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人と温かな関係を築ける人になりたい

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子供の頃から、母に「お母さん以外の人間は、みんなアンタのことをバカにして陰で笑ってるから、信じてはいけないよ」と言われて育ちました。
母は、私の友達を見ると「あの子は美人だから、アンタみたいなブスを引き立て役にしてるんだよ」、私が周りの大人に褒められると「お世辞なのに喜ぶアンタを見て陰でバカだと笑っているんだよ」、また学校でいじめられると「ほら、言ったでしょう。人間はみんなアンタを傷つける敵なんだから」と、事あるごとに言い聞かせてきました。

大人になった今、母の言葉は真実ではないこと、母はそうやって私を独占しコントロールしたかったのだということが、頭では理解できています。
でも気持ちの方はそうは行かず、いつも周りからバカにされて笑われている気分で、やたら攻撃的になってしまいます。
「仮にバカにされて笑われてたとして、それが何なの?」と思うのですが、突発的に激しい怒りに飲み込まれ、あとで自己嫌悪に苛まれます。
誰も心から信用できないし、誰のことも大事にできないし、心から他人に感謝することができません。
仕事で褒められたりクライアントに喜んで貰えても、「お世辞に舞い上がってやる気を出す無能を見て陰で笑ってるんだろう」と感じるので、仕事にやり甲斐ややる気も持てません。

そんな状態でも何とか生きてきましたが、中年に差し掛かった今、そろそろ限界を感じています。
いい加減、母の呪縛から逃れて心の平穏を得たい。人を信じ、大事にし、感謝できる、温かな人間関係を築ける人になりたいです。

仏教には、マインドフルネスやアンガーマネジメントを中心とした認知行動療法を勉強する過程で興味を持ちました。
これからも自分で変わる努力は続けますが、ぜひ仏教の観点からもご助言頂けたらありがたいです。

2023年5月17日 18:22

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「慈悲の心を育む」

まめた 様

仏教の観点からということですが、あまり心理セラピーと境目を意識することなく
「慈悲の心を育む」という意識をもって、一つ一つを丁寧に取り組んでいくということが宜しいかと思います。
それは、
「慈しみの心を養い、他人の苦しみ悲しみに気づき、その苦しみをいかにして取り除こうと行動し、自分の喜びは他人に分け与え、他人の喜びを素直に喜び、分け隔てなく、落ち着いた心で、自分にも他人も思いやりを持って、優しい気持ちで寛容でいられること」が定義的なところかと思います。
とはいえ、すべてを完璧にこなすのは難しいので、
出来るところから少しずつ取り組んでいきましょう。

そして、少しずつ自分で納得感が得られるように慈悲の心を発揮していくことで、
やがて、「母の呪縛」から解き放たれたようになるでしょう。
さらには、信じるということも必要かと思います。
仏様の教えの導きを信じて必ず心の平穏が訪れるという信じる心も必要かと思います。
ここまで一般的なことを言ってますが、
まめた様なりの具体的にどうするかについては、
様々の方法があると思いますので、自分の取り組めるところか行動してみるというのが良いと思います。
例えば、写経をしてみる。お経を読んでみる。座禅や瞑想をしてみるなど、心を調える方法をいろいろ試してみるのが宜しいかと思います。

慈悲の心を育むことは、年齢に関係なく中年だからと遅いことはありませんし、思いやりの心や優しさはいつでも取り戻せます。さらにお母様からの呪縛の言葉もたとえフラッシュバックのように思い返されたとしても、自分で対処して抑えることが出来るようになります。自分の中にそのような力・心が備わっていることも、意識してみてください。
参考にしてください。一礼
追伸:お礼メッセージありがとうございました。慈悲の心を持ったつもりで大丈夫です。そうして接してみてください。慈悲心を育むお手伝いをさせていただきます。宜しければご利用ください。再礼

2023年5月17日 19:16
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有り難し
おきもち

お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
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質問者からのお礼

お礼が遅くなり失礼いたしました。
いろいろと考えていました。
慈悲の心を育むのには、まだまだ時間がかかりそうです。ご助言頂いたように写経や瞑想をしながら、まずは嘘でもいいから慈悲の心を持ったつもりで周りに接してみようかと思います。
嘘がいつか本当になればいいなと思いつつ、気長に頑張ってみます。
ご回答ありがとうございました。

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