母親に対しての強い怒りと憎しみ
はじめまして。
一昨年ほど前、母が躁うつ病にかかってしまいました。いまはだいぶ回復しているのですが、そのあいだに起きたトラブルが原因でいまだに当時の母を心から許すことができません。
気圧病のせいで毎日頭痛がして自分のことで手一杯だったのですが世話を余儀なくされました。いくら言葉で伝えても病になっているあいだの母には何一つとして通じませんでした。
姉は遠くへ嫁いでいるため、主にわたしと父で母の対応にあたっていました。自分もそうですが、父もこのころからずいぶんと怒りっぽくなったと思います。
母の暴走に巻き込まれ、家族のものが留守のあいだ勝手に処分されてしまったりなどもあります。その都度注意しても、病中の母には一向に届きませんでした。
いまはずいぶんと落ち着いて、病にかかる前の母に戻ってきています。
ですが、人の話を聞かなかったり否定ばかりする彼女に対し、病の発覚以前から信頼が揺らいでいました。
かつて愛された記憶があるぶん、病のせいだとはわかるのですが、自分のものを無断で捨てられたことが決定的になり、いまでもちょっとしたものがなくなる、こちらの意思とは反した行いをするなどの行動で怒りと憎しみのスイッチが入ってしまいます。
その衝動はとてつもなく大きく、病を憎むべきと頭ではわかっていても心がどうにも納得してくれません。ネットに書かれていた怒りをコントロールする方法を用いても、ふとしたとき取り憑かれたかのように怒りと憎しみに飲み込まれてしまいます。
どうしたら母を許すとまではいかないものの、怒りを鎮めることができるでしょうか。
重い内容で申し訳ありません。
ご回答、よろしくお願いします。
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愚痴を言える人や場所を持てることも、気持ちが和らぎますよ。
回りのサポートが必要とは言え、共に暮らす家族が一番大変だろうと思います。理解してあげたいけれど、振り回される現実がありますものね。また、どんな行動が起きるかも予測をするのはなかなか難しく、防ぎきれないこともありますよね。故意でなくても、自分の大切なものを奪われる(失くされる)苦しみは気持ちのやり場がないですよね。
私がサポートしている相談者さんも、クタクタになっておられたり、わだかまりを抱えておられる方も多いのです。信用したいけれど、心配だけれど、自分の身を優先しながらという介助が大切なのかもしれませんね。
人の気持ちも変化していきます。今は許せないと思うのであれば、その感情も素直な気持ち。許さなければ、受け入れなきゃと、無理をすることはありません。ただ、その感情が相手に向かうと互いに傷つくので、外に向け発散していけるようにしたいですね。
家のことを誰かに話すのは、恥なことでもありませんから。行政の電話相談や分かち合いの窓口などでも、話を聞いてもらったり、愚痴を言える人や場所を持てることも、気持ちが和らぎますよ。もちろんハスノハも利用してくださいね。いつか、気持ちに落とし所も見つかりますように。
毎日 家族のために、ありがとう。
質問者からのお礼
中田さま、お返事ありがとうございます。お言葉を読ませていただいて、涙が止まりませんでした。
とくに最後の一文が心に響き、この苦しみがようやくだれかに理解してもらえた。報われた、という気持ちでいっぱいです。
いまはまだ母を許すという境地には立てなさそうですが、少しずつでも前に進もうと思います。また、なにかありましたらどうぞお力をお貸しください。
本当に、お言葉をありがとうございました。