謝罪拒否している加害者からの申し出
交通事故で母を亡くしました。
弁護士を通して加害者から謝罪の申し出がありましたが
受け入れることができず、お墓への参拝であればと
お寺の所在地をお伝えしました。
後日お墓へ行った際、住職から加害者が
お墓参りに来られたことを聞かされましたが、その際、
住職が受け取ったものがあるということ。
それは、加害者が事件後、車を洗ったときに気づいたという
車体についていた髪の毛でした。
住職は、それをどうしますか?と私に聞きました。
私は言葉を失い、答えることができませんでした。
生前の母はとても美人でした。
私は、事件の知らせを受けたときに最初に駆けつけ、
銀色の台に横たわる母の姿を見ました。
もう再び起き上がることはできないとわかりました。
致命傷なのであろう額は大きく腫れていて、あまりに残酷な現実でした。
家に帰ったときには腫れがひいたそこは黒い大きな痣に変わっていて、
化粧担当の方が上手に隠してくださいました。
遺影も良いものを選ぶことができ、
お葬式のときには参列の方々へ生前のような姿でお別れすることができました。
警察から検分の済んだ持ち物を返品しますと連絡が来ましたが、
事故の痕跡が残っているであろう衣類だけはどうしても向き合えず、
処分してほしいと頼みました。
数ヶ月は目の前の用事をこなすことで精一杯でした。
仏壇の母の写真はいつも綺麗に機嫌よく微笑んでいて、
私はその姿に日々救われていました。
ようやく諸々が片付きつつある今、気づけばもう8ヶ月が過ぎていますが、
私はあの銀色の台に横たわる母の姿に蓋をして、過ごしているんだとわかっています。
受け取れないなんて酷い娘でしょうか。
衣類を処分したことも、私は間違っていたのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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心よりお祈りさせて頂きます
拝読させて頂きました。
大切なお母様が突然の事故によりお亡くなりになられてあなたは大変なショックを受けておられること、お母様の死を受け止めることができないことを読ませて頂きました。
謝罪している加害者の申し出もあなたが受け止めることができないのはやむを得ないというか当然かと思います。お亡くなりになられた時のことも未だになかなか受け止めることはできないのもそうですよね。
あなたのそのショックや悲しみやさみしさや辛いお気持ちはなかなか消えることは無いかと思います。その状況やあなたの思いの全てはあなたでなければわからないでしょうけれども、心よりあなたのお気持ちをお察しします。
お母様が心安らかになります様にと心を込めてお祈りさせて頂きます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
お母様は必ず仏様がお導き下さり、先に往かれた親しい方々やご先祖様方がお母様をあたたかくお迎えなさって下さいます。お母様はご先祖様方と一緒に仏様のもとで一切の苦しみや痛みや迷いからも救われて心から安心なさって下さいます。そして心穏やかに何の憂うこともなく清らかに円満にご成仏なさっていくことでしょう。
お母様とあなたやご家族の皆さんとのご縁は決して終わりではありません、決して切れるものではありません。お母様とのご縁はこれからも永遠にずっと続いていくのです。
あなたのお母様への思いは消えることは無いでしょう。どうかお母様が安らかになります様にと心から手を合わせてご供養なさって下さい、そしてあなたの思いのありのままを素直にお母様にお伝えなさって下さいね。
お母様はあなたの思いも全て優しく受けとめて下さり、あなたに優しく寄り添って下さいます。お母様はこれからもあなたをいつも見守っていて下さるのです。
お母様は様々な巡り合わせの中で皆さんに出会い素晴らしい人生を皆さんと一緒に心豊かに幸せに歩んでいかれたのでしょう。そして避けることのできなかった事故にあってしまわれたのです。それはお母様のせいではありません。お母様は与えられた命を皆さんと一緒に一生懸命に生き抜いていかれたのです。
あなたの思いをどうかここでもおっしゃって下さいね、あなたはここでも私達とつながっています。あなたや皆さんを心より応援しています。
質問者からのお礼
ありがとうございます。
ひとつひとつ、染み入るような言葉でした。
「向こうの世界では苦しみから開放され、先に往かれた親しい方々(母にとっては両親や兄妹かなと想像します)に迎えられている」と聞き、気持ちが少し楽になりました。
いただいた言葉を受けて自分の気持ちに向き合ってみると、あのような最期で送り出してしまった母が、そのまま私の記憶に残っているのがつらく、目をそらしても心にはずっと存在し続けているような、また、かわいそうな死なせ方をさせてしまったという罪悪感もあるんだと思います。
事故に過失はありますが、それは法によって裁かれ償われるものだと理解しなきゃと思うものの。でも母には穏やかな老後とか孫の成長を見るとか、まだまだ先の未来があったはず、と悔やみ続けて諦められないでいました。でも、たとえ最期がどんなに残酷でも「母は一生懸命に生き抜いた」と言ってくださって、私もいつかそれを心から受け入れられたらいいなと思えました。