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不正行為を懺悔させてください。

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有り難し有り難し 24

私は大学の定期テストで不正行為を行いました。
テストは対面式ではなくオンライン試験で、家から受験する形式でした。
そのテストで私は友達とスマホで連絡をとって、2人で問題を分担して解くという不正行為を行いました。

テスト終了後すぐに、バレたらどうしようという不安と、なんでこんなコトをしたのかという後悔に襲われ、悔やんでも悔やみきれない状態が続いています。
自業自得なのは承知しており、二度と不正行為は働かないと思っております。

不正がバレたら、留年が確定し、奨学金の貸与も打ち切られ、大学に通えなくなります。お恥ずかしいですが、不正行為自体を悔やんでいるというより、その処罰の恐ろしさに怯えている状態です。

私はこの件を通して、自分の器の小ささにも落胆しています。なぜ、不正という卑怯なことをしてしまったのか、「皆やってることだから」と思い、軽率にやってしまった浅はかさに嫌気がさしてます。
不正行為を働いておきながら、二度とやらないからその処罰からは逃れたいという卑怯な心理を直すにはどうすればよいのでしょうか?

テストの成績が公開されるまでの一ヶ月間、この状況が続くと思うと怖くなってしまいます。虫のいい話だと重々理解しておりますが、どうすればこの恐怖から解放され、安心することができますでしょうか?

僕の友達や彼女は「反省して2度とやらないなら、今回はバレないよ」と言って安心させてくれます。僕はこのような良い友人に恵まれていることに心のそこから感謝しています。

2022年2月5日 2:25

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「自業自得」を「承知」する、ということ

こんにちは。

あなたの話を聞いて、かつて私が大学で講義(仏教の概論)を受け持っていたときのことを思い出しました。

大教室で定期テストを実施していたときのことです。
ある学生の挙動が気になり、後ろから近づくと机の中から小さなメモ用紙を出し入れしているのが目に入りました。明らかに不正行為です。一度目は、しまいなさいと注意しました。しかし、その後も様子がおかしいので再び見るとまた同様のことをしていました。

流石にこれは看過できません。
ペンを置きなさい、といいました。

当初はその学生自身は、「バレた」ことにうなだれていました。ところが、試験が終わるまでの時間で色々考えたのでしょう(悪い意味で)。試験後呼び出すと、なんと開き直ってやっていません、と言いました。現場を押さえた証拠写真、動画はないでしょう、と。

泣くぐらいに反省する様子を予想していた私は、完全に面食らいました。
勿論、試験解答を本人が指示通り止めたのは、不正を指摘されたことが分かったからであって、今になって不正はしていないは通りません。そのまま、事務室へ連れて行けば彼は全単位を無くしていたでしょう。ただ、そこは半分子供だからと温情をかけて、形だけ反省文を書かせてなかったことにしました。

あの学生は、最後まで非を認めませんでした。
今思うのは、彼はあの時のことを覚えているだろうか、その後どう考えただろうかということです。

「不正」を行った業(行為)は消えません。
それは、非を認めなくとも、「懺悔」してもです。

ただ、その業をどのように引き受け続けて生きるかが重要です。
「バレ」たか否か、上手く切り抜けたかどうかが問題ではありません。

あなたがどう生きたいか、の問題です。

これから、人生で様々な岐路に立つでしょう。
それこそ、「不正」とボーダーラインにあるような選択を迫られる時が来るはずです。そのときに、今回のことを思い出しましょう。「不正」をしてろくなことにはらならない、苦しくなるばかりだということを。

「処罰からは逃れ」られても、「不正行為」はあなたの中で生き続けます。
「懺悔」して「不正行為」を失くす事もできません。

ただ、あなたがこの「不正行為」を契機にどう生きるか、これがあなたの為すべき対処です。「自業自得」を「承知」する、というのはそういうことです。

2022年2月5日 8:07
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どうすればこの恐怖から解放され、安心することができますでしょうか?

というご質問ですが、
再び不正をすると同じ感情は起こります。
不正しか選択の余地がないという状態になる前に、手を打つべきです。

そのためにはお金に対して見直した方がいいですね。
プロ野球選手から、試合で結果を出すために、ダッシュ一本、素振り一本を年俸に換算する話を聞いたことがあります。

授業も仕事。
財源は奨学金の仕事。
奨学金はテストの成績で失うものではなく、授業を受けた報酬。

授業の時にしか勉強しないでなく、予習と復習の時に友人とスマホで学び合うなら誰も責めませんよ。
再発予防のためには日頃の学習を見直すべきです。

勉強してください。

大変かと思いますが、計画と戦略を立てることは先の将来の助けになります。

偉そうに書いてすいません。

2022年2月5日 5:34
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