hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

適応障害になってしまった娘。

回答数回答 1
有り難し有り難し 9

今年、社会人になったばかりの娘の事で相談させていただきます。

娘は今年、大学を卒業し就職をしたばかりです。

4月から研修が始まり先月から実習が始まったのですが、配属先の上司の方のとても厳しい指導についていけず、次第に毎日めまいや息苦しさに襲われて思うように仕事が出来なくなってしまいました。
そして、病院で適応障害と診断され2週間ほど前から会社と相談して休職させていただいております。

しかし昨日、会社から聞き取りをするので本部に来るように言われ行ったところ退職するよう勧められたそうです。

娘は復職するために服薬に加え適応障害に効果があるという認知行動療法なども受け始めたところだったので、とてもショックを受けて泣いておりました。
しかも「あなたはスタートラインにも立てていない」「研修の時は、全然そんな症状なかったじゃない!?」など病状を疑うような事を言われたらしく、さらに精神的にダメージを受けてしまいました。

会社からしてみれば、入社して間もないのに休職するような人材はいらないと判断するのは当然だと思います。
ただ、精神疾患を患っている人間に対して3人の上司が揃って責め立てて言う言葉ではないと思い、とても悲しく娘の気持ちを考えると辛くて仕方ありません。

まだまだ、精神的な病気になってしまった人に対して理解のない世の中なんだと残念な気持ちです。

そして、私は適応障害を患うまでにされて退職しろなんて!と心の中で怒りを感じてしまいました。
社会に上手く対応出来なかった娘にも問題があるのに我が子可愛さに、こんな事を思ってしまう自分も情けなく思います。

もう、この状況だと退職するしかないと思います。
娘は、もう23歳です。
今からでも考え方を変え強い気持ちを持って生きて行けるようになるのでしょうか?
娘の将来を考えると不安で仕方ありません。

どうか、ご意見を頂けたら幸いです。

2022年6月29日 13:09

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

心のエネルギーが溜まるまで

あんぱんまん 様 相談ありがとうございます。

お嬢様にはお辛い体験でしたね。お母様もご心配でしょう。
お嬢様はもう落ち着きを取り戻していますか?
まず、精神的なダメージを与えた会社の体質に問題ありかもしれません。
「そんな会社は、こちらから辞めてやる」ぐらいの気持ちを持った方が立ち直りが早いと思います。
もう23歳と思わないで、まだ23歳。長寿の時代、人生これからですよ。
お母様がお嬢さんを焦らせないように、心のエネルギーが溜まるまで、温かく見守ってください。
お嬢様も、お母様も、ご家族皆様、誰も悪くない、誰のせいでもない。誰も責めることなく、ただ優しく温かい雰囲気で、思いやりを向けあって過ごしてみてください。家庭が安全基地で、安心と癒しと優しさが心のエネルギーを蓄えていきます。
自分を信頼し、家族を信頼し、そして社会に出ても大丈夫と思うようになり、
心のエネルギーが溜まった時に、お嬢様が独り立ちできるように支えてあげてください。
心の中に自分に対しての温かさや思いやりが備わることで、家庭の外でストレスが溜まるようなことがあっても、安全基地があるという安心感と自己信頼によって、忍耐力がつき、エネルギーの回復力が早まりますので、心がけてみてください。
日々、不安なのはわかりますが、そこはグッとこらえて、温かさ優しさで充満させてください。そうすれば、必ず大丈夫です。
一礼
追伸:お礼メッセージありがとうございました。確かにご自分の歳を考えると、不安になるかもしれませんね。お嬢様が自立することと、ご自身がいつまで支えられるかは、分けて考えた方がよいと思います。つまり、お嬢様はお嬢様。あなたはあなたの人生を精一杯生きる、生ききるということを目標にして、家庭では安心安全の温かい落ち着くことを意識してください。この度のご縁に感謝申し上げます。再礼

2022年6月30日 23:10
{{count}}
有り難し
おきもち

お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

お忙し中、温かいお言葉ありがとうございました。

現在、娘はストレスの原因となっている仕事から離れているため落ち着いております。

娘の年齢というより、私ども夫婦が50を過ぎており、いつまで娘を守ってやれるのかと思い焦っているのかも知れません。

一時、足を止めて元気のエネルギーが溜まるまで見守りたいと思います。

ご相談に乗っていただき、ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ