社会人の娘の度重なる言葉に傷つきます。
32歳になる、一人暮らしの長女の私【母】に対して、メールや電話、帰省した時にほとんど、毎回と言っていいくらいに私に対しての不満をこれでもかと、ぶつけてきます。
娘が幼い頃、こう言ったよねとか、周りへの、言葉の配慮が足りないとか、娘が気分悪くなるような事を言って来ると言われます。毒親だそうです。
すみません、アドバイスをお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
双方の言い分を第三者に聞いてもらう必要性
こんにちは。
お悩みの内容に対して、文面がかなり短いので簡潔に一つ提案をする形で回答としたいと思います。
娘さんは、あなたのことを「毒親」だと批判するのですね。
それが、的を得ているのか、的を得ていないのかは当人同士だけでは測りようがありません。娘さんが「毒親」の被害者で、あなたが加害者である。そんな単純化された図式は現実的に考えにくい、と思うのです。
客観的に言えば、あなたが「毒親」であった、今でもそうである可能性があります。娘さんが今までのこと、そしてこれからのことを考えて諌めてくれている可能性が。もっと「言葉の配慮」をしてよ、一般的にはそういう「言葉」は人を傷つけるよ、気づいてよ、と。それは、子だからこそ身内である自分の親には世間的にきちんと通用する人であってほしい、という純朴な願いにもみえます。または、満たされなかった、満たされない愛情を、今あなたと解決しようとしていることも考えられます。
一方、娘さんは成人して既に「32歳」になるのに、現状の生活(例えば結婚ができるできない、仕事やコミュニケーションに困難をきたしている)が上手く行かないことを「毒親」のせいにして、自分と向き合おうとしていない可能性もあります。人のせいにすることは、自分(特に成人した社会人)の欠点を見つめ改善をする苦しみから逃れる安易で、便利な方法でもあります。昨今、「毒親」というキーワードでよく本が売れるそうですが、古今東西の人間が昔から繰り返してきた安易な方法の焼き直しの可能性(あくまで可能性)もあるように感じることがあります。
以上、いくつか可能性を述べましたが、この件について冷静な話し合いは当事者同士では埒が明きませんし、ますます感情的になって関係が悪化する可能性があります。第三者を挟んで、望むらくは仲介となるカウンセラーにお願いするのが良いでしょう。また、このハスノハでも遠隔で個別相談もできます。娘さんとあなたと回答僧同時にネットを繋げばお話を聞くことも出来ます。互いに省みるは省みる、譲歩しあうは譲歩する為に。
然るべき段階を踏んで、お二人の関係が改善すればいいですね。