亡くなった父親に謝りたい
昨年、父が脳出血で急死しました。69歳で、まだ長生きすると思っていたので突然のことでした。もうすぐ一周忌ですが、気持ちの整理が付いていません。
私は親によく育ててもらって、大学にも行き就職もできましたが、とてもわがままに育ちました。実家にいるとどうしても親に甘えてしまい、特に酔っぱらいがちだった父親とはすぐ口げんかになってしまうので、そんな自分がいやで、5年前に実家を出て一人暮らしを始めました。
私は中学高校の時に、本気で父親を嫌っていたことがあります。それは父と母の仲が悪く、母をかばいたかったからでした。親に言ってはいけないようなひどいことを言い、傷付けました。父は亭主関白タイプでしたが、だんだんと母を見下すようなことは言わなくなり、変わっていっていましたが、私の方が意地を張ってしまって、大学生になっても父には反発した接し方しかできませんでした。
社会人になり、距離をとることで少しずつ素直に話せるようになってきていましたが、一昨年コロナの中、深く考えずに関西を出て東京に転職しました。
同じ時期に姉も短期の研修で1年東京に住むことになり、兄はもともと東京で奥さんと暮らしていました。
父親はそれが結構寂しかったようです。
それがどのくらいメンタルにきていたのかわかりませんが、家でお酒を飲む量がすごく増え、不健康な状態で、ある時急に脳出血を起こし、そのまま話すことはかないませんでした。
長々とすみません。
いつか仲直りしなければ、と思いつつ、なんの親孝行もできずに、全く謝ることができなかったことがとても辛いです。
私はわがままな性格のせいで、最近職場でも人間関係がうまくいかず、コミュニケーションの練習をする本を読んでいました。
すると「相手を思いやって、自分の非を認めて接する方法」が書いてあり、すべて父親にできていなかったことで、なぜ今になって気づいたのかととても辛くなっています。
お聞きしたいのは、漠然としたことですが、
いつか自分が生を全うしたとき、死後の世界で父に謝ることができるのか。ということです。
自分が死んで魂になったとき、父はそこにいるのでしょうか。
また、この苦しい後悔の気持ちをどうすれば良いのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
みんな仏さんになられるんですから
私たちの宗旨、浄土真宗では誰もがみな生前の行いや性格に関係なく仏様のお救いにより、仏様と同じように覚って仏様になると説きます。仏様同士になるのですから、生前のわだかまりはなくなります。御心配には及びません。
問題は、申し訳なかった、という今のお気持ちですね。これについては三つできることがると思います。一つは、お仏壇に毎日手を合わる、できるときにはお墓参りをする、お坊さんを呼ぶかどうかは別として丁寧にご命日やご法事のお勤めをして、お父さんのことをいつも思い出し、感謝する。二つ目はご両親に産み育てていただいたご自身の今後の人生を大切になさる。最後に、恩返しはできないから恩送りをする。あなたの周囲におられる方々、ごきょうだい、会社の同僚の方がたとの関りを大切にする、ということでしょうか。単純に考えてみても亡くなったお父さんは、ごきょうだいが仲良くなさっている姿をどこかでご覧になっていたら嬉しくないはずありませんよね。また、あなたが会社の同僚の方にやさしく接していかれたら、同僚の方々との人間関係が円滑になりますから、やはりお父さんはお喜びになると思います。如何でしょう。