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どうしたら両親を安心させられるでしょうか

回答数回答 2
有り難し有り難し 19

私には、約2年間お付き合いしている男性がいます。

彼は、同じ職場の同僚です。
腎臓の持病があり、付き合い始めてしばらくして透析が始まり、透析をしながら仕事を行っていたのですが、彼のお母さんから腎臓の移植を受けることができ、今は元気に生活しています。
しかしその病気は再発率が高く、病気が再発し、頂いた腎臓が使えなくなってしまえば透析になります。
彼も、彼の両親も、私も、できる限り腎臓が長持ちするよう食事や運動などに気を配っています。
そして、彼も私も、結婚したいと考えています。

私の両親に、彼のことを打ち明けたのは彼が透析を始めた頃でした。
両親は勿論、兄弟も、彼の体の事を聞き、結婚は大反対。
理由は以下の通りです。
①彼が先に亡くなった場合シングルマザーとなる。彼が先に亡くなるリスクは高いはず。家庭を不幸にすることは分かっているのに結婚するのはおかしい。
②透析に戻り、仕事が不可能になった場合。貴女が大黒柱として収入を得なければならない。そのような生活を送らせるために今まで育ててきたわけではない。楽な生活を送って欲しい。
③親の反対を押し切って結婚した例で、幸せになった人を見たことがない。貴女がそれでも結婚し、もし上記の状態で助けを求められても助けられない。一切関わりたくない。

私は、自分の家族を愛してます。両親の、気が狂うほどに私の幸せを願う気持ちも分かります。しかし、彼のことも愛してるのです。

両親とは意見が平行線のまま、1つ屋根の下にいながら1年もまともに口を聞くことができない時期がありました。それは、母が私の顔を見ると辛く、悲しくなり、言葉が出なくなるからです。
また、彼を殺してしまいたいという感情が芽生えてしまうほど、両親の心は病んでしまっています。

私は、両親になんとか安心してもらい、彼と結婚することができるのでしょうか。
どうしたら、両親は結婚を許してくれるのでしょうか。
長くなりましたが、よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

結婚は二人の強い覚悟です!

ご両親に本当に愛情を注いで育て頂いた事が感じられます。
又お姉さんも貴女の幸せを心より願っておられる。

人は好きに成って周りの都合が悪いから簡単に別れますとは言えないし、逆に反発心により離れたくない気持ちが一段と強く成る。不思議な方程式が人にはあるのです。

貴女の幸せの形とご家族の貴女に思う幸せの形の違いがこの問題点です。
ならば幸せの形を分かって貰うしかありません。

やってみましょう。例えダメと分かっていても何度でも彼も交え二人の思いを伝えるだけ伝えましょう。
本当に貴女が幸せだと思う形を心から伝えるならば何時かは分かる日が必ずきます。
方法は只一つ勇気を持って決して諦めず二人して説得あるのみです。
お二人の熱い思を試されるのかもしれません。

結婚は二人して幸せになるためにするのですがしかし実際はやってみなければ分からない問題点もあり、何時お互いの身に不幸が来るか誰にも分かれないのです。
結婚は二人の強い覚悟です!全てに覚悟があるなら必ず分かって貰えるでしょう。
お二人の幸せとご健勝を祈っております。

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有り難し
おきもち

両方を取りなさい。

本当にお答えに困る難問だと思います。私も今日ずーと考えさせていただきました。
疾病を抱えていらっしゃるので、再発のリスクがある。あえてそのリスクを抱えることはないだろうという、ご家族の皆様のお考えは常識的なご判断だと思います。しかし、諸行無常、これは仏教用語ですが、この世の存在はすべてみなすべて移り変わり変化していて、一瞬たりとも同じであるということはない。という意味です。たった今健康であっても、明日どうなるかわからない身の上であるのが、
この私であり、それは、どなたに対しても平等です。明日をも知れぬのが私たちなのです。
リスクを回避したら、あなたの人生は盤石なのか、というと、彼と別れることで心に大きな傷を負いながら、リスクが少ない他の誰かを選択することになりますが、その結婚があなたを幸せにするかどうか、
これは誰も保障できるものでもありません。逆に、彼を選択した場合、当面はお二人で幸せかもしれませんが、彼の再発悪化というリスクを抱えながら、ご家族との大きな確執という別な意味で負担を抱えなければなりません。迷った時は、止まる。そしてしばらく様子をみるというのはいかがでしょうか。
選択というのは常にリスクを生むものです。今の選択はどちらをとっても大きなリスクを生みます。
あなたは、まだお若いです。まだ時間は十分にあります。私は医師ではありませんので、受け売り知識でご免なさい。何年か経てば、移植リスクはかなり低減されると思います。30年として、30+30歳=60歳、ここから人口透析再開で8~9年で、70歳です。楽観的な考え方かもしれませんが、
彼の移植が定着して安定して、お仕事を再開されるようになって何年かたてば、ご家族のお気持ちもかわるのでないでしょうか?結論先送りで、あなたにとっては、厳しいかもしれませんが、今あえて結論を出すのはリスクがあまりのも大きすぎます。何年か、彼と交際を続けながらお付き合いされたらいかがでしょうか。お幸せは、結婚という形態より、好きな方と一緒にいられるその瞬間、瞬間にあるように思います。その時を大切にして積み上げていくのはいかがでしょうか。とりとめのないお返事でごめんなさい。あなたと、彼、そしてご家族、皆さまのご健康とお幸せを祈っています。

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有り難し
おきもち

浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...
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質問者からのお礼

三浦様
お返事有り難うございます。
両方取ろうという言葉に、勇気付けられました。
彼は、両親と私のやり取り打ち明けても、それでも一緒に居たいから頑張ろうと、何度も勇気付けてくれます。
しかし私は悪いように考えてしまい、両親を裏切ることは大いなる罪では無いのか、彼の愛さえ失ってしまうこともあり得るのでは無いかと、考えれば考えるほど、苦しくなります。
こんなに苦しいのも、煩悩にまみれて大事な事が見えていないのでは無いかと不安でした。
仰って頂いたように、家族との時間、彼との時間、その一瞬一瞬が幸せです。
皆が幸せになれるような解決口を時間をかけて探したいと思います。
1日考えて頂いたお言葉、大きな安心になりました。有り難うございます。

山口様
お返事有り難うございます。
そうなんです。幸せの形の違いを口論になる度に感じます。両親の望みも理解できるのですが…。
いつも両親の言葉に反論できずにいた私ですが、私の思う幸せの形をよく考え、両親を怖がらず、誠意を持って、2人で両親の説得を繰り返したいと思います。覚悟を決めます。
道標を示していただき、有り難うございます。

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