AEDして貰えないだろうこと
「女性にAEDを使うと後から訴えられそうで怖い」とおっしゃる方たちがいます。
もちろん私はAEDしてもらっておいて訴えるなんてことはするつもりありませんが、私は女性なので、倒れているのを発見した人からは同じことでしょう。
通常訴訟騒ぎになってしまうと、後の人生が総崩れになる恐れがあるので怯えるのもわかります。
となると、私が倒れてしまってAEDが必要な状況になっても、使用して貰えずに手遅れになる…という可能性が濃厚です。皆さんにとっては私を助けるメリットなんて無いし、デメリットとリスクしか存在しないのです。見捨てた方がマシなのです。
他の女性たちには助かって欲しいですが、私に関しては助けて貰える自信が無いのです。
私はとてもそれが怖いのです。別段身体が弱いわけではありませんが、人生何が起こるか分かりませんし、流石に倒れて意識が無くなっている状態では「自分で何とかする」というわけにもいかないので、手を貸して欲しいのです。できれば助けて頂きたいのです。
しかし友人たちも「女の人が倒れてたら救急車は呼べても人工呼吸とかはできないかも…」という意見でした。私は友人たちと一緒にいても助けて貰えないかもしれません。医療関係者が近くにいても何もしないかもしれません。その場にいる全員に見捨てられて野垂れ死ぬしかないのかもしれません。
とても怖いです。
私が女に生まれてきたのが悪かったのでしょうか。私が女であるせいで皆さんを怯えさせてしまっているなら申し訳ないです。
それとも、私が生まれてきたこと自体が皆さんにとって迷惑だったのでしょうか。
倒れている私を発見した時のリスクを誰かが背負うことがないように、私が最初から生まれて来なければ良かったのでしょうか。
でも出来れば倒れていたら助けて頂きたいのです。どれ程の徳を積めば足りるのでしょうか?
それとも、自分は野垂れ死ぬのが当然だったのだと諦めるしかないでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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人口の半分は女性です。女性もAEDを使用できます。
こんにちは。
AEDとは、「自動体外式除細動器」の事です。心臓がけいれん(細動)状態になった時に、心臓に電気ショックを与え細動を取り除く装置です。
以前は医師など、限られた人しか使用が許されていなかったAEDですが、2004年7月から一般の人でも使えるよう規制が緩和されました。駅やコンビニエンスストアなどに設置されている事が多いです。救命時に必要な操作などを音声や光で案内するため、AEDを使えば一般の人でも救命活動を行えます。
AEDを安全に使用するための講習会があり、私も参加したことがあります。AEDの講習では、AEDの使い方と一緒に心臓マッサージと人工呼吸の講習も受けます。心臓マッサージ(と必要に応じて人工呼吸)を行いながら、(AEDの指示により)電気ショックを与える方法を学びます。
このとき、肌に電気ショックを与えるためのパットを装着するので、傷病者の衣服を脱がせることになります。講習では傷病者が女性の場合、周囲の方に協力してもらいタオルなどで目隠しをしてもらうなど特に配慮をするように指導を受けます。
胸骨圧迫(心臓マッサージ)は、5cmほど沈むほどの強い力で押す必要があり、骨折の可能性が高いです。厚生労働省の「非医療従事者による自動体外式除細動器(AED)の使用のあり方検討会報告書」によると、救命活動に関わる行為は損害賠償責任が問われないとされています。一方でわいせつ罪などで訴えられる可能性はゼロではないと思いますが、今のところそのような事例はなく、そのようなデマが流れているだけのようです。
とはいっても、傷病者が女性だった場合、男性が女性の体に触れるのは抵抗があると思いますし、同様に傷病者側も男性に服を脱がされたり体を触られたりするのは抵抗があるかもしれません。
とここまで書きましたが、AEDの講習をしてくださった方は女性の方で、講習を受ける女性も多かったです。人口の半分は女性ですので、あなたさまが何らかの病気で急に倒れることがあっても、男性がそのような理由で躊躇していたとしても、きっと女性の方が救助をしてくださると思いますから安心してください。
あなたさまも、お友達と一緒にAEDの講習を受けに行くことをお勧めします。あなたさま自身にもAED使用の知識と技術が身につきますし、お友達にも知識と技術がつきますので任せて安心できるでしょう。
質問者からのお礼
半分は女性…そうですね、それでも助けて貰える自信が無いですが、AEDの勉強をしながら自分をなだめておくことにします…。お返事ありがとうございました。