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自分以外の要因で損をした時の考え方

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有り難し有り難し 10

初めて相談させていただきます。
今日とても楽しみな旅行の用事があり、前日からすごくワクワクして、遅れないように準備も完璧に終わらせて出発を楽しみにしていました。
ところが、乗るはずだった電車が遅延しており、乗車予定だった高速バスに乗り遅れ、キャンセル扱いで乗車料金の100%を請求されることになってしまいました。(そもそもの料金と合わせて、2倍払うことになりました。)
急遽新幹線に乗るしかなくなり、そちらも高い金額がかかってしまい、かなり気持ちが落ちています。

私は今学生で、アルバイトに行く時間が中々捻出できず、それでもなんとか今回の旅行に必要な最低限の額を貯金して今日にたどり着いたのですが、まさかこんな、自分がなにかやらかしたわけでもないのにこんなに出費がかさむなんて思っていなくて、正直すごくショックで泣きたいような怒りたいような気持ちでいっぱいです。

きっと周りからみたらこんな些細なことで、と思われてしまうのでしょうが、必死な思いで貯めたお金なのに、言ってしまえば電車側の都合でこんなに余計な出費をしなくてはならなくなったのが本当に悔しいんです。

ただこれで鉄道会社にクレームを入れたり、バス会社のキャンセルに従わないのは違うな、とも頭ではわかっているし、こんな嫌な気分でいてもお金は戻ってこないんだからどうせなら楽しい気持ちで過ごしたいので、心が感じているモヤモヤやイライラをどうにか沈めたいと思っています。
でも、どう考えても悔しくて怒りが湧き上がってきてしまいます。
どうやったらこのやるせなさを消化できるでしょうか。

もちろん、今後もアルバイトを頑張って、失った分もしっかり稼ぐつもりです。
気持ちの落ち着かせ方を教えていただきたいです。

2023年8月18日 10:59

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

仏様に手を合わせて「南無阿弥陀仏」

こんばんは。亀山純史と申します。

たとえば、自然災害など、自分の力ではどうしようもない事柄においては、それが自分にとって望ましくない状態を導き出したとしても、それは諦めるしかないでしょう。

しかし、まさにそういうときこそ、仏教的なものの見方を養う機会でもあるのです。すべての事柄は、私たちの思い通りにはならないものなのです。それを仏教では、物事はすべて「諸法無我」である、と言うのです。つまり、何一つとして自分のものではない、ということです。

そして、自分の思い通りに出来ないことへの苦痛は、私たちの煩悩がなせる業(わざ)であると同時に、そこには、仏様のそのような私たちを救おうとする慈悲がはたらいているのです。

ですから、自分の思い通りにならないことに直面したときに、仏様に手を合わせて「南無阿弥陀仏」と唱えてみてはどうでしょうか。
(※私の宗派では「南無阿弥陀仏」と唱えますが、宗派によっては、たとえば「南無釈迦牟尼仏」でもよいでしょう。)

以上が私からの回答です。ご参考になさっていただければ幸いです。

2023年8月18日 19:07
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有り難し
おきもち

hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧侶です。令和6年3月に、公立高校の教員を勧奨退職しました。その後、縁あって、令和6年4月からは「まちサポ雫石」というNPO法人のお手伝い、また、令和6年10月からは公立高校の非常勤講師をしています。 浄土真宗における僧侶は、仏さまの教えに生き、その教えを伝える者であり、人を悩みから救う能力を有した者ではありません。人の悩みを救う救いの主は阿弥陀さまです。ですので、hasunohaにおける私の回答では、仏さまの教えに救われているこの私の生き方、考え方を、皆様にお見せするだけです。そして私自身、お答えできるご相談の範囲はそう広くはありませんが、皆様のお役に少しでも立てればと思い、回答させて頂いております。

自分のせいだと考える

他人のせいだと考えると腹が立ちますから、自分のせいだと考えた方が楽になる場合もあります。
「自業自得」「因果応報」という言葉がありますが、それは他人を責めるための言葉ではなく、他人を恨まない(怒りのストレスをため込まない)ための救いの言葉だと、私は思います。
なので、自分の想定が甘かったとか、さらには前世で何か悪いことをしたのかな、と思ってはどうでしょうか。

2023年8月18日 12:52
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ