仏教では、基本的に輪廻転生を考えます。
悟って煩悩が無くなれば輪廻転生の繰り返しから卒業できますが、悟っていない私達は死後に新しい生き物に生まれ変わると考えられます。
天・人・阿修羅・地獄・餓鬼・畜生の六道のいずれかに生まれ変わる確率が高いでしょうね。
で、経典によると、阿弥陀仏という仏様は、極楽浄土という世界を創られました。
極楽浄土には地獄・餓鬼・畜生の三悪道は無く、悟りやすい環境です。
そして、南無阿弥陀仏と念仏を称(とな)えて往生極楽を願う者は、臨終の瞬間に阿弥陀仏が迎えに来てくれて往生できます。
だから、あなたが今死んだら、六道のいずれかに生まれ変わる。ただし、念仏していれば極楽浄土の住人に成れるのです。
なお、阿弥陀仏は臨終の瞬間に迎えに来てくだかるので、念仏者は四十九日の満中陰を待たずに往生しているはず。
浄土宗でも満中陰法要をしますが、文化的な風習の要素が強いかもしれません。
もちろん、七日ごとに遺族や縁者が集って念仏したりするのは、功徳（心にたまる良い癖）が積もる素晴らし修行になるので、悪い風習ではありません。
とにかく、浄土宗では、念仏していれば仮に今死んでも極楽浄土に往生できますので、ご安心ください。

願誉浄史

がんよじょうし。浄土宗教師。｢○誉｣は浄土宗の戒名に特有の｢誉号｣です。四...

このお坊さんを応援する

？