hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

母に厳しいことを言ってしまいました

回答数回答 2
有り難し有り難し 17

私は結婚して実家とは遠方に住んでいるためたまにしか帰省することができません。
毎回帰省の度に私が昔されたしつけの話(何かあったときに、いらない!や出ていけ!など言われ家から締め出された)を思い出話のように必ずされます。私にとってはそれはすごく悲しくて嫌な思い出なので毎回嫌な気持ちになり、いつもその話をされる度に「それは今の時代なら虐待にあたるよね。私は自分の子供には絶対にしない。」と言い自分は嫌だったという気持ちをそれとなく伝えていたのですが、何度も繰り返しその話になるので伝わっていないのだと思います。特にお風呂中に何かで怒られ裸のまま外に出されたことがあり、夜も怖いしもう裸が恥ずかしい年齢だったのでそれが一番辛い思い出です。ですが最終的に必ずその時の話になるのです。人がいる時もその話をされ、誰かにその事を知られるのがすごく恥ずかしく悲しいです。
今回の帰省でもやはりその話をされ、2回目にその話をされた時私はつい怒りながら「その話はもう聞きたくない。何回も閉め出しされたけど、私にとってはそれは全部嫌な思い出だ。」と言ってしまいました。
何年間もずっとそうだったし、母ももう変わらないことは私も分かっているし、父はほとんど不在の中の子育てだったので仕方ない部分もあると分かっています。もしかしたら母も少し後悔しているのかもしれません。それなのに、言ってしまいました。母は悲しそうな顔をしていました。高齢な母のためには嫌な気持ちを我慢して聞いてあげて、もういいよそのことは、と毎回言ってあげるべきだったのかもしれません。胸が傷んでいます。
今後もきっと繰り返しその話をされると思います。その度にどういう対応が正解なのか悩んでいます。

2023年4月4日 3:45

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

正解よりも大事なものがあるのかも

ご相談拝読しました。

ねこさんはお優しいですね。「嫌な気持ちになる」というご自身のお気持ちをもっと大切にしていいと思いますよ。その自分の気持ちという現実を差し置いての「正解の対応」などありません。

自分の気持ちを大切にするというのは何も感情的な行動を取るとか、自己中心的に振る舞うということではありません。

自分には自分の大切な気持ちがあることを受け止めるからこそ、相手にも同様にそのような気持ちがあるのだと気づくことができます。

お母様がどうしてその話を何度も何度もするのか。後悔していて許して欲しいのか・・・、ねこさんが小さい頃の愛らしい思い出として変換されているのか・・・、育児に苦労した話として親になったねこさんに共感されているのか・・・。

いずれにしてもそれをねこさんの頭の中で想像するだけで確かめず、その想像に基づいて行動するとズレが生じるのかもしれません。

「私はその話を聞くと正直嫌な気持ちになるのだけど、どうしてお母さんはいつもその話をするの?」

と聞いてみてはいかがでしょうか?いや、もう聞いてみたこともあるのかもしれませんが、あらためてお母様の気持ちに真向きになってみる。そしてねこさんの気持ちもきちんと伝える。

それでも何も通じ合えず、行動も変わらないならば、あきらめて心の距離を取りつつ流すとか、物理的な距離も取るとか等の選択になってくるのではと思います。

とにかく、ねこさんの胸の痛みを我慢すれば良いという話ではけしてないことをお伝えしたいです。

お気持ち大切に。

2023年4月4日 5:33
{{count}}
有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
このお坊さんを応援する

あなたのお気持ちをしっかりとお伝えなさって下さい

拝読させて頂きました。
あなたはお母様から過去ひどいことをされて大変辛い思いをなさったのですね。そして今尚その苦しみを忘れられずにいるのにお母様はあなたにお会いなさるといつも決まってそのことをお話しなさるのですね。そしてあなたはそのことを言われるたびに余計辛く苦しんでしまうのですね。
今までのあなたとお母様との関係性やそれぞれの思いはわからないですけれども、あなたのその辛いお気持ちを心よりお察しします。
あなたがお母様からそのことを言われてしまい感情的になってその様に厳しく言ってしまうのはやはり当然なことだと思います。
どんな理由があるとしてもお子さんをその様なひどいことをなさるのは大きなあやまちですし、大変な悪行ですし深い罪です。
お母様もとても若くわからないことや辛いこともあったのかもしれません、或いはあなたも本当に幼くてやってはいけないことをなさってその罰としてその様な仕打ちをなさったのかもしれません。
とはいえどもお母様のなさったことは悪行です罪悪です。やはり許されることではありません。
お母様の今の心の状態や脳の状態がどうなのかわからないですけれども、あなたが本当にその時に辛い思いをなさったことや今尚思い出すたびに辛いお気持ちになることをしっかりと落ち着いてお母様にお話しなさることが望ましいと私は思います。また何故お母様がその話を何度も繰り返しておっしゃることも落ち着いてお聞きなさっても宜しいかと思います。理由如何にもよりますし、万が一お母様が認知症ならばもうその話をやめて頂く様にとお話しなさって一切そのことは触れない方がいいのかもしれませんよね。
お年寄りで認知症の進んでしまった方々はやはり同じ話を何度も繰り返してしまいます。なかなか注意してもわからないですからね。そうであるならばやはり精神的には一歩引いて距離を取り間に受けることをやめることですね。大変悲しいことですけれどもね。高齢化と病いによることと割り切ってしまうことでしょうね。
あなたがその様な嫌な思いを捨て去り、毎日を心穏やかに皆様と安心なさってこれからの未来を生き抜いていかれます様に、心おおらかに豊かな毎日を幸せに生き抜いていかれます様に切に祈ってます。そしてあなたを心より応援させて頂きます。

2023年4月4日 13:57
{{count}}
有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
このお坊さんを応援する

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ