互いの価値観を認めるには
こんにちは。
表題につきまして、質問させていただきます。
価値観というものは、個人個人に存在するものです。
そして、友情、恋愛、夫婦関係などはその価値観を認める為に、それを一致あるいは互いの違いの理解と尊重のもとに、成り立つものであると考えております。
ならば、その価値観を互いに認め合えるようになるには、どのような考えや行動が必要なのか、このことについて伺いたいです。
僧侶であるあなた方ならば、心に関すること、ひいては人々の価値観に関して、深い知恵をお持ちになっていると思います。
どのような内容であっても差し支えありません。
価値観を認め合えるようなことに関して、貴重なご意見、幅広いご回答をお願いいただけますか。
お待ちしております。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
価値観とはコミュニケーションに使うものではない
価値観を尊重する、というのは
“相手の価値観に関わらない”ことだと思います。
そもそも、価値観という個人の内面に踏み込んで良い関係など限られていますし、夫婦関係も、友人関係も、師弟関係も、あらゆる人間関係は価値観とは別のところで育むことができます。
それは、遊び、食事や仕事など、生活を共にしたりするだけでよいのです。
特に関係を進めるのは利益や勝利の共有です。
価値観の共有や認知は、あくまで手段でしかありません。
しかも、価値観と言うのは自他両方ともに扱いずらいものです。
だから、よほどのコミュニケーションの達人でもない限り、価値観のやり取りとは関わらない方がよいでしょう。
全ての関係はコミュニケーションから始まり、価値観の評価は最後の方です。
コミュニケーションが極まってから価値観を出しましょう。
よく周囲を観察してみると、そう思わない人の大部分
つまり、“価値観のやり取りをしたい人”の多くが
『私の素晴らしい価値観を知って!』という本音が漏れているのがわかってきます。
自ら外に出す価値観は他人から見ればとても醜悪です。
それを知っているからこそ、コミュニケーション力が強い人ほど“ノリ”という外部から見たら一見不可解な雰囲気の会話を好むのです。
なので、価値観を尊重し合いたいなら、
“そもそも価値観に対して触れない”が大切だと私は思います。
様々な方々とコミュニケーションを取っていきましょう
拝読させて頂きました。
貴重なご質問をありがとうございます。互いの価値観を認める為に必要なことは、人の話を聞いていくことかと思います。
様々な方々とご縁を結んで交流しコミュニケーションを取っていく中でいろんな話題や考え方や生活感や価値観のお話が出てくるでしょうし、志向や趣味や感性に関わることも話し合うこともあるでしょう。
そうした中でその人を知っていくでしょうし、関心を湧いてくくるでしょう。或いは自分と同意見もあるでしょうし全く違う意見も伺うことができるでしょう。その様に人との違いや似ていることも受け取っていけることがとても大事だと思います。
私達はそれぞれに生まれも育ちも性格も違っていていいのですから、全ての人と合うということはありません、同調できることもあれば一切相容れないこともあるのです。八方美人でも限界があります。
ですから様々な方々と会う中でこれからあなたの世界を広げていって下さいね。
あなたがこれからの未来に様々な素晴らしい方々との出会いに恵まれて、あなた自身も人として健やかにご成長なさっていかれます様に、沢山の方と一緒に様々なお話をなさり多くのことを分かち合いながら心から豊かに幸せに生き抜いていかれます様に切に祈っています。
思いやりのメガネ
迷わないふりをしたμ羊 様
お互いが思いやりのメガネをかけて、心を寄せ合うこと。
これにつきます。
思いやりは自分にも他人にも向ける思いやりです。
自分に
他人に
他人から
の3方向を意識した思いやりで
人と接するとき、価値観が相違してもお互いを認め合うような
お付き合いが出来るでしょう。
私はそう思います。
思いやりを育てる練習は必要かもしれません。
参考にしてください。
追伸:お礼メッセージありがとうございました。
退会されましても、
各回答僧は個別にも応じてくれると思いますので
何かありましたらどうぞご遠慮なくご相談ください。
あなたのご健勝とご多幸をご祈念申し上げます。
そして、この度のご縁に感謝申し上げます。合掌礼
質問者からのお礼
御三方、ありがとうございました。
こんなに回答をいただけて、とても嬉しいです。
今後の経験として、深く受け止めさせていただきます。
価値観を押し付けたり、理解し合うのではなく、ただ互いの心地よさを持ったまま、ありのままで付き合い続けていくこと。
以前回答していただいた方のお言葉も含め、今ではこのことを強く理解できます。
どれもが正しく含蓄があって、素晴らしく感じられました。
さて、私は当質問を最後として、ハスノハを退会いたします。
しかし、今まで私がこの場所でいただいたご縁とご恩は忘れません。
これからは、自分の世界に閉じこもらず、外の世界の為の人生に向き合っていく所存です。
重ね重ね、ありがとうございました。