仏様、神様、閻魔大王様、お地蔵様、とはあんた自身のことでしょうに。
内側にある人間の価値観や考えを離れた不可思議なる仏様のはたらき、神様の作用。閻魔大王とは絶対に自分にウソがつけないこと、ゼッタイに裏切れない良心のこと。あなたが神仏を冒涜すれば心が苦しくなること。悪いことをすれば必ず、裁きを受けるはたらきのことだ。
お地蔵さんとはあなた自身を救う菩提心の働きのことだ。万物の根源であり、すくいの力、救いの働きである阿字、菩提心、慈悲心を象徴した内なる地蔵さまだ。
だから、うやまわなきゃいかんよ。
そして神様の教えや思い、仏様の教えや思い、閻魔大王様の教えや思い、お地蔵様の教えや思いを冒涜するような言動が頭をよぎったり、口にしたり、態度に示したり、行動したりするということがあれば、それはあなた自身を悪く扱うことだから、そういう心の負のアクションによく目を向けて、きちんとブレーキをかける。
自分を悪く考えたり、悪い負の反応をしてしまう傾向が強いということだ。
そういう心理状態に陥っているということこそ、まさにこの世界で地獄に落ちている、悪童に落ちるということなのです。

死ね、くたばれという言葉を動画とかで聞くと条件反射的に仏様と連想してしまうのであれば、そういう言葉を口にする人たちがより豊かな人間性に向かって進んでいきますようにと、お願いすればいい。
苦しい時、つらい時、病気になった時に病院に救いを求めることは悪いことではありません。悪いことがあったときに、仏様のことがよぎるのは救いを求めている姿だ、心を悪いことから良い方向へ向かわせようとするㇲ働きだと思えばよいでしょう。
心というものは、思う、描く、そのように思い描いて、心の中で現すというアクションができるわけです。
その活動自体が悪いものではないのです。
ただ、自身や他者に悪い影響を及ぼすようなことを考えたり、強く思い描いたりすれば、当然脳にも、精神衛生上においても負の影響が及んでしまうことがあるということです。
心というものは、上手に運転、運行すれば、より良い心へと向かわせることができるわけですから、安楽な方向、聡明な方向、安らかな方向、自分も人もやさしくなれる方向、寛容な方向へときちんとハンドル操作を誤らないようにすれば、こころがこの世界においても地獄のような苦しい状況に向かわないように進むことはできるのです。

丹下　覚元（たんげ　かくげん）

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