思い詰める教え子へのアドバイス
私は職務としてとある講師をしています。(主に20〜40代くらいの方になります)
新たな仕事に就くためのスキルアップを目指される方々なのですが、その中の一人について相談させてください。
オンラインでやり取りする中で、彼は非常に自分を追い詰めやすく、また自分に利益の無い行動を取りがちであることが見えてきました。
また、「この業界に就職するにはこれだけやる必要がある、とyoutubeで言ってて心が折れた」と自らやる気を失う行動を取ったり、
「なんでもやる。就職できれば壊れるまで働きます」と、自分を常に蔑ろにするような言動も多く見られます。
そんな中、就職に集中するため、サービスを退会するとの宣言まで受けました。
サービスの退会などはご本人の意思ですが、何より自分を一切顧みず、自分を大切にしない姿勢のまま就職活動をしたとしても、幸せになれないことは目に見えています。
自分の幸せを自分自身が願わないのに、どうして幸せになれるでしょうか。
彼の行いは自己虐待、悪行に値するのではないかと思っています(間違っていたらご指摘ください)。
とはいえ私は仏教をほんの数週間前から学び始めた程度の浅学非才の身。彼にどのように伝えればよいのか、悩んでいます。
百戦錬磨であるお坊さんの皆様であれば、どのように諭されるでしょうか?
上記のような方に諭す場合の方法や心構えなど、アドバイスいただけますと幸いです。
もしサービスの退会をされてしまうと、彼との縁も切れてしまうことになります。
次回お会いする一回で、彼の心に伝えられる秘策があると望ましいのですが……。
常に孤独感を感じており、自分を深く理解し、孤独感を埋めてくれる人を欲してしまう。 気力が枯渇すると、社会に関わることが面倒となり、怠惰になる。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
本当の優しさは、踏み込んで積極的に手助けをすることではない。
そうですね〜側から見ていると、気合いだけでどうにかなるものでもないのに、危うい感じがしますし、傷つくだけではないのかと、心配になってしまいますよね。
だだね、本人が聞く気がない時に、周りが何を言っても届かないし、相手が受け入れづらい状況に追い込んでしまうでしょう。素直に耳を傾けるとも思えません。それでも、首を突っ込むなら、とことん面倒を見てあげられるのか。その人の人生を背負えるのか。
最終的には、本人の問題であり、本人がこのまま自分の意思で行動し、ぶつかっていかないと、経験しないと気づけないこともありますよね。
あなたには、失敗する、傷つくとわかっていても、見守るしかない時もあるのでしょう。
本当の優しさは、踏み込んで積極的に手助けをすることではないのです。相手の力を信頼して見守る、そして頼られたときにまた、手を差し伸べてはどうでしょうか。諭すなんて、おこがましいのかもしれませんよ。
質問者からのお礼
中田様
ご回答ありがとうございます。
「諭す」の意味を辞書サイトで調べて、「相手にわからせる」という意味があるのを知りました。
確かに諭すことはおこがましいことかもしれません。
私から見えている、彼の状況を伝えた上で考えていただく。それ以上は彼のみぞ知るところなのかもしれません。
私自身が重く抱え込まないように意識しつつ、思いを伝えるのみに留めようと思います。