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亡くなった人の魂について。

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有り難し有り難し 16

こんにちは。夫が亡くなり半年経ちました。
以前、hasunohaさんで辛い気持ちを聞いていただき、つぶやき、問答共に寄り添っていただいた者です。お答えくださった僧侶の方々に改めて御礼申し上げます。ありがとうございます。

死別直後と比べて少しずつ気持ちが落ち着いてはきましたが、未だに生前の夫との関係に悔いを感じていて、その事に思いを馳せるのが自分の一部になってしまっています。

今回お聞きしたいことは、亡くなった人は仏様に迎えられ、救われて安らかになり、仏様と共に遺された者を見守ってくださっている。
それを頭では理解しているつもりで、日々仏壇にお線香をあげ、手を合わせて私の心を聞いていただいています。

そのようなとき、亡くなった人の魂というのは、もう生前のようなパーソナリティ、感情等とはだいぶ違うものになって、何か聖なるものというか、私たち現世の者とはだいぶ違うものになっているのでしょうか?

夫には安らかでいてほしいと思う一方、こちらを見ている夫には、生前の夫の心、感情を伴っていてほしいと思ってしまいます。
そして、できたら生前の私へのいろいろを少しは悔いて、悪かったなと思ってほしいと思うのです。

そんな現世の私の俗で勝手な考えは、夫の供養の妨げになってしまうかもしれませんが、私のことをどう思っていたのか、どう思っているのか、生前の夫のままで何かを感じてほしい、それを私に伝えてくれたらいいのにと思ってしまう。

四十九日の法要でご住職様のお経とお話を聞きながら、自分だけ先に許され救われて、安らかになってずるいなあ、遺された私はこの世で悔いて苦しむのになぁと、見苦しくも夫を恨んでしまいました。

亡くなった夫は今、仏様のもとで生前とは全く違う気持ちなのでしょうか。そもそも感情や記憶などあるのでしょうか。

それを知る、感じる方法などこの世にあるのでしょうか。

意味不明な質問ですみません。どうぞよろしくお願いいたします。

2022年2月15日 11:51

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

いつも穏やかに寄り添っていて下さいます

拝読させて頂きました。
大切な旦那様がお亡くなりになりあなたが今も悲しみや後悔や或いは様々な思いを巡らしておられることと思います。詳細なあなたのお気持ちは分かりませんけれども、あなたのお気持ちを心よりお察しします。

旦那様が心から安らかになります様心を込めてお祈り申し上げます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ

旦那様は仏様に導かれ親しい方々やご先祖様に優しく迎えられ、一切の迷いや苦しみからも救われて心から安らかに円満になります、ご先祖様と一緒に心清らかにご成仏なさいます。そしてこれからもあなたのことを優しく穏やかに見守っていて下さいます。

生前中あなたとなかなかコミュニケーションできなかったことやあなたに言えなかったことも含めて心からあなたに申し訳なかったと謝罪なさっておられるでしょうし、心から素直にあなたにお向き合いなさり寄り添っていて下さるでしょう。
いつでもどこでもどんな状況あなたの思いや祈りや声に耳を傾けてあなたの気持ちにそっと寄り添っていて下さいます。

生きているうちは私達はなかなか素直に謝ることもできなかったり、ついつい感情的になって自分のことばかり優先してしまったり、わがままを通して人の気持ちも考えずに押し付けてしまったりもするものです。
亡くなられた後は肉体はなくなりますけれど仏様のもと一切の貪りや怒りや愚かな心やプライドや我欲は消え去り、穏やかな心で一点の曇りも何の憂いもなくなり、心は澄みとおっていくでしょう。
旦那さんもそんな清らかな魂としてこれからもあなたのことを優しくお見守りなさって下さるでしょう。
ですからどうかこれからも心から旦那様の心から手を合わせてご供養なさって下さい、あなたのその旦那様への思いをありのまま素直に旦那さんに心からお伝えなさって下さい。あなたの思い全てを旦那さんは優しく受けとめて下さるでしょう、そしてなぐさめてくださいます、そばに寄り添って支えて下さいます。

いつの日かあなたがその天寿を全うなさる時必ず仏様がお導きなさって下さり、旦那様があなたをあたたかくお迎えなさって下さいます。そして共に喜び合い分かち合うでしょう、心清らかに円満に憂いなくご成仏なさるでしょう。

あなたがこれからも旦那様とのご縁を大切になさり心から健やかに毎日を生き抜いていかれます様切に祈っています。

2022年2月15日 15:41
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

Kousyo Kuuyo Azuma 様

ご返答ありがとうございます。

夫は生前の夫とはやはり少し違う、でも救われ、清らかで安らかな状態となっているということなのでしょうか。夫自身のことを思えばそれが一番ですし、安心ですね。

結局、苦しんだりモヤモヤし続けているのは、いつまでも生前の関係にこだわり執着している私の問題なのですよね。

分かっているつもりでも、つい夫に対する気持ちが一方通行で見捨てられたような感じがして、いつまでもこだわってしまいます。
亡くなってから許せなくなるなんて最低だなと自分でも思うのですが。

もし、悪かったと思ってくれているなら、その思いを私が感じ取れればいいのになあと、これは私のわがままなのでしょうけど思います。

いつかもっと穏やかな気持ちで夫のことを思えるときが来るのでしょうか。
まだ少し時間がかかりそうです。

こんな私のために温かいお言葉をありがとうございました。

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