土中入定について
土中入定のインドでの歴史/アイディアはいつからなのでしょうか?
日本の即身仏には土中入定を行いますが、インドのヨガ修行者も似たようなことをしている動画をyoutubeで見ました。ということは、即身仏の土中入定のアイディアは、日本発祥ではなくて、インドから来ているのでしょうか?
もしインドから来たとしたら、このように地面を掘って瞑想を行うという修行はいったいいつ頃から始まったのでしょうか?またどの古代インドのどの聖典(文献?)にこの土中入定の記述が書いてあるのでしょうか?
また、空海が土中入定のヨガ方法を日本に持ち帰ったのでしょうか?そして、東北地方でその方法が弟子たちによって広められたのでしょうか?とても混乱しています。。
ちなみに、ChatGPTで聞いたら、「仏教の創始者である釈迦も、修行時代には土中入定を行ったという伝説があります」と返答がきたのですが、これは本当でしょうか?
困っています。返答お待ちしております。
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初禅の地遍「土」の観察
らいおん丸さま
入定とは、もともと集中の禅定、つまり、三昧に入るという意味合いで、止観の禅定に入ることを申します。
禅定の実践においては、初禅から第二禅、第三禅、第四禅と段階があり、その中では具体的なモノや場所を基として集中した観察を行う禅もあり、その集中のために洞穴、洞窟などにおいて行うこともありました。
身近に集中できる場所がなければ、土蔵、つまり床下の倉庫を利用することもあり、土中入定の原初のアイデアもそのようなものではないだろうかと思われます。
また、初禅の最初となる十遍(地・水・火・風・青・黄・赤・白・光明・限界虚空)の一番目は、地遍で「土」の観察から始まります。
この土の観察のために、一番、手っ取り早いのは、土の中で禅定することになりますから、起源はまさにそれになるのではないかと思われます。
文献としては、ブッダゴーサ「清浄道論」が参考になると思われます。
合掌
質問者からのお礼
三休さん 様
お礼のお返事が大変遅くなってしまい、大変申し訳ございませんでした。三休さん様からのご回答を頂いてから、ブッダゴーサ「清浄道論」の私の質問に該当する箇所や、十遍に関するその他の論文も読み漁り、まだまだではありますが、おかげさまで当初よりかはだいぶ理解が深まってきたと思います。
また、洞穴、洞窟、土蔵というのは、結構カビ臭くて、ネズミなども多くいると思うのですが、このような場所で禅を行えるというのは、本当に頭が上がらないと思いました。仏教の世界は、知れば知るほどすごく面白いです。私の疑問に丁寧にご回答くださり、本当にありがとうございました!