お坊さんの仕事にはどんな責任があるのか?
お坊さんの仕事にはどんな責任がついてくるのでしょうか?
私は現在、お坊さんになりたいと考えている20代の男性です。
お坊さんになりたいと思う動機については、昔から死後の世界のことや、生きる意味、将来のことなどについて不安に思い悩んでしまうことがあったため、「その悩みに対して自分なりに答えを見つけたい」というものや、「同じような悩みを持つ人の助けになりたい」というものがあります。
ただ、お坊さんになることに対して不安に思うこともありまして…
それがお坊さんの仕事に有る責任です。例えば、「人から何か重大な相談事をされて、それに対して的確な助言を必ずしなければならない」とか、「何か、お葬式などの儀式の最中にミスをしたら、亡くなった人が地獄に行ってしまうかもしれない。」などといった事を考えてしまいます。
こういった責任に対してお坊さんはどのように考えていらっしゃるのでしょうか?
またお坊さんにミスが許されない仕事はあるのでしょうか?
私は現在、強迫性障害という病気を患っており、自分のミスで人に対して危害を加えてしまうかもしれないという不安に毎日駆られています。
こんな私でもお坊さんになることはできるのでしょうか?
考えが足らないところ。 そのせいで何か失敗をしでかした後から心配したり後悔したりすることが多々あります。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
坊主は職業ではない。最高の生き方を。
なかなかさん お気持ち拝読しました。発心されているとのこと、素晴らしいことだと存じます。
私の師匠である青山俊董老師は「坊主は職業ではない。最高の生き方、最後の落ち着き場所を求めて行き着いた姿がこれである」とよくお話しされます。お釈迦様や祖師方、師匠の姿からの学びを日々実践していく、それでしかないと思っています。
「人から何か重大な相談事をされて、それに対して的確な助言を必ずしなければならない」「何か、お葬式などの儀式の最中にミスをしたら、亡くなった人が地獄に行ってしまうかもしれない。」という心配は、切符を買っていないのに行った先のことを考えすぎているようなことですね。先の心配よりも、今ここでの気持ちを大切になさって下さい。先々、相談事にはきちんと耳を傾けて差し上げる、葬儀や法要もお相手のことを思って行じていれば、たとえミスがあってもお気持ちは伝わるのではないでしょうか。答えは一つではありませんし、宗派によって捉え方の差はありますが、仏教の大切なことは「真理」であり、「生かされていることに気が付き、謙虚に生きる姿勢」だと思います。不安になりすぎる心配は返って自分を傷つけてしまいますが、常に見直し、そこからまた学び続けていく姿勢が大切になっていくと思っています。
まず、なかなかさんをきちんと導いてくださるお師匠様と出会えることが大切です。ご縁に随い、僧侶の道を歩まれることをお祈りしています。心より応援しています。
先ず仏様を信じることです
拝読させて頂きました。あなたが志を持って僧侶になりたいと思っておられることはとても尊いことですし、素晴らしいと思います。ぜひあなたが目指す道に向かって歩んでいって頂きたいと思います、心から応援したいと思います。
ご質問についてですが、それぞれ見方や考え方によっても変わってくるかと思いますので、あくまでも私個人的な意見としてお聞き頂ければ幸いです。
僧侶の責任や許されないミスについてですが、あなたもおっしゃっておられる様に悩める人を助けることは大切なことです。
仏教の教えによって人つまりあらゆる衆生を救うことが目的ですから万が一にも助けられない救うことができないことが一番許さないことかと思います。
人つまりあらゆる衆生を救うのは仏様です、仏様の教え•真理ですから、私達僧侶は間違いなく仏様を信じ仏様の教え•真理を信じてその教えを伝えていくことが何より大事です。
ですからもしも私達僧侶が全く仏様を信じずに仏様の教え•真理を信じていないのならば最大のミスや間違いのもとですし、全く責任を果たしていないということです。
私達僧侶も人間ですから間違いやあやまちやミスもしてしまいます。そのことを素直に受け止めて心から反省して仏様に誠心誠意仏様に懺悔していく態度が大事です。
そして間違いやミスを犯さない様にと仏様にお誓いさせて頂き、仏教徒として善き考えや言葉や行いを日々心がけて精進していくことが大切です。
仮にですがお葬儀でも作法を間違えてしまったりお経を間違えてしまうこともありますが、落ち着いて誠実にやり直して心を込めてお勤めすれば何ら問題はありません。仏様が全ての人つまりあらゆる衆生をお救いなさって下さいます、ですから安心してお勤めさせて頂ければ善いのです。
また様々な方々からご質問やお悩みやご相談を受けますが、全てににおいて間違いなく善い回答することはできません、私達僧侶は未熟な人間です、仏様の様に全ての人つまりあらゆる衆生に完璧に回答することはできないです。とはいえお困りの人の助けになりたいと思っていますし、ほんの少しでも役立てて頂きたいと心から願っております。
ですから大事なことは先ず仏様を信じること、仏様の教え•真理を信じて生きていくこと、教えを伝えていくことです。
どうか僧侶になって下さいね。心より応援してます。至心合掌
質問者からのお礼
お礼が遅くなりすみません。
不安に対する心構えが明確になった気がします。