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阿呆れと怒りが湧くとき

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有り難し有り難し 11

身体障害者福祉の仕事をしている者です。

法人の方針として、利用者自身が自己選択・決定をして、責任を取ることで社会・地域の中で自らの人生を主体的に生きれるように支援する、というものです。

しかし、理念を理解せず、自らの生活保障や生存権を盾に身勝手になっている利用者が多く、阿呆れと怒りを覚えてしまいます。

例えば、自らヘルパーに対して働きかけを一切しないのに、ヘルパーとの人トラブルを全部こちらに投げ出す利用者がいます。ヘルパーが自らの生活にを密接に関わっていると考えず(または考えられない)に、あいつは嫌だとわがままばかり職員に言うだけです。
他にも、地域での一人暮らしを目指しているため、必要なことを学ぶためら自立支援ホームに入居しているのにも関わらず、家事を含め身の回りのことはヘルパーがやってくれるから自分は趣味など好きなことをやっていればいいと考えている人もいます。気を利かせてくれるヘルパーがいないと、掃除を全くしないなどでトラブルが起きることもあります。

これらのことは言い出したらきりがないです。しかし、彼らは分かっているのかどうかはわからないですが、ヘルパーがいないと生きていけないことも確かですから、自分勝手なことやわがままが通ってしまい「障害者様」が生まれてしまっているのが現実です。

確かに、障害を持って生まれたことで社会との関わりを持つ機会がなかったことで、社会性を身につける環境に身を置くことができなかったことは社会の問題ですし、体に障害があることで物理的にできることが限定されることは仕方のないことですから、同じ社会性を求めるのは酷だというのは頭では理解しようとしています。

しかし、法人の理念を理解した上で、契約をしたのに変化を受け入れず、自分の選択に責任を持たず、わがままを言い、好きなことだけやって、何も考えず子供のように振る舞い続けていることに怒りと阿呆れを覚えます。障害の有無に関係なく、なぜ人として嫌なだと感じる人達のために、サービスを提供しないといけないのかと考えてしまいます。 

もともと、仕事をするなら人のためになるようなことをしようと考えて福祉の仕事を選んだのに、今ではこの仕事にモチベーションと誇りを持てなくなってしまいました。

怒りや阿呆れは日々募るばかりです。私はこの仕事に向いてないのでしょうか?

拙い文章となり失礼します


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

人はそれぞれ個性があります

拝読いたしました

障害があろうがなかろうが
その人にはその人の成長のペースがあります
健常者でも家の手伝い一つせず部屋でゲームばかりしている人もいますよね
何年か後に家事を手伝うようになる場合もあれば
全くやらない方もいます
思ったように人は成長しませんし変化もしません
そんな私たちを凡夫といいます
たらこさんは
きっと人に結果を求めているんだと思います
思い通りに結果がですにジレンマを抱えてしまうんでしょうね
そしてジレンマを抱える自分も変えられないのです凡夫だから
援助される側も
イライラする人に援助をされるのも不幸です

一度他の仕事をしてみると
今の状況が違った角度でフィードバックできると思いますので
思い切って全く違う世界に仕事を変えてはどうでしょうか
また違った視点を持った上で
今の仕事に戻るのも良いし
そのまま他の仕事についても良いと思います
それでも今の経験は何らかの形で必ず自分の役に立ちますよ

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有り難し
おきもち

大阪府にある山の頂上で小さなお寺を守っています 一般家庭に生まれ 会社員→看護師(介護支援専門員 ストレスチェック制度実施者資格など)→僧侶 という経歴で現在に至ります。 供に寄り添い 歩んでいければ と思います

質問者からのお礼

中川龍伽 様
ご返答ありがとうございます。

「人は思っように人は成長しないし、変わることはない凡夫である」ということは私自身も当てはまることを全く意識できていませんでした。
これも、相手に対して結果を求め、自分が望んでいるものを得られないことで生じている怒りが原因だと考えました。

では私達は成長しない、変化をしない自分や他者に対してどのように振る舞い、接していけばいいのでしょうか?

現在、ご相談内容以外にも仕事に関する悩みや不安、疲れなどでストレスがたまって冷静になれない状態が続いていると感じています。いつ仕事をやめようか頻繁に頭に浮かんできます。

ご指摘いただいたように、イライラした人に援助されるのは支援される側も不幸になりますし、すぐにとは言いませんが、どこかのタイミングでこの仕事から離れてみようと思いました。

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