生きたいと思ったのに
はじめまして
自殺を考え、数日前に突然計画もなく 飛行機に乗り、飛び出してきてしまいました
その後、最後ならと普段の自分なら絶対行かなかった場所や人と話すなかで、考えて
自分は愚かなことを考えていたと思い直しました
同時に、今までこちらで読ませていただいていた他の質問者様へのお坊様のお言葉や話していたカウンセラーの方達の事
見捨てずに、今年から大学への再入学を許してくれた両親などを思い出し、その言葉などをようやく理解できたような不思議な気持ちになり、感謝や恩を返したい気持ちでいっぱいになりました
そして今、帰りの飛行機を待っておりますが1つだけ大きな心配事があるのです
私は家族問題や学校での教師との問題が重なったことから、ある日から前の記憶や人の名前を覚えておりません
それ以来10年以上毎日死にたい気持ちが襲ってくる中で生きてきました
しかし、また死にたい気持ちに襲われたら元通りなのではないか?
ただ死ぬことが怖くなって逃げたのではないかなど、情けない話、少しだけ考えてしまいます
長くなりましたが、どうかこの過去の死にたい自分と別れられ 辛い時も向き合えるような
お言葉を頂けないでしょうか
両親や周りにもう心配をかけたくないのです
親孝行がしたいです
よろしくお願いします
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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縁によって生かされている、その大切さ
こんにちは。
今は、思い直されて「帰りの飛行機」を待っているのですね。よかったです。今頃はもう機上の人でしょうか。
今回の事を「死ぬことが怖くなって逃げたのではないか」と、ネガティブに捉えるのはもったいないと思います。現地の人や様々な道中の人たちに出会って、あなたは大切なことに気がつけたようです。
ご両親をはじめカウンセラーの「言葉などをようやく理解できたような不思議な気持ちになり、感謝や恩を返したい気持ちでいっぱい」になったのでしょう。人間、回り道をしたからこそ気付けることがあります。
今回のことで、自分は様々な人に支えられている、多くの縁によって成り立っている、そういうかけがえのない命であると言うことにあなたは出会えたのです。
大切なことに気づくためのちょっとした旅行をした。そう捉えるのはいかがでしょうか。
「また死にたい気持ちに襲われたら元通りなのではないか」とあります。その心配をする気持ちを察します。
ただ、今回の出来事の意味を思い出して欲しいのです。あなたは現地で様々なものに触れた。場所や言葉に、そして人に。それら一つ一つが全て縁です。
そう、もちろん自分の意思もあるけれど、人は縁によって形作られる部分が多いのです。
悲しい思いに満たされるほど、ますます辛くなる。一人ぼっちかもしれないと思うほど、寂しくなる。未来がないと思うほどに、顔が上げられなくなる。
でも、温かい思いを聞くほどに、心の氷は溶けていく。素晴らしい言葉に、充実した思いを抱く。心を踊らせる人に触れるほどに、自分の心も沸き立つ。
あなたは1人ではない。
1人で生きているのではない。
多くの人の縁の中で、生かされ生きている。
もし、また心が沈むようなことがあったら心を温められる縁に近づいていってください。そして、温かいものを温かいものとして受け止められる柔らかい心を持ってください。
そして、いつの日か、誰かを温められる人になってください。「親孝行」もきっとできますよ。そのためには、まず自分をどんな縁の中に身を置くか、そのことを大切してください。
どうぞ、お大事に。
また相談があったら寄せてください。
質問者からのお礼
回答くださりありがとうございました
何度も読み返し、考えさせられました
旅に出る前まで、私はどこか1人で生きてきたようなそんな気持ちで居た気がします
本当は沢山の縁を頂いていた事にも気付いていなかったのだと
回り道をしたからこそだと教えて頂き、確かにそうでなければ気が付かないで過ぎていたかもしれないと思いました
これから僕も誰かを暖められる人間になれるよう、暖かい事に気付けるよう、生きて考えていこうと思います
今回の頂いたご回答、これからも何度も読み返し大切にします
本当に、本当にありがとうございました