犯した罪に苛まれています
自分の犯した罪で悩んでいます。
一昨年に大事な祖父母が他界し、親が大病を患い家族を支えなければと頑張っていました。しかし、ある時に知人の頼まれごとがありある施設に行った時に魔が刺したのか、そこにある備品を持ち去ってしまいました。
後日、問い詰められた時、咄嗟に私はしていないと嘘をついてしまいました。大病を患っていた親の手術があり、バレると手術を受けないのではないかと考えての咄嗟の間違った判断でした。
被害届が出され、半年後に逮捕になりました。実名公表でした。未成年ならまだしも、いい歳した成人がです。初犯のため不起訴となりましたが、仕事は停職。被害者には弁済はしましたが、迷惑をかけたこと、傷付けてしまったことは本当に後悔しています。ただ、幸いにも妻は一緒にいてくれ、親も手術は無事済みました。しかし、自分がした愚かな行動を悔いてしまう毎日に苛まれます。あの時あんなことをしなければ、、、過ぎたことを思っても戻らないことは重々承知していますが、日によって頑張ろう前向きななろうと思う時もあれば、職場に復帰するのが怖かったり、お世話になった人たちの顔を浮かべながらなんて申し訳ないことをしたのか、仕事場に顔を出す資格がない、生きていくことへのマイナス感情が出るなどの繰り返しで疲弊しています。
こんなことをしたにも関わらず、一度の失敗は誰にでもあるからとそんなことで離婚はしないと言い妻は一緒にいてくれ感謝しきれません。しかし、当の私はなかなか腹が決められずな心持ちでいます。周りをそれほど気にする性格ではなかったと思っていましたが、事の重さでやはり周りの目を気にしてしまい、将来子供を授かった時に子供がなにか言われるのでは?などと先の不安まで気にしています。こんな私に対しどのような心持ちでいたらいいのか、助言、叱咤激励なんでも構いません。よろしくお願いします。心が潰れそうです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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後は、ひたすら前を向くだけ
こんにちは。
「助言、叱咤激励なんでも構いません」とのことです。
出来るところで回答しましょう。
まず、あなたに再認識してほしいことは、奥さんが見限らずに一緒にいてくれることがどれほどの幸福かということです。「一度の失敗は誰にでもあるからとそんなことで離婚はしない」、事の大きさを鑑みるになかなか言える言葉ではありません。これは、相当な覚悟がある言葉です。
過去の相談から、このようなケースでは先ず離婚という場合が多いように見受けられます。離婚を選択する、というのも無理はありません。配偶者が犯した罪を、妻である自分が直接した行為でもないのに共に背負っていかなければならない。これは辛いことです。
「周りの目」に自分がどう映っているかという疑心暗鬼、「子供がなにか言われるのでは」という予期不安。これを背負いきれない、だから縁を切るのが最善だと判断しても全くおかしくはありません。自分の精神状態を守るため、子供の将来を守るために。
しかし、そこを敢えて奥さんは承知の上なのでしょう。
一緒に背負ってくれる、とはどれだけの不安を抱えた上での決意の言葉でしょうか。また、愛情の言葉でしょうか。これだけの奥さんの気持ちを受け止めているのなら、当のご本人であるあなたがぐらついてどうしますか。
やってしまったことはもとに戻らない。
でも、いちばん大切な人生の宝物はまだ変わらずあるのですよ。
気持ちが負けそうになるたび、そのかけがえのなさを噛み締めてください。
自分が辛いと思うことがあっても、奥さんはその倍辛いかもしれない。そう思うことが肝要ではないでしょうか。
「職場に復帰」(「職場」にも感謝ですね)しても、他人である同僚たちは奥さんほど温かくは接してくれないでしょう。「仕事場に顔を出す資格がない」とは思われないまでも、しばらくは信用されない、よそよそしい扱いを受けるのはやむを得ないです。そのような扱いを受けるのは、いわば当然といえば当然です。
しかし、その高い確率で予想される事態にも、歯を食いしばりましょう。
奥さんと子どもさんのために。
過去を無くすことは出来ないけれど、あなたのこれからの10年、20年の長い年月を掛けて行動で「周りの目」を変えていくべきです。後は、ひたすら前を向くだけです。
応援しています。
仏様はあなたを見捨てない
浄土宗では、悪人でも南無阿弥陀仏と念仏を称(とな)えれば、阿弥陀仏がその人を極楽浄土に迎えてくださると考えます。
逮捕されてもされなくても、念仏すれば極楽に往生できます。
職場で気まずくても気まずくなくても、念仏すれば往生できます。
後ろ指されても指されなくても、念仏すれば往生できます。
人生のハッピーエンド(往生極楽)は南無阿弥陀仏で確定。
南無阿弥陀仏と念仏する1、2秒の中に瞬時に幸せと喜びがある。
だから癒しと勇気をもらえます。
なむあみだぶ
なむあみだぶ
なむあみだぶ
なむあみだぶ
と、唇を動かして実際に念仏してみてください。
大丈夫、あるがまま、南無阿弥陀仏
質問者からのお礼
御二方様の回答読ませていただきました。回答いただき本当にありがとうございます。妻がいてくれる、本当にこれ以上のことはありません。仰る通りです。すぐにとはいきませんが、気持ちをしっかり持ってまずは自分の気持ちから逃げずに職場に復帰したいと思います。どうしてもダメだと感じるところまでなんとか踏みとどまってみようと思います。