hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

改葬による閉眼供養 しなくてもよい?

回答数回答 1
有り難し有り難し 10

現在の菩提寺から祖母の改葬をしている最中です。
菩提寺の住職が改葬に応じなかったため、やむを得なく弁護士に依頼し、手続きを進めています。

2ヶ月かかり、ようやく遺骨引き取りの約束まで出来ました。
あとは弁護士に引き取りに行ってもらうだけです。

弁護士に依頼する前も、脅すようなことを言われたり、仏壇の前で亡くなった人の悪口を言ったり、お金の話ばかりしたりと散々で、今後、こんな人に法要をしてもらいたくなく、私の父の菩提寺に改葬しようと家族で決めました。

このような経緯があり、元のお寺の住職にはもう二度と関わりたくありません。

弁護士にも嘘をついてこちらが悪いから誤りに来いとも言っていたようです。

遺骨引き取りの日が決まるや否や、今度は「閉眼供養はどうするんだ、しないのは冒涜にあたる」と弁護士を通じて脅してきました。こちらは弁護士に一任しているので会うつもりはありません。

しかし、閉眼供養をせず、改葬をしてもよいのかと迷っています。
父のお寺のお坊さんは、必ずしなければということはないと言っています。

改葬後のお寺では、きちんと供養をしていただく予定です。
このような事情がある場合、閉眼供養はしなくてもよいでしょうか?

アドバイスなどありましたら、よろしくお願いいたします。

2022年6月9日 20:39

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

大変でしたね。新菩提寺様と良いご関係を築いてください。

ご相談拝読しました。ご改葬にあたり菩提寺とトラブルになったとのこと・・・大変でしたね。
しかしながら事情を詳しく知らない第三者がこの件に口出しをしてはトラブルを助長することにもなりかねませんので、ここは本題の「閉眼供養はしなくてもよいでしょうか?」についてのみコメントしたいと思います。

この本題についても、つばめ様がどう言った趣旨でお尋ねかにより回答はことなります。

つまり、

・閉眼供養はしなくても祖母様に悪い影響はないでしょうか?
・閉眼供養はしなくても菩提寺との関係に悪い影響はないでしょうか?
・閉眼供養はしなくても現在の自分自身や家族に悪い影響はないでしょうか?

などが考えられます。これについては宗教的内容を含みますので、一番いいのは新たに菩提寺になるお寺様に詳しく相談することです。なぜならばそのお寺様の宗派などによって考え方が異なる可能性があるからです。

以下は私見を述べますのであくまでもご参考まで。

仏教の原則は自業自得です。業とは行為であり、自分の行為の結果は自分が受けるというのが大原則です。ですから閉眼供養をしないことにより祖母様やご先祖が怒ったり悲しんだりしてつばめ様やご家族に何か悪い影響を与えるということはありません。
祖母様やご先祖の死後の境涯は自分の行為の結果の報いとして自分が受けます。そこにつばめ様の行為が影響することはありません。
 この自業自得の原則を超えるものが回向(えこう)の概念です。回向とは自分の行為の結果を相手にもたらす作用です。いわゆる法事や供養はこの考えに基づき、追善供養(回向)として、後から行った法事・供養という善行為の功徳を故人に振り向けてよりよい境涯にいっていただこうとするものです。

ですから閉眼供養はしなくても(仏教的な意味で)悪いことはないが、すると(仏教的な意味で)良いことがある、とは言えるかもしれません。

しかし、こうした考えも浄土真宗だとまた少し変わってきます。浄土真宗では故人は極楽浄土に往生していますから追善供養の必要はありません。それに私たちからの回向というものが成り立つとも考えません。浄土真宗における法事・供養は追善供養ではなく讃嘆供養であり、故人のご命終をご縁として私たちが仏様の教えを聞く機会です。

ですから、これからは新たな菩提寺様に色々ご相談するのが一番かと思われます。

2022年6月10日 14:30
{{count}}
有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
お礼が遅くなり申し訳ありません。

色々と大変でした。
今後は新しい菩提寺にアドバイスを受けたいと思います。
ありがとうございました。

「供養全般」問答一覧

子供のお骨について

私は10代の頃、生まれた子供を出産数時間後に病気で亡くしています。 現在亡くなってから10年ほど経っており、その子のお骨についてです。 当時は10代で精神面も成長しておらず、世間的な常識も無知で、葬儀等の手続は全て母と祖母に任せてしまいました。 お骨は5年ほど自宅に置いてましたが、祖母やお世話になったお坊さんからは可哀想だから早く納骨堂とかに入れなさいと言われており、数年前に曾祖父母のお骨があるお寺へ納骨いたしました。 ですが、ここで1つ問題が。 私の自宅にはすでに子供の位牌と、小さいですが仏壇があります。 なのに、祖母がなんの断りもなく、祖母自身の家に私の子供の位牌をもう1つ増やしてしまったのです。 祖母曰く「貴女は忙しくズボラで、どうせ御陸前とかもやらないでしょ。私がやっといてあげるから!」とのこと。 それで私が今までにないくらい怒ってしまい、そこから祖母との連絡をしておりません。 いま思い返してみれば、私も自分の意思をきちんと伝えられなかったのも悪いですが、10年経った今でもやはり手放したくなかったという気持ちも強く、今回の件もありもう一度一緒にいたいと思ってしまっています。 また、すでに地元から離れているため、納骨堂へはほぼ行くことができないという理由もあります。 確かに一時期、自分のこともままならず出来ていなかったこともあります。 ですが、今はきちんと毎朝お水をあげたり、定期的なお供えや命日には御陸前もあげております。 だけど、これだけでは足りずなにも出来ていないのでしょうか...。 一度納骨堂へお願いしていても、もう一度一緒にいることはいけないでしょうか。 もし、一緒にいることが問題ないのであれば今後どういった供養をしてあげればいいのか、一般的な年忌法要のみでいいのでしょうか。 お忙しい中恐れ入りますが、何卒ご教授いただければと思います。

有り難し有り難し 23
回答数回答 2

経木塔婆の名前が間違っていました

先日、知人がお勧めしていたお寺のお坊さんに経木塔婆を複数頼みました。 一か月の供養の後、送られてきた塔婆ですが、名前を間違えない様にと申し込みの際、説明書きと口頭でも伝えたのに、複数お願いしたもののすべてで名前や戒名など、どこかしらが間違っていました。 連絡したところ、お経をあげて送りなおしてくれるとは言ってくれましたが、憮然としたものいいと、古いほうは当方で処分してもらって構わないという発言等で不信感を抱いてしまいました。 また、お寺さんの方から折り返し連絡しますと言っていましたが連絡も来ず…。 そのご住職はいろいろなSNSや動画サイトで二桁に近いアカウントをもち、仏教とおおよそ関係ない内容のものを毎日幾度も違う媒体ごとで更新しており、それをたまたま目にすることでどんどん気持ちが切なくなってしまいます。 先方のご住職にケチをつけたいわけではありませんが、ここまでSNSの更新頻度が高いのに戒名すら確認してくれないんだな、と思ってしまいました。 かなりの理由があって檀家寺以外に申し込んだものだったので、心が狭いのは重々承知の上で、新しいものも古いものも手元に置いておきたくないというのが正直な気持ちです。 重ねて、自分は霊感のようなものがあり、名前を間違えて行った供養は供養にならないと考えています。 お坊さん側からのご意見を伺いたいのですが、名前を全てで書き間違える、こういったことはよくあることなのでしょうか。 また、もう新しいものは不必要ですので作り直さず、今ある塔婆などは手元において来たくないので引き取ってくださいというのはできますでしょうか。 返金してもらいたいとは思っていませんが、誰のためかもわからない供養にお金を払ったことが気持ち悪く感じてしまうため、その分募金でもしてほしいのが正直な気持ちですが伝えたらクレームにしかならないですよね…?

有り難し有り難し 32
回答数回答 3

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ