他界した父への負の感情
父はすでに病気で他界しているのですが、生前私と良い関係ではなく、自分が父の子である事を思い出さざるを得ない時に嫌な気持ちになってしまいます。
体質の遺伝で、食事管理や通院が必要だったり、自分の容姿で父と似ている部分がコンプレックスになっていて辛い気持ちになります。
せめて良い関係であったら、折り合いをつけて受け入れようという気持ちになるのですが、どうして私が背負わなくてはならないのかと腹が立ってしまいます。
父は私が幼い頃からずっと、自分の好きな事ばかりしてきて、私や母に関心をあまり示さず優しいと思った事がありません。
母がよく父の不満を私にこぼしていたので、次第に父を嫌いになり、そんな父の遺伝子を持った自分も嫌いです。
他界した父への負の感情をいつまでも抱えて生きていくと思うと辛くて相談させて頂きました。
穏やかな心持ちになれる方法がありましたら教えて頂けると幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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天上天下唯我独尊
ご相談読ませていただきました。タイトルはお釈迦さまの言葉です。この意味として、お釈迦さまは、人間の、いのちの尊さは、能力、学歴、財産、地位、健康などの有無を超えて、何一つ付加することなきままで尊いとおっしゃっています。これは「私」を見出すことの大切さを教える言葉です。
あなたは、お父さんとの生前の関わりや遺伝などを気にされているとのことですが、あなたはあなたであり、お父さんはお父さんなのです。
そして、何よりもお亡くなりになっているお父さんは既にお成仏されています。成仏とは文字通り仏様に成ると言うことです。
さて、仏様とはどんな存在かと申しますとお互いのいのちを敬い、平穏な世界から私たちを見守ってくださり、私たちが悩んでいれば一緒に悩み、苦しんでいれば一緒に苦しみ、喜んでいれば一緒に喜んでくださり常に私たちが幸せであれと願ってくださる存在です。つまりあなたのお父さんはあなたが幸せになることを願っています。いまのお父さんは生前の嫌な部分など一つも無い存在なのです。
最初に申し上げたお釈迦さまの言葉の通りあなたには「私」を見出して欲しいと思います。合掌
質問者からのお礼
宮本龍太様
相談の回答ありがとうございます。
私はずっと、父の娘である自分に苦しんでいましたが、私は私であって尊い命だと教えて頂いて心が楽になりました。
心が弱って自信がなくなりそうな時は、天上天下唯我独尊の言葉を思い出します。
母が父を思い出して悪く言う事が度々ありますが、成仏して仏様になった父は私たちを見守ってくれてると思って、負の感情に流されないように気をつけたいと思います。