愛猫の死との向合い方、避けた方が良い事は
身近な人、というカテゴリーですが、愛猫についてご相談させてください。
【概要】
実家で暮らしていた愛猫が早くに亡くなり、思いだけが募り、気持ちの行き先がない状態です。
良い向き合い方や、環境改善のアドバイスなどあれば頂きたいです。
【詳細と経緯】
愛猫がうっ血性心不全を患い、発覚から2ヶ月も経たず、旅立ってしまいました。
突然、お腹と胸でめいっぱい息をしながら、叫びながら息を引き取りました。
動物病院も開いておらず、母はパニックになっていて、自分がしっかりしなければと思いながらも、私も何もできませんでした。
6歳という若さであった事、闘病生活を充分に支え切れず、突然亡くなってしまったという事もあり、悲しみや後悔、大好きだという気持ちが処理しきれずにいます。
亡くなった子に大好きだと伝えたいけど、思い続けたり、悲しみすぎていると成仏できない、別の悪い霊まで引き寄せてしまうなんて話を聞いたことがあり、それだけは絶対に避けたいのです。
【相談内容】
①亡くなった子を強く思いすぎるのも良くないのでしょうか。
②せめてお線香をあげて、手を合わせるような時間が持てたらと思いますが、実家には猫があと5匹いて火を使う蝋燭、線香は危ないと考えています。一人暮らしの家に勝手に簡易的な仏壇のようなものを拵えてもよいものなのでしょうか?
③名前入りのアクセサリーや石を身に着ける、愛猫の写真でクッションを作る、写真を飾る、名前を入墨として自身に彫ることを検討しています
上記の中で仏教の観点から避けた方がいいと思われる事はありますか?一個人の意見としてでも構いませんので伺いたいです。
当方の環境としましては、
・実家にも仏壇等はなく四十九日も迎えておりません
・分骨なども致しておりません、まだお骨は手元(実家)にあります
・ご縁があり般若心経が手元にあり、道具も揃っている為写経でしたらすぐに可能です
その他向き合うにあたっての心構えや環境を見てのアドバイスなどありましたら些細な事でも構いません。是非教えていただきたいです。よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
色々やりすぎることも苦しみを深くします
可愛がっていたペットが亡くなることは、人間の家族がいなくなるのと同じくらい悲しいことですね。人は心情が行動に結びつくのと同時に、行動が心情を形作ることもあります。執着をつのらせるような行動はかえって悲しみの気持ちを強く長引かせることにもなりかねません。
日常の中で「おはよう」「おやすみ」と声掛けできる場所にお写真を飾って、時々、好きだったオヤツやお水をお供えしてあげるくらいで良いのではないかと思います。
人の心は不変ではありませんから、後になって取り返しがつかなかったり、作ってしまったモノの扱いに困るようになったら、かえって悩みの種を増やすことになります。あれこれ特別なことをするよりも、元気だったころと同じようにお写真に声掛けして可愛がってあげることを長く続けた方が良いように思います。
心の整理には時間が必要です
拝読させて頂きました。
辛いですね、心よりお悔やみ申し上げます。
何より心の整理をつけるには、時間が必要です。
相談の内容についてですが、
①愛猫のことを想うことは、とても良いことです。しかし、度が過ぎると執着してしまい、かえって自分自身を苦しめることになります。
②ぜひ手を合わせる時間は大切にしてください。今だと、仏壇でも家具のようなインテリア、モダンなデザインもありますので、検討してみるのもいかがでしょうか。
③名前入りのアクセサリーや石を身に着ける、愛猫の写真でクッションを作る、写真を飾る、名前を入墨として自身に彫ることについてですが、「手元供養」というのであれば私は良いと思います。
しかし、仏教的には動物は人間と平等ではないという考え方が古来からありました。自分の生前の行いによって、さまよい続ける「六道輪廻」(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天)という世界観があります。
中でも地獄・餓鬼・畜生は悪道の3つに分けられ、「畜生」は動物のことを指しているからです。仏教ではそのような考えがあることを理解して頂けたらと思います。
環境面では、
・実家にも仏壇等はなく四十九日も迎えておりません
--菩提寺(所属しているお寺様)があれば、ご相談してみてはいかがでしょうか。
・分骨なども致しておりません、まだお骨は手元(実家)にあります
--こちらも同じくご相談してみるのも良いかと思います。
・ご縁があり般若心経が手元にあり、道具も揃っている為写経でしたらすぐに可能です
--ぜひ時間があるときには、写経をなさってください。写経の他にも、マンダラ(曼荼羅)の塗り絵もあるので、ぜひトライしてみてはいかがでしょうか?
少しでも参考にして頂けたら幸いです。今後とも愛猫の気持ちを大切に、これからもお過ごし下さい。合掌
質問者からのお礼
お二方へのお礼が大変遅くなりました。私の気持ちに寄り添いつつも、今後を考えた回答をして下さったこと、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。愛猫の死に対する気持ちが落ち着くまでこんなに時間を要してしまいましたが、改めてお二方の回答を読み直し、力が湧いてきました。前を向いて私は私の日常を大切な思い出と共に歩んでいこうと思います。
百目鬼様、上越市ではこの度の地震で津波の被害を受けたと聞き及びました。御身大切に、どうかこの局面を乗り越えられますよう、お祈り申し上げます。