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親と新興宗教

回答数回答 2
有り難し有り難し 45

いま世間を騒がせている事件の犯人と自分の育った家庭環境が似ていて傷口をえぐられているようで辛いです。

うちは父親が精神的に弱くて働かず母親が何かにすがるように新興宗教にのめり込んでしまいました。私が幼稚園位の頃からずっとです。
父は反対していたので家庭の中はいつもケンカが絶えず安心できる場所ではありませんでした。
苦しかった悲しかった想いがずっと頭の中から離れません。
周りに頼れる見本となる大人がいないということがどれだけ絶望的なことか。。

今は結婚して子育てをしていますが、自分の中に安定した基盤のようなものが無いのが辛いです。それでも必死に子ども達には愛情を注いでいるつもりです。
時々子ども達のことが羨ましくて仕方ないです。
今のこの家庭で育ちたかった。安心して健やかな精神を育みたかったと思ってしまいます。
精神的に不安定なので心療内科で内服をもらっています。

ずっと子どもの頃から辛かったし大人になっても行きづらくて、私の人生何だったのかと思ってしまいます。
どうしたら過去の悲しい記憶から解放されるのでしょうか?

2022年7月14日 12:57

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

2つのことを丁寧に噛みしめる

こんにちは。

印象的なのは、次の文です。
「必死に子ども達には愛情を注いでいる」「時々子ども達のことが羨ましくて仕方ない」、「今のこの家庭で育ちたかった」というところです。きっと子供さんにとって、あなたはご自身が描く良い家庭環境を築いているのでしょう。子供さんは幸せですね。こんな家庭だったら良かったのにな、というあなたの切実な思いが行間からにじみ出ています。

私から述べたいことは、次の二つです。

一つは、ご自身のありのままが受け止められる実感を、然るべき相手に求めること、です。

前回の質問で「不仲なのになぜか実家に帰りたいと思ってしまいます。父や母に愛されたいのです」と書いていました。理想は、「機能不全家庭」を作っていたご両親が自らの半生を省みてあなたを「愛」する、ことでしょう。しかし、これはあまり現実的ではないように思います。

このため、先述べたように、ご自身のありのままが受け止められる実感を、然るべき相手に求めるべきだと申しました。ご主人との間、子供さんとの間に素の自分が受け止められている、愛されていることを丁寧に心に刻むことです。そして、自分の心の居場所はここなんだ、ここ以外にないんだと反芻することです。

また、これはお任せしますが、仏様を心の拠り所にすることです。あなたの宗派の法話を聞いたり、手を合わせる時間を持ってはいかがでしょうか。

もう一つは、「いま世間を騒がせている事件の犯人と自分の育った家庭環境が似てい」るということに注目しすぎないことです。

「新興宗教」という表面上の一致点はあるのかもしれません。しかし、その他のことは外部の者の推測に過ぎず、家庭内のことは余人にはわかり得ないことが多いものです。

少なくとも、あなたは当該「事件」とは全く違う結末、子供さんたちと笑顔あふれる生活とその行く末を志向しています。かの「犯人」とあなたは全く違う人生を歩んでいるというところにこそ注目すべきかと思います。

とはいえ、簡単に「過去の悲しい記憶から解放される」ことは難しいでしょう。ただ、以上に述べた点をひとつひとつ丁寧に噛み締めていく内に、あなたはいつの間にか「過去の悲しい記憶から解放され」た高みに登っている自分に気がつくことができると思います。どうぞお大事に。

2022年7月14日 13:55
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有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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他山の石

あなたが育った家庭環境は
確かに残念なものだったのでしょう。

でも
過去の悲しい状況を反面教師として
今は新しい家庭を築いています。
そしてそれはいずれ
あなたの安定した基盤になっていきます。

あなたのこれからの歩みが
過去の意味も変えていくでしょう。
良い記憶にはならないでしょうが
役に立つ材料にはなるのではないでしょうか。

2022年7月15日 10:01
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有り難し
おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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質問者からのお礼

ご回答頂きありがとうございました。
お礼が遅くなり申し訳ありません。
正直まだまだとても不安定な日々を過ごしています。

親が新興宗教にはまり見向きもされなかった自分、いつも孤独で寂しくて、私の存在では母の救いにはなれないのだと無力感をいつも感じていました。
思い出しては涙が出てきてしまいます。

でも、私はいま必死で子ども達を愛し子育てをしています。
そのことに誇りを持って懸命に生きていこうと思います。
子ども達と笑顔の溢れる生活を続けていけるよう過去を乗り越えていきたいです。

お二人のご回答を何度も読み返したいと思います。本当にありがとうございました。

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