大切な存在を失い、生きる糧をなくした
大切な存在とは、約13年間ともに生きてきた猫です。
たくさんペット関連の相談がありますが、愛猫が亡くなってから約一週間かけほぼ全ての投稿を読み、お坊さん方のご回答も閲覧した上で、意を決し投稿させていただきます。
愛猫が亡くなってからと書きましたが、未だに受け入れられず、そばにいてくれていた頃と同じように一緒に寝、遺骨を片時も離せず、一日なにもできないで空虚な時間を過ごし、主人に全てを任せ、ろくに食事も摂らず、心が堕ちていく日々です。
約13年前、保護された姉妹猫の片ほうだった愛猫を里親さんから譲り受け、それ以後、度重なる転居やモラハラだった元夫との荒んだ生活、離婚前後の不安定な私をずっとずっと支えてくれました。
猫は環境に住まうというのに、何度お部屋が変わっても同居する人間が変わっても、私を信用し、頼り、すぐに新しい環境に適応してくれる、本当に賢く優しい猫でした。
今年の二月に悪性腫瘍がみつかり、手術をしました。
もう遅いのに、亡くなってからも毎日病気や治療のことを調べ、手術が実はよくなかったこと、別な治療法を選択すべきだったこと、セカンドオピニオンや転院も考えるべきだったことがみえてきました。
先月再発が発覚し、今月3日に二回目の手術をしましたが、この手術後の麻酔から覚めず、亡くなりました。
病院から連絡を受けた時は頭が真っ白で、急いで駆けつけ手術台に目を見開いて横たわっている姿をみても、その現実が信じられませんでした。先生は心臓マッサージを、私は手を握り泣きながら名前をよび続け戻ってきてと懇願しましたが、だめでした。
あの時の光景、術中もそばにいてやれなかったこと、これまでの治療や病院へ連れて行くタイミング、病院の選択、若い頃与えていた安価なご飯…これまでの猫との人生で考えうる私の失態、誤った判断が次々と思い浮かび、後悔といった簡単な二文字では処理しきれない大きな喪失感と、謝っても謝りきれない謝罪の念に襲われています。
夫には「◯(猫)が私の一番大切なもので、◯(夫)は永遠に二位だからね」と冗談混りに伝えていましたが、それが冗談ではなかったことを夫は知っていて、それでも俺は永遠に二位でいいと言ってくれるほど、私と猫の関係は唯一無二で、誰も割って入ることのできないものでした。
そんな存在を失い、この先どう生きていけばいいかわかりません。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
必ず仏様になられるでしょう
さばかん 様
愛猫ちゃんのこと、お悔やみ申し上げます。ご冥福をお祈り申し上げます。
合掌礼拝
仏教では「一切衆生悉有仏性」(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)と言って、
生きとし生けるものすべてに仏様になる種が備わっていると説かれています。
さばかん様の愛猫ちゃんも必ず仏様になられるでしょう。
あなたの一心なる愛情を受けて。優しさと温かさに包まれて、仏様になられるでしょう。
いまは受け入れられず、混乱して、そんなことは信じられないかもしれませんが、
必ず仏様になって、目には見えなくても、あなたの傍にいてあなたをお守りするでしょう。ご主人も一緒に愛猫ちゃんがお守りするでしょう。
後悔もしておられるようですが、愛猫ちゃんを愛したことを誇りに思い、愛猫ちゃんが喜んだ、してあげたことを思い出してみましょう。できる範囲で構ません。与え与えられした、優しさや温かさ楽しさを思い出してください。
きっとあなたを責めることなく、愛猫ちゃんが今でもそれを喜び、あなたに「ありがとう」を伝えてくれるでしょう。泣くだけ泣いて構いません。それは優しさに溢れる涙だと思います。私はそう思い仏様になられることを信じています。
合掌礼拝
追伸:早速に返信メッセージありがとうございます。
あなたのその苦しい胸の内を、どうぞもっと吐き出して下さい。泣いて泣いて吐き出すことも、哀しみには必要です。
また、こうも考えてください。愛猫ちゃんは、あなたの傍にいてそれを聞いてます。姿は見えなくても。そして愛猫ちゃんは仏様として、もっとも供養をしてほしい人はあなたです。あなたは生ききってその供養を続けることが、あなたにとって必要だと語りかけていると、私は思います。
そうしてやがて、愛猫ちゃんが本当に、心の底から笑顔になり、あなたも本当にそれを感じることが出来るようになると私は信じています。再礼
追追伸:初7日忌の供養、愛猫ちゃんは喜んでおられます。間違いありません。受け入れられなくてもいいんですよ、葛藤しててもいいんです。あなたが愛猫ちゃんを心から愛していたことの顕れです。癌はにくいですが、ご自分を責めるのは減らしていきましょう。自分を責めても愛猫ちゃんは喜びませんから。
字数制限で、ここまで。ご縁に感謝申し上げます。相談の続き、よろしければ、メールででもお問い合わせください。合掌礼拝。
質問者からのお礼
ありがとうございます
すこし、心に灯りがともったような、ほわっとした気持ちになれました
ですが「ずっといっしょだよ」と毎晩いいきかせ約束した愛猫のもとに、はやくいきたいと思う気持ちが消えないのも事実です
くるしいこの胸の内を、いつかどうにかできる日がくるのでしょうか…
お優しいことばをわざわざ追記してくださりありがとうございます
顔もみえない、かつ他人である自分とその愛猫に、こんなにも寄り添っていただけていることにとても感謝です
おっしゃるように、きっと猫はそばにいる…だけど、それをみとめて弔うと、死んだことを受け入れてしまうことになる…まだ認めたくない…納得できていないのに…
そんな思いとの葛藤です
昨日は初七日でしたので、大好きなものをたくさんあげました
痛みや苦しみから解き放たれて、おいしいおいしいと喜んでくれているといいのですが…
こうなった原因の種をまきつづけた己と癌が憎いです
ありがとうございました
時間はかかりそうですが、おしえていただいたことは、心に大切に留めておきます。