご相談ありがとうございます。合掌。
身の回りにはエネルギーがあふれています
拝読させて頂きました。
今あなたは比較的平和に温和に生きておられるのですね。それは有難いことですしとても尊いことですよね。
新しいスタートを切るということですから、どうか先ずはあせらないで下さいね。
生きる意味や目的や生きる喜びや「がんばろう!」という思いはいつも思っていることでもないとは思いますが、ふとした瞬間や何気ない毎日の生活の中でも気づきがあったり我に返ることはあるものです。
今あなたには太陽の光が降り注いでいますか?空気は未だ寒さ厳しいですけれども穏やかな冬の日差しがあなたに振り注いでいるでしょうか?そして日差しの温かさを感じているでしょうか?
あなたの身の回りにはもう少ししたら梅の花や椿の花達が咲き始めてあなたに微笑んでくるのではないでしょうか?或いは抜ける様な早春の空のもとで鳥達の健やかなさえずりが聞こえてくるのではないでしょうか?
散歩に行けば近所の河原では小さな魚達が氷の解けた水面から元気に泳ぎ始める姿が見えるのではないでしょうか?
そして何よりあなたは毎朝・お昼・夕方かけがえのない生命を頂いてそして生きるエネルギーを頂いているのではないでしょうか?
その生命の尊厳を感じながら召し上がること感謝の気持ちを持ちながら頂くこともできるのではないでしょうか?
何気ない身の回りの毎日の風景の中で生きるエネルギーは溢れています。コロナウイルス感染症をものともしない自然やあらゆる生きもの達のエネルギーや命の尊さを見て感じることはできると思います。
どうか何気ない身の回りの中で大切な生命を尊さを合間に感じて下さいね。
あなたがこれからの未来を本当にかけがえのない大切なものや人々と共に心から尊重し感謝なさりながら健やかに成長なさっていかれます様心より祈っております。そしてあなたを心より応援しています。
質問者からのお礼
Kousyo Kuuyo Azuma先生
自分は3食毎日食べていて、日も注いでいるという
毎日の風景や自然の中に生きる力や命を感じる機会は
たくさんあると、自分を見つめなおして気づくことができました。
どうしても遠くにあるものを見てしまって、近くにある
命の輝きに気付けなかったように思います。
今後は近くにある、何気ないものにも目を向けてみようと思います。
お知恵をありがとうございました。
TAIKEN先生
意味を、理由をと自分は求めていましたが
確かにそれは人間だけのことで、
他の生き物はそんなことを気にすることなく、
それぞれの今日を生きていて、
それもありがたいことなのですね。
今までは前より多くのエネルギーをと、
自分自身に対してよくなかったと気づけたので
熱量を少し落としてみようと思います。
ありがとうございました。