予期せぬ事への向き合い方
こんにちは
私は来年から働き始める21歳の大学生です。
お金が稼げる会社に入ること。
安定した生活が送れること。
恋人や家族、友人など大切な人がいること。
などが幸せになる条件であると思い直向きに頑張ってきました。
しかし、それらの条件が達成されるであろう見通しが立った時に逃れられない不安が同時に心の中で生まれました。
会社が倒産するのではないか。
安定した生活が送れないのではないか。
大切な人との別れが来るのではないか。
これらの問題を解決するには''今あるもの"を捨てるか、覚悟を決めるのが解決方法であると思いました。
それなのに予期せぬ事が起こったらどうしようと不安で心が落ち着きません。自分の積み上げてきた石が壊されることが怖くて怖くてたまりません。
このような不安や恐怖との向き合い方をご教示いただきたいです。
よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
安定など存在しない
拝
見通しがたったのはよかったですね
しかし目標達成ばかりに気を取られ
精神的な成熟
人生の楽しみ方がわからないようですね
人生は計画通り足し算していけば良いわけではありません
良くも悪くも思う通りにいかないのが人生
私達の身体は生まれてから死ぬまで一度も止まる事なく動き続けます
石ころ一つも長い歳月をかけて変化し続けます
そのように自然界は変化し続けます
我々人間も太陽や雨や風などお天気のバランスの中で暮らしています
太陽が24時間登らないだけで一体どれだけ寒くなるのでしょうか
これが無常
安定とはその対義語にも言葉
人にはただの言葉でも「安定」という言葉には他の言葉と違う夢や幻想を重ね執着を抱かせます
要は変化こそが生きる本質そのものです
しかしあなたは今あるものが減る事ばかりを恐れているようですね
仕事を失う
大切な人を失う
それは避けようがない
私達には安定を非科学的な概念として否定しますが
代わりに安然という言葉があります
どんな事が起きても動じない心です
震災初頭東北の被災地で活動していた頃
辛くても人々の多くは安然を手にし
誰も不安にさせまいと
冷静でした
これからあなたが大事にすべきなのは
自分がこの世を去る時何が必要かという事を考える時間かもしれません
例え明日死ぬとわかっていようが揺れ動かない心を友に生きましょう
合掌